サンパウロの大洪水の後始末
5月24日の夕方から25日の朝まで、サンパウロに降った大雨で、各所で川が増水そして氾濫し、交通網が寸断された。
しかし、今日26日は、休日のサンパウロは気温は低いものの、天気はほぼ晴れており、後かたづけには良かったようだ。
都市型河川の増水なので、水もあっという間にひいており、氾濫したチエテ川も見る限りは、水量も通常よりちょっと多い位であった。
ただ、家の壁や塀に染みついた赤い色が、増水の痕跡を示しているところが、あちこちで見られた。
一応、全体としては市民生活は元に戻った。
チエテ川には、日本の資金も入れて河川改修を進めており、工事は85%進捗していた。
過去3年間は氾濫がなかったことを、誇らしげに表示してあったのだが、今日それは取り外された。
川は、2メートルから10メートルの深さで会ったものをさらに4メートル浚渫し、川幅も30メートルを40メートルにするという河川の改修工事を行っている。
それでも、今回の雨では氾濫したのだが、工事を実施している州当局の説明はこうだ。
24時間に124ミリの雨が降っても大丈夫という想定で、工事を行っている。
今回の雨は、もっと短い時間に140ミリを越えている。
想定外で、例外的な雨というわけだ。
それでも、昨日増水現場を視察に訪れていたサンパウロ州知事アルケミンは憔悴していたようにみえた。
昨年、ブラジル・サンパウロを訪問した小泉首相をこの工事現場に案内した人である。
この知事は、割と善良そうな人である。
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