ブラジル・サンパウロのパン屋は突然閉店
ブラジ・サンパウロでは、市内のあちこちにパン屋がある。
朝早くに開店する。
その周辺の住民や、勤務する人にとってはとても大事なものである。
拙宅の周りは、住宅専用地域でそういった店すらもない。
一番近いパン屋までも300メートル近くあったのだ。
そのパン屋が、一月ほど前に突然閉店した。
何の前触れもなかった。
閉店したあとも、何の貼り紙もなかった。
休んでいるのかとも思った。
でも、ショーケースなどの中の設備が、どんどんと運び出された。
蛍光灯や机や椅子もなくなった。
店の外にあった食事をするスペースを形作っていたガラスが取り外された。
そして、最後に掲げられていた店のマークもはずされた。
すっかり裸になった店。
あっという間に荒れ果ててしまった。
結構、高級な感じで上質のお客がパンを買いに来たり、食事をしたりしていたのである。
休日の夕方には、大型バイクに乗った「不良」中年がたまっていた。
彼らは、集会場をパカエンブー競技場の前の広場に場所を変えた。
今、一番近いパン屋は歩いて15分くらいもかかる。
スーパーでも10分以上かかるのである。
ますます不便になった。
The comments to this entry are closed.
Comments