ブラジル・サンパウロの小鳥 17 鳥籠

パウリスタ大通りにも、何棟か高層アパートがある。
こんな大通りに面してさぞうるさいことだろうと思う。
どれも古いが、場所が場所だけに高級アパートとしての
風格を保っている。
敷地も広く、天井も高い。
その中のあるアパートの庭に鳥籠がある。
塀越しに、その中にいる鳥をみていた。
ふと気づいた。
鳥籠の中にいる鳥が、いつの間にか外に出てきた。
そして、またいつの間にか、かごの中にいる。
手品のような光景だ。
不思議なことだと、改めて注視していた。
籠の格子の間隔が、鳥が抜けられるほど広いのだ。
しかし、鳩が入るには狭い。
小鳥だけが中に入り、餌をとることが出来るのだ。
この鳥籠は、実は鳥たちへの給餌のための物だったのだ。
この籠は、こういったアパートの敷地だけではなく、
公共の広場にも設置してあるのを発見した。
自宅からそう遠くない、愛犬の散歩コースにもあったのだ。
Higienopolisイジェノポリスというサンパウロでももっとも古いそして
屈指の高級アパートエリアの中の広場にあった。
鳥たちは、自由だった。
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