塀に囲まれた高級住宅街
サンパウロは、治安が悪い。
だから、防犯にはもの凄いコストが必要だ。
いくつもの鍵。
高い塀。
24時間警備。
防弾ガラス。
サンパウロから、西に20キロほど行ったところに、アルファビリ(Alfaville)という
特異な地区がある。
元々は、新興業務地区という印象だったが、
そこに働く高級幹部や、サンパウロに通勤する高級幹部のために
住宅街が必要になった。
そこで、その住宅街を丸ごと、塀で囲み、その地区への
入り口を一カ所に絞った。
その地区に入るには、
住民でさえ、証明が必要だ。
住民以外は、ゲートで住民に連絡を取り確認した上でないと入れない。
そうして、
次々に、こうした塀で囲まれた住宅地区が広がった。
今では、タレントなどもその中に
数千平方メートルの敷地を持つ屋敷を持ったりしている。
朝夕の道路の渋滞が激しくサンパウロ中心部に行くには時間がかかるので、
ヘリコプターで通勤という話もある。
塀の長さが、2-3キロにも及ぶ住宅街で、その中に
数十軒から2百軒ほどに及ぶ、住宅が存在する。
その中に住んでいると、
それぞれの家には塀もいらない。
防犯設備もいらない。
窓も開けられる。
散歩もできる。
子供を外に出せる。
だが、外に出るときには車がなければ何もできない。
商業地区は、この塀の外に、計画的に配置されている。
いくつかの住宅地区に、一つだから、何キロも離れている。
ここに住む子供たちが、塀の中以外どこにも行けないので、
社会性が欠如しているという指摘もある。
ここの地区を通るバスに乗るのは、
この地区の住宅の使用人たちだ。
いま、このような住宅地区は、サンパウロの周辺の
やはり中心から20-30キロの所のほかの所にもできている。
グランジャ・ヴィアーナ(Granja Vianna)やサンフランシスコ(Sao Francisco)なども
そうだ。
塀と塀の間を、地区をつなぐ道が通る。
Comments
Granja Viannaがそんな高級住宅地だとは知りませんでした・・。彼の実家があるんですけど、久しぶりに実家に帰ると必ず入り口で「誰だ?!」と止められるそうです(笑)。
だから彼の母親は鼻が高いんですねぇ・・・・(苦笑)。コマッタもんです。
Posted by: Batatinha | sexta-feira, 10 de dezembro de 2004 07:01
はじめまして(^^)shu37564です。
コメントありがとうございました。
Alfavilleは神の街の逆ですね(^^;
リオの現状があの映画を超えているとは。。
日本がそうなって欲しくないですね。
ではでは、またきます。
Posted by: shu37564 | sábado, 11 de dezembro de 2004 01:04
>Batatinha様
まあ、新興とは言え高級の部類でしょうね。
ただ、サンパウロからは遠いので、面積の割には家はかなり安いところです。
毎月の経費が高いのと、通勤時間がかかりすぎるので、市内のアパートへ戻る人も多いようで、売り家も多いようです。
>Shu37564様
でも、その神の街の住民の方が、自由があるようです。
Posted by: Sao Paulo | sábado, 11 de dezembro de 2004 02:13