ブラジルの「不法占拠」運動 その3 強制退去
ブラジルで起きる「不法占拠」。
田舎では、農地の一部や未使用地を占拠する。
都会では、空き地や建物を占拠する。
建物を占拠する場合には、そこに住むためのものと運動の示威活動の一環として行われるものの二つに分けられる。
住むためには、目立たないように徐々にやってくる。
示威活動の場合は目立つように、大人数で一気にやってくる。
運動のリーダーがいる。
対象となる建物は、公共のものであったり、民間のものであったりする。
いったん住みつかれると、居住権が発生することになるから、簡単には追い出せなくなる。
強制退去を実行するために裁判をしなくてはならない。
サンパウロ市内での「不法占拠」は、中心部のセントロ並びに東部の古い工場や倉庫そしてビルがある街が多いようだ。
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今週、サンパウロでは、建物からの強制退去が警察の手によって行われた。
2年ほど前に、侵入され「不法占拠」された建物からの、退去命令が裁判所から出された。
まずは、市当局が自主的に退去するように説得に行ったのだが、全くらちがあかないので、強制退去となったわけだ。
代替の仮住居も用意しているのだが、いまの建物が良いというのである。
場所は、サンパウロの歴史的中心部セントロの北側。
ルース駅から線路沿いに400メートルくらいいったところにある、倉庫街の中にあるビルである。
前もって、わかっていたので住民や支援グループが道路に座り込んでいた。
まだ、話し合いもあったのだが、遂に警察は座り込んでいる人に対して、催涙スプレーを使い始めた。
たまらず座り込んでいる人たちが、逃げ出し始める。
そこにビルの上から、警察に対して「木材」が投げつけられた。
警官が倒れ込む。
ここで、警察はもう躊躇はせず、ガス弾を打ち始める。
建物内に対しても、打ち込み始める。
たまらず、住民がどんどんと出てくる。
小さな子供も多い。
300人くらいがいたようだ。
警察は、住民を建物から離す。
そして、市当局が用意したトラックで住民たちの家財道具を、市内2カ所に運んでいった。
この搬出作業は、夜間までかかった。
これらの住民には、市当局としては仮の住まいを用意していたのである。
この運動のリーダー。
便利だという住民の言い分はともかくとして、「不法占拠」ということはどうなんだろう。




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