露天商が、警察から逃げる
サンパウロの中心部をセントロという。
セントロとは、中心という意味だ。
古いビルが多く、それなりに味のあるところなのだが、
いささか治安が悪いといわれている。
実際に、大きな企業はもっと別の所に移転している。
そこを、運転していた。
道路の中央の緑地帯を、露天商が売り物を担いで、何かから逃げてくる。
何十人も逃げてくる。
蜘蛛の子を散らすようだ。
ぴんと来た。
最近、露天商の中でもコピー商品を売っているものを
警察が摘発しているのだ。
先週から始まったのだが、一時は大きな道路をふさぐほどの
大騒ぎになったこともある。
ブラジルも、コピー商品が多い。
いわゆるブランドものにはあまり関心がない国なので、
コピー商品といえばCD、DVD、コンピュータソフトなどが多い。
何しろ安い。
かったことがないので質はわからない。
それが、CDの場合は前年比20%以上も売り上げが落ちるほどの
影響を与えているのだ。
米国からの圧力もあるのだろう、このところ厳しくなっている。
車を進めると、案の定、警察がいた。
警察がいなくなるとまた店を広げるだろうから、
いたちごっこだろう。
それに、ここだけではなく市内の至る所で店を広げている。
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