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quarta-feira, 23 de junho de 2004

ブラジルの意外な実力

ブラジルは、大きな国だけど、気候帯は割と少ない。
熱帯雨林がほとんどで、サバンナや、亜熱帯雨林で、ほぼ全部といってもよいくらいである。
南部に、温帯気候もあるが、それでも、まだ日本より暑い気がする。

これは、国土が大きい割には形よくまとまっているせいと、高い山がないことになるのだろう。
特に大西洋岸の東南部のほうは、海岸のわずかな平野から、すぐにそびえ立つ海岸山脈を分水嶺として、
川は内陸部に向かって流れ、アルゼンチンのラプラタ川となって流れる壮大さで、地形は高原が連なっている。
サンパウロは、南回帰線(北半球でいうと、台湾と同じ)上にあるが、標高が800メートルのところにあるせいで、意外と涼しい。
なかなか、30度を超すことはない。 冬は、結構冷え込む。

川が内陸に向かって流れるわけで、サンパウロから内陸に行くに連れて標高は徐々に下がってくるが、普通に走っていては気付かない。
たが、内陸は、気温の差が非常に大きくなってくる。
暑いときは35度から40度にもなる。
この気候が、実は農業に向いている。
灌漑が進んだ今、農地も広がっている。
サンパウロではコーヒーはあまり見られない。
北へ移った。
大豆もそうだ。

200キロから300キロ内陸へ行ったところに、オレンジ地帯がある。
行けども行けども一面オレンジ畑が続いている。
ある一つの農場の広さは、大阪府の八分の一といっていたが、よくわからない広さだが、広いのだ。
このオレンジを、果汁生産に加工する企業の工場が点在する。
化学品工場のように、タンクが林立し、パイプがくねっている。
収穫期には、オレンジ果実を満載したトラックが数百台も列を作っている。

世界のオレンジ果汁の生産に占めるブラジルの割合はなんと70%である
それを、ほぼ4社が独占しているって言ってもよい。
ブラジル以外で、オレンジ果汁生産しているのは、米国フロリダだが、ここでもブラジルの4社がそれぞれ資本を出した会社が、大きなシェアを占めている。

産地で搾られた果汁は濃縮されて、冷凍保存され、ブラジルサントス港からタンカーで、欧州、米国、そして日本(アジア)に運ばれている。
日本で販売されている果汁は、国産果汁使用とうたわない限りほぼブラジル産と考えてもよい。

そのほかにも、果物は沢山採れ、特に熱帯産品においては気候的に恵まれて種類も豊富であるが、
労働コストが同様の熱帯諸国よりは遙かに高いことや輸送インフラがよくないこと、また大規模生産体制であることなどから品質にばらつきが多いことから、オレンジ果汁のような世界的な地位を得ているものはない。

コーヒーであっても、品質的には中米産に比べて落ちるのは、機械収穫であるからで、中米のような手摘みはやっていないからである。

温帯性作物については、残念ながらリンゴやブドウもあるにはあるが、世界に輸出できるようなものはきわめて少ない。 ブラジル国内でも、最近はアルゼンチンやチリなどから輸入されるものが幅をきかせている。

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Comments

ボンヂア。初めてコメントさせていただきますりこ@サンパウロです。サンパウロさんはとっても物知りなんですねぇ。住んでいる私よりたくさんのことを知っていらっしゃる。今、フェイラで買うオレンジは、12個で2~3レアルくらいです。ほぼ毎朝オレンジジュースを飲んでいますが、なんて贅沢なんだろうと毎朝思って、ぐりぐりと絞っています。

Posted by: りこ | quarta-feira, 23 de junho de 2004 at 10:49

ブラジルには、もう20年以上も関わっています。
この先、一生関わっていきそうです。

でも、一人で得られる知識はたかがしれています。
貴嬢のブログはとっても面白く読ませて貰っています。

毎日、オレンジを搾っておられるということですが、それがブラジルのかつての常識で、20年前に紙パック入りのジュースが出たときには、そんなもの誰も買わないよと言われていました。
今や、スーパーにいっぱい並んでいますよね。

搾りたてのフレッシュジュースの方が遙かにおいしくて、安いのにね。
搾りたてのジュースを飲めるなんて、ブラジルにいるうちだけでしょうね。

Posted by: Sao_Paulo | quinta-feira, 24 de junho de 2004 at 13:19

20年以上もかかわっているんですか!凄いですね。私が8歳のときに、もうかかわっていたんですね。日本人学校にいらっしゃったんでしょうか。
フェイラが大盛況の昔と違って(ポルトガル語の先生がそうおっしゃっていました)、今は24時間スーパーもあり、ものによってはスーパーのほうが安いときもあり、なんだか不思議ですが、私はフェイラのおじさんやおばあちゃんたちと挨拶をするのが(挨拶くらいしか言葉も出来ないので)たのしくて、毎週行っています。

Posted by: りこ | sexta-feira, 25 de junho de 2004 at 19:10

フェイラは、確かに昔ほどではないようです。
4月に知っているところに行ってみたのですが、店の数も減っているようだし、かつては6時頃からやっていたのが、今はもっと遅く9-10時になっています。
客も、高齢者ばかり。
昔は、スーパーで売っている生鮮品の質が良くなかったけど、今はいいですね。
だから、フェイラから客が逃げているのでしょうか。

Posted by: Sao_Paulo | sábado, 26 de junho de 2004 at 15:58

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