少年院の反乱
なぜだか知らないが、毎日のように少年院の反乱が伝えられている。
少年犯罪が多いから、少年院に入る子供は多い。
そのために、少年院は定員オーバーである。
サンパウロ市周辺には4カ所の少年がある。
(3月9日現在)
①Pirituba
定員72名 収容者数 72名
②Raposo Tavares
定員571名 収容者数 586名
③Franco Da Roch
定員282名 収容者数 300名
④Complexo Tatuape
定員1526名 収容者数 1552名
どこの少年院も、今年になって1回は反乱を起こしている。
その反乱というのが、よくわからないのだが、何故か手製の武器を持ったりしている。
部屋に火をつける。
マットレスやシーツなどの部屋の物を外に出して火をつける。
屋根に登る。
そして、待遇改善を叫ぶのである。
天国のような待遇ではないのは当たり前にしても、
どうして待遇改善を行っているのかというと、
どうも院内でのいじめが酷いようなのである。
それも、職員によるものなのらしい。
そういった、慣習なのかもしれない。
少年院がそういったところだと判っていれば、
犯罪などを起こさなければよいのだが、そうはならない。
反乱に付き物なのが、脱走だ。
これもよくわからない。
どうして脱走が可能なのだろうか。
それも毎回のように。
脱走出来ないような造りになっていないのだろう。
先週は、300名も脱走している。
ある程度は、周辺で捕まえられるのだが、逃げおおせる者もいる。
一番大きなConplexo Tatuapeは、サンパウロ市内の東部の住宅街にあり、
住民は毎日のように、警察の車両が走り回り、
ヘリコプターが飛び交うという状況で、
さらには脱走した者が逃げ込む危険もあるということも、
とてつもない恐怖に駆られているようだ。
家を売りたくても、価格が下がっており、
また買い手もつかない状態だということだ。
収容者の収容理由は、次のようなものだ。
重大な窃盗 877名
故意の殺人 160名
麻薬売買 128名
どれも立派な犯罪ばかりだ。
12歳から17歳まで、
短いものは3ヶ月、長いものは4年。
平均半年ほどで、社会復帰だそうだ。
ここにはいることでかえって、仲間を作り、
更に悪になっていくといわれている。
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