殺しの報償は、日本円で200万円だったが。
いつもブラジルそれも出来るだけサンパウロの話題に集中するようにしている。
それも、身近な話題にしていこうとしている。
だから、もっと社会的に重要な問題を、真摯に見ていくべきという指摘があれば
それはその通りだと思う。
しかし、往々にして身近ではない。
最近のブラジルでもっとも大きな事件になっているということは、
北部のパラ州で、米国出身でブラジルに帰化して、
アマゾン地区の社会活動を30年以上も続けていた
宣教師でもある女性が、2月12日に殺されているのが発見されたことだ。
昨日までに手配されていた4名のうち3名までが捕まった。
そのうち2名は、殺し屋だ。
ピストレイロという。
本職ではない、ただ請け負っただけだ。
2人で、日本円で約200万円だそうだ。
しかし、受け取る前に逮捕された。
実際に受け取ったのは、逃亡資金としての
2000円だけ。
殺しを依頼したといわれているのは、
付近の土地を持つ大農場主。
彼女から、森林伐採などを巡って訴えられたりしていて、
前々から軋轢があったらしい。
このような、事件は特別な事件ではなく、
ブラジル北部では、頻繁に起きていることである。
今回は、密林の中の事件で警察ではなかなか解決し得ないということで、
密林での訓練を受けた軍隊までが展開した。
3名の逮捕で、警察はこの殺人事件は解決したといった。
「解決」といえば「解決」だが、釈然としない。
同様な事件は、続いて起きるのである。
そういう意味で何も解決していないに等しい。
土地を持っている者が、土地を開発するのは、悪ではない。
しかし、環境を守ることも大事なことだ。
ブラジルの二酸化炭素排出量は300トン。(森林伐採焼却による物は含まない)
Bricsの中では最小だ。
日本はその約4倍。
世界1位は米国で5000トンである。
ブラジルが発展していけないことはない。
ブラジル北部の問題は、サンパウロにいては理解できないことが多い。
このブログでは、とても扱いきれない。
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Comments
昨日のEstadaoにも出てましたね、その記事。。
まぁブラジルは大きすぎて、北部とこちらと全然違うってこともあり、他の国の話みたいに思うことも多々ありますね。。
今回の事件は、被害がアメリカ人ということで結構注目されてましたね。。
Lulaさんも昨日熱心に演説してましたね、この問題について。。どうなるんでしょうね?!
サンパウロ州でもサントスとサンパウロは、同じ市でもこうも違うってこともありますよね。。
Posted by: Gabbyna | quinta-feira, 24 de fevereiro de 2005 11:36
>Gabbynaさま
見過ごしてはいけない大事なことを含んだ事件だけど、やはり飛行機で4-5時間の距離でわからない。
殺した人も、それを命じた人さえも、貧しそう。
生きていくためなんでしょうね。
そう、サンパウロは暑いといっても、夜はエアコンいらないし、明け方は寒いです。
これが、一番のサントスとの違いでしょうね。
海が見たいです。
Posted by: Sao Paulo | quinta-feira, 24 de fevereiro de 2005 11:42
ゴイアニアにいると、結構北部の出身者が職がなくて出稼ぎというか移住して来てます。わたしが知っているのは、女性が多いのですが、顔立ちはヨーロッパ系で、黒人系の女性に混じってお掃除の仕事をしている人が多いです。アメリカだったらちょっと信じられないかも。
ゴイアニア周辺でも未だに牧場の辺りで事故に見せ掛けての殺人があったりするので、北部の辺りはもっとひどいんでしょうね。ブラジルにいると人の命の代金があまりに安くて、日本の感覚が麻痺してきます。
Posted by: brazil-fashion | quinta-feira, 24 de fevereiro de 2005 23:26