強烈なコントラスト
ブラジルで、写真を撮ると、なんだかいつもあでやかになってしまう。
晴れた日の昼間の写真はすべてそうだ。
渋い写真でなければ渋い文章にならない。
やはり、太陽からの光量が、日本とは違うのだ。
緯度が低いせいだろう。
日の当たる部分と日の当たらない部分がくっきりと分かれてしまう。
日の当たらない部分を明るくすると、
日の当たった部分は、白く飛んでしまう。
どうもうまくいかない。
ブラジルは、すべてにおいてコントラストが強烈だ。
大都会と大自然。
富と貧困。
白と黒。
青と白。
赤と緑。
サンパウロの高級アパート街。
高級な高層アパートのすぐ塀の向こうには、
広大な貧民窟(ファヴェーラ)が広がる。
毎日。
上から下を見下ろす者。
下から上を見上げる者。
何を思うのか。
何も思わないのか。
お互いに交わることもない。
この差は、決してうめられることはない。
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