リオ・デ・ジャネイロの虐殺30人殺し その2
今日(4月4日)までに、
リオ・デ・ジャネイロの郊外でおきた無差別30人虐殺事件に
関係したと見られている11名の身柄を拘束された。
このうちの数名は、生き残った証人などにより、
顔が確認されている。
また、家宅捜査も行われており、
事件に使われたと見られる盗難車や偽造ナンバープレート、
拳銃などが発見されている。
彼らは、いずれも事件の現場となった地域の警察署に勤務していた
警察官である。
事件は、3月31日の夜おきたもので、
リオ・デ・ジャネイロ市の北郊のノヴァ・イグアス市とケイマード市で起きた。
両市は、サンパウロトリオを結ぶブラジルでも最も重要なドットラ街道に面している。
犯人グループを、この道を使い、無差別に発砲した。
死者には、7名の未成年者(18歳以下)が含まれている。
警察の発表では、事件の直接の要因はまだ判っていない。
また、この犯人の中には、12月に起きた殺人事件の関係している容疑者
と見られる者も含まれているという
この事件に関して、ブラジル大統領ルイス・イナシオ・ダ・シルバは、
最短で解決するように司法当局に指示を出した。
また、リオ・デ・ジャネイロ州は事件の犠牲者の家族に、
援助金を出すことを発表した。
この地域の住民の収入相当額で、月額で4千円から1万2千円程度になる。
これだけの事件なのだが、
別の報道に時間をとられているのが事実である。
ちなみに、近年のリオ・デ・ジャネイロ州の警察官による殺人は次の通り;
2004年 983人
2003年 1,195人
2002年 900人
2001年 587人
2000年 441人
1999年 289人
1998年 397人
1997年 300人
職務上の殺人で、射殺もやむを得ないことも多いのだろうが、
近年とくに増加している。
麻薬組織との対決の激化でこのようなことになっているということもあり、
警察官の死亡も昨年、一昨年と50名前後を記録している。
語る言葉もない。
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