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segunda-feira, 8 de novembro de 2004

サンパウロのセントロ 2 ビルへの不法侵入

サンパウロで、急に起きてきた「新たな運動」が、組織だった「空きビル」への侵入である。

昨夜(11月7日)も、
先日の「サンパウロのセントロ」に使った写真の右にある教会の
あたりの、政府系金融機関の空きビルで事件が起きた。

この教会は、ルーズベルト広場と言うところにある。
侵入されたビルも、この広場に面している。

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進入した方は、
「土地無き農民運動」の人たち。
家に住みたくても、連邦政府、州政府、市政府などの
住宅政策が悪いので、住むところがない。
この問題を提起するためにやっているんだという。

この土地無き、家無き連中をバス数十台に乗せて、
あらかじめ目をつけていたビルに乗り付けて、
あっという間に進入してしまうのだ。
もちろん、老人や、女性、子供等々社会的弱者を
含めている。

これは、明らかな私有財産権の侵害なのだが、
「連邦政府が悪いから、連邦政府系金融機関の
ビルに侵入した」と、運動のリーダーは言っている。

警察が、直ちに出動し、排除した。
2-3日前も、近くの別のビルで同様のことがあったが、
これも警察が排除した。
不法占拠を長引かせて、裁判所から占拠を認めるような
決定を出されては大変だからであろう。

この国は、こういった社会的弱者に優しいところが時々出てくる。
もちろん、大金持ちが、圧倒的に強い。

歴史的に、大土地所有制で始まったこの国は、今も基本は変わらない。
自営農家はそう多くない。
土地改革を求めるものも多いが、大土地所有者の方が
経済的にも、政治的にも強い。
小作人も、生活を農場場主に頼っているから、強くもでられない。

この現状に対して、土地改革運動が始まって、
20年以上にもなる。
特に大農場制の強いブラジル北東部から、大農場の隅っこを、
勝手に占拠して、耕作を始めるという運動から始まった。

もちろん、大農場主は黙っていない。
不法占拠者との、撃ち合いもあり、死者も沢山でている。

単に、「私有財産制度の否定」とも、位置づけられないのが、
このブラジルが歴史的に抱えた問題だ。


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