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sexta-feira, 26 de agosto de 2005

ブラジルの「不法占拠」運動 その6 強制退去の現場

ブラジル・サンパウロでは、都市中心部の建物に侵入し、「不法占拠」して、住居にしてしまう運動がある。

さて、8月15日に、そうした住民たちを、ビルから、警察が強制退去させた。

ところが、その住民たちは、市当局が斡旋する仮住居には移動せずに、その占拠していたビルの向かいの歩道に居座っている

支援者もあって、今度は歩道が彼らの新たな「不法占拠」の場となっている。

彼らは、何故移動しないのか。

彼らは、移動できないくらい貧しいのである。
斡旋された仮住居は彼らにとっては遠く、彼らは毎日バス通勤など出来ないのである。

彼らが住んでいるところは、サンパウロの歴史的中心部の北の外れ、倉庫街である。
付近は老朽化した低層の倉庫ばかりである。

spd20050825m

周辺は、卸売り地区である。
穀物、ジャガイモ、酒類、生鮮野菜などの業者がいる。
また、やや南に進んでいくと、
台所用品の卸売り街。
さらに、衣料品、玩具、文具等々の卸売り街がある。
市立市場があるところである。

彼らの多くは、こういったところでの最底辺の仕事に就いているようだ。
つまり、このあたりから発生するゴミを集め、選別するような仕事である。

日中だけではなく、夜間にもリヤカーを引き、このあたりのゴミを拾って廻るのである。

だから、彼らは遠くに行くことは出来ないのである。

実は、この道に潜入してみたのである。

この道の北側の線路沿いからこの道に侵入した。
右側には、彼らのテントがずらりと並んでいた。
なんだかごちゃごちゃと人がいた。

spd20050822v

左側には、「不法占拠」されていたビルがある。
入り口は完全にセメントで閉鎖されていた。
でも、その前には路上駐車の車が並んでいた。

この道の南の外れまで行き、振り返ってみた。

ゴミを集めるリヤカー。
ゴミを選別するもの。
人が本当に多い道であった。

テレビのニュース映像では伝わらないものがあった。

spd20050822u

警察官も、まだ常駐していたが、それほどの緊張感はないような様子であった。

「緊張」したのは、自分だけだった。

この場から200メートルも行くと、また全然違った世界になっているのである。

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