サンパウロ市長選挙と、死者の日
今日は、日曜日にしては、サンパウロの交通量が朝から多かった。
それは、市長選挙と、「死者の日」の連休が重なったからだ。
厳密には死者の日は、11月2日だが、
その日は墓地が混むので、先にお墓参りを済ませようとする人が多い。
そういうことで、今日は「モルンビー墓地」と「コンゴニアス墓地」の2カ所に行った。
実際ともに、いつもより遙かに多く参拝者が訪れていたので、
車を止めるところも少なく、周辺では渋滞も起きていた。
モルンビー墓地では、ついでだろうが、セナの墓にもお参りする人が多くいた。
墓地の外には、セナ・グッズの店がまたやっていた。
サンパウロの最近の墓地は、芝生が一面敷き詰めてあって、
そこに名前のプレートが埋めておいてあるという形式だ。
そのプレートを磨くのが、しきたり。
真鍮メッキの表面を、レモンで磨き、そして水を流す。
黒ずみが取れ、再び黄金色に輝く。
花は生花ではなく、鉢植えを使う。
生花の水をそのままにしていくと、蚊の発生の原因になるからだ。
デング熱という伝染病は、ブラジルで発生しており、蚊を媒介にするので、
こういうことになっている。
各家庭の鉢植えの受け皿の水の管理まで、市衛生局は指導をするくらい、
真剣な取り組みをしている。
この鉢植えの花の価格もこういうときは値上がりしそうだが、
通常サイズのものは5レアル以上ではいけないと決まっているという。
選挙は、電子投票だ。
投票所に行って、設置してある機械を操作して投票をする。
投票所は、だいたい学校だ。
だから、学校の前も投票をする人たちが次々とやって来るので
ごった返していた。
普段の学校は、部外者の立ち入りは厳しく取り締まられるが
こういうときは別である。
また、学校前に早速ちょっとした屋台ができるのもブラジルらしい。
投票は20時に終わった。
電子投票なので、直ちに結果が出てくる。
だから、日本の開票番組のように、じわじわと開票結果が伝えられるような
楽しみは全くない。
とはいえ、有権者700万人のサンパウロ市長選挙の場合は、
何故か一発では出ない。
一部に手書きも残っているようだ。
それでも、8時半で88%の開票率。
結局、現職を破って新人が当選した。
その当選のセッハ候補の投票光景。
衝立の下に、投票機がある。
ブラジルの選挙は、投票が義務づけられている。
といって翼賛選挙ではない。
サンパウロでも、15%くらいは、投票をしない(できない)人がいるらしい。
おもしろいのは、有権者だ。
16歳から18歳までは、任意。
18歳以上70歳までは義務。
70歳以上は、また任意。
更に、識字者でない人も任意という。
なんだか、よく仕組みが判らないが、そういうことらしい。
The comments to this entry are closed.
Comments
この間はコメント、ありがとうございました。投票、私もホームスティの人についていって、一緒に投票現場まで行きました。非常にシンプルな機械で簡単なボタン操作で、投票が出来るというもの。選挙はただ選択するだけ、という単純な作業なので、それのみが簡単に出来る、あの機械で十分だと思う。ダンボールとガムテープで簡単に覆われているだけだが、人が後ろにいなければ良いので、それで間に合う。場所と人的コストが安いので、出来ることなのかも知れないですけどね。投票場所(大体学校ですね)の外に大体あるPastel屋台でPastelを食べました。予想以上においしかったです。
Posted by: destinationunkonwn | quarta-feira, 3 de novembro de 2004 19:34