山上へと続く道
サンパウロの街は、どんどんと拡大している。
どんどんと市街地は拡大し、
市内中心部では、家が壊されてアパートに変わっている。
土地の用途制限が厳しいので、
アパートが建てられるようになったところは、特に集中していて、
お互いに干渉して景観が悪くなる。
当然、地価も上昇するので、貧しい人たちの住む地区は
どんどん外へ外へと向かわざるを得ない。
その中でも土地を不法に占拠して、家を建てていく地域は、
もっとも貧しい地区でファベーラと呼ばれる。
サンパウロ市域よりも、衛星都市で特に新しく増殖している。
この一つの最前線と思われるところが、
サンパウロから南に30キロ以上離れたところだ。
山に住み着いたようだ。
あとから来るものが、上へ上へと上っていく。
ビニールや、木の家が、次第に煉瓦の家になっていく。
山上に向かって、一本のやや幅広の道がある、
これは、地図に載っていそうな道だ。
車も通れるようだが、とてつもなく傾斜がきつい道だ。
20年以上の税金のいらないくらいの中古車で、
登っていけるのだろうか。
車が使えるだけ、
リオ・デ・ジャネイロの崖にへばりついたような、
まるで、岩ツバメの巣のようなファベーラよりはマシだ。
サンパウロの地形では、リオほどの刺激的な景観は生まれないし、
高級住宅街とファベーラが、隣接するところにあるとしても、
窓越しに目と鼻の先に、相まみえるところもないだろう。
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Comments
ファベーラは見たことがないですが、やはり同じような景色のサンパウロのおうちにお世話になったことがあり、屋上からその景色を見たときとっても不思議な気がしました.またいつかみたいなァ・・。
Posted by: ティアラ | sábado, 11 de dezembro de 2004 10:09
blogへのコメントありがとうございました。10個のポンデケージョはあっという間に夫婦の胃袋に消えてなくなりました・・・。
サンパウロ到着間際の飛行機から見た、終わりの見えない、街の地平線にとても衝撃を受けたことを思い出しました。
Posted by: thinzombie | sábado, 11 de dezembro de 2004 11:39