アイルトン・セナ・ダ・シルバ、ここに眠る
サンパウロの郊外「高級住宅街の代名詞」のモルンビ。
ここに、モルンビ墓地がある。
日曜日の午前中、ちょっと出かけてみた。
道も極端に空いていたせいで、15-20分ぐらいでわけもなく到着した。
墓地の駐車場に車をおいて、墓地内にはいる。

墓地は、30年ほど前には一応整備されて、分譲されている。
サンパウロの墓地は、市内中心部の歴史的な古い墓地では墓石が大きく、
また彫刻の森かと思えるほどすばらしい装飾が施されたものがある。
この墓地は違う。
一面の芝生に、金属のプレートで物故者の氏名などが書かれたものが
置かれているだけの極めてシンプルな形の墓地だ。
奥に向かって歩みを進める。
芝生と、そして所々に木が生えていて、公園のようだ。
静かだ。
ところどころの墓銘碑には、鉢植えの花が供えられている。
参拝者がおいていったものだ。
ちょうど、埋葬の儀式が行われているところもあった。
墓地のほぼ中心部、大きな木の脇にこの墓地で一カ所だけ
黒と黄色のテープで囲いがされたところがある。

ここが、80年代後半から90年代はじめを走り抜けた、
F1のレーサー”アイルトン・セナ・ダ・シルバ”が永遠の眠りについているところだ。
今も訪れる人は途切れていない。
いくつかの鉢植えとともに、ブラジルの国旗もある。
彼は、ブラジルの誇りだ。

墓銘碑を見る。
名前と、生誕とそして無くなった日が書いている。
「神のご加護を永遠」というようなことが書いてある。
(直訳ではちょっと違うが、宗教的で回りくどい言い方だ。)

ただ、それだけの、たったそれだけの墓銘碑だ。
ここにはもう、F1レースカーの爆音も何もない。
鳥たちのさえずりだけがあった。
ちょっと離れたところから、
墓地全体を見回してみた。
この墓地に来るのは、個人的には17年ぶりだ。
公園を囲む緑の先には、
いくつもの大きな高級アパートが建ってきている。
変わっていく風景と過ぎていく月日を思った。
もう一度、アイルトン・セナ・ダ・シルバの眠る場所の方向を見て、
墓地をあとにした。
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» アイルトン・セナ・ダ・シルバの眠るお墓 モルンビー [新・坊主日記]
お葬式がありました。92歳寂 今はなきブラジルでかつて唯一の日系銀行だった南米銀行南米銀行関係の方でした。
ブラジルの中心街に近いモルンビーという墓地。 あのF1の貴公子、アイルトン・セナ・ダ・シルバ
が埋葬されている墓地です。... [Read More]
Tracked on sexta-feira, maio 16, 2008 at 00:43



Comments
おじゃまします。Toe-Kickerと申します。
なんと言うか、、、グッとくるものがありますね…。
ブラジルの誇りであり世界的なヒーローでもある彼のお墓は、もっと派手で豪華なものかと思ってました。
トラックバックありがとうございました。
この記事を見ることができて本当に良かったです。
当方サッカー好きでもありまして、これからもちょくちょく拝見させていただきます。
Posted by: Toe-Kicker | domingo, outubro 24, 2004 at 04:24
こんにちは。みほれみと申します。
13年ほど前に、わずか5日ほどサンパウロとブラジリアに旅行で行ったことがあります。そしてさらに私は、かつてのセナ・ファンです。
セナのお墓、今でもお花を供える方がいらっしゃるのですね。
とても感慨深いです。「写真をのせてくださってありがとう」、というような気持ちがしました。
サンパウロまではなかなか行けるものではありませんし。
静かなお墓の様子を知って、とてもおだやかな気持ちになりました。
ブラジルは今もやっぱり、とても空が大きく見える土地のようですね。
旅行で行った時のことを思い出しました。なつかしいです。
Posted by: みほれみ | sábado, outubro 30, 2004 at 09:09
セナは、今も、ブラジルの英雄です。
語り継がれていくものと思います。
Posted by: Sao Paulo | sábado, outubro 30, 2004 at 13:02
数年前、Brasilに行った折、ちょうど、sennaの7回忌の年で、命日もちかいこともあり、どうしてもsennaのお墓参りをしたかったのですが、危険だからダメ!と止められかないませんでした。
このような、平和な写真を見るにつけ、行かなかったことが、とても悔やまれます。
Posted by: maria do japao | sábado, outubro 30, 2004 at 21:26
はじめまして。
サンパウロに来てから1年になるしゅうともうします。
僧侶としてやってきました。
今日 モルンビーで葬儀があり、その帰りにアイルトンセナのお墓に御参をしました。
以前からこのブログを拝見していましたが、今回、モルンビーの写真を探してたら、またこのサイトにあたりました。 セナについての記事をリンクさせていただきました。
私は熱狂的なF1のファンではありませんでしたが、それでもアイルトンセナは大好きでした。
ブラジルに来てセナの話を聞くにつれ、またさらにすきになりました。
今回お参が出来て少し心に迫るものがありました。
これからもブログを楽しみに拝見させていただきます。
Posted by: しゅう | quarta-feira, maio 14, 2008 at 20:50
>しゅう様
モルンビー墓地は、意外に日系のお墓が多いところです。 分譲が開始されたころ、転売益を狙おうと、口コミがひろまっていたそうです。結局は転売は禁止だったのであてがはずれたそうです。あの墓地に葬られているのは何もお金持ちだけではないということです。
これからも、ご職業柄あの墓地をおとづれることも多いのでしょうが、日系の方の霊もまとめて時には慰霊してあげてください。
今年は、つい先ごろ5月1日のセナの命日にあの墓地に行きました。
それから、余計なことですが、ご法話はそろそろポルトガル語でも編纂してはいかがでしょうか。
いつまでも、日本人だけを相手に日本語で行っていても先がありません。法事に訪れる方々はほとんど日本語を解しない方々です。
せっかくお寺を訪れた方々に、ちんぷんかんぷんでは意味がありません。
布教の機会を逃しているとしか言いようがありません。
いくつかの日系宗教にもそういったところがあります。
逆に、全く日本語が消えてしまったような日系宗教もあります。どちらがどうとは言えないけれど、ここがブラジルであることだけは事実です。
葬式だけの宗教であってはならないと思います。
頑張ってください。
Posted by: Sao_Paulo | sexta-feira, maio 16, 2008 at 22:56