ルース駅とその周辺 その15 地下鉄の新駅
ブラジル・サンパウロの歴史的中心部のセントロの北にあるルース駅の付近を紹介している。
人口1000万人を超える南米最大の都市サンパウロ市には、地下鉄が4路線しかない。
そのうちの1路線は、とてつもなく郊外の数駅だけが開通しただけで、まだほとんど意味のない路線である。
そして、今サンパウロの中心部から南西に延びる新線の工事が進んでいる。
何十年も計画だけがあったものが、昨年末から工事が始まった。
4-5年で開通という計画になっているが、誰も信じてはいない。
それでも、郊外では、あわせて道路の拡張工事もあって、土地の買収も一気に進んでいる。
さらに、新駅の工事もあちこちで始まっており、少なくと後戻りはしないようである。
割と大胆に、関連道路の通行止めや付け替えをしているので、日本よりは工事の進捗は早そうである。
この新線は、ルース駅が市内中心部の始発駅となる。
ルース駅自体には、郊外からの近郊電車が入ってきているが、それに加えてサンパウロ市を南北に貫く、もっとも古い地下鉄のルース駅もある。
この駅は、最近やっと地下通路で接続されて乗り換えの便が良くなった。
そして、工事が進む新線のルース駅もできて、さらにルース駅は大きくなることになる。
サンパウロ州並びにサンパウロ市は、荒廃した歴史的中心部のルース駅周辺の再開発を進める計画を持っており、今度の駅の設置にあわせて、スラム化した建物を取り壊し、付近を一気に整備する計画を発表している。
ルース駅の近くには、時代を象徴する建築様式を保っている建物がいくつもあるが、これらは保存して、再利用することも忘れてはいない。
The comments to this entry are closed.
Comments