ブラジル・サンパウロをGoogle Mapでみる その26 セントロ1
サンパウロは、今から451年前に、セントロから始まっている。
ここで、イエズス会の宣教師アンシェッタが、神に祝福された土地として、宣言したところから始まっている。
そして、ここに教会ができ、人が住みつき、政治や商業が始まっている。
つい100年前くらいまでは、サンパウロの市街地は、今のセントロの範囲を多少超えたくらいだったのだが、その後今日まで大膨張している。
40年くらい前までは、ビルといっても優雅なデザインのものが建っていたが、それらの多くは立て替えられて無機質なものになったが、まだまだ往年を忍ばせるものはある。
サンパウロの拡大に伴って、多くの企業がパウリスタ大通りやファリア・リマ大通りそして最近はベリーニ地区に移転し、セントロの地位はかなり下がった。
しかし、サンパウロの歴史的中心部のセントロは、今もブラジル経済にとって重要な地域である。
サンパウロ証券取引所がある。
また、これを取り囲むように金融機関が立ち並んでいる。
サンパウロ州やサンパウロ市の行政機能も、まだ多くが残っている。
また、セントロは商業の中心でもある。
特に、卸売り業務については、セントロの北部にそういう店が建ち並ぶところがあり、活況を呈している。
ただ、地位の低下とともに、治安の悪化やスラム化が起きたのも事実である。
ひったくりやスリは日常茶飯事で、発砲事件も多かったが、それも最近はややおさまり日中に人の多いところでは、それほどあからさまな危険を感じることは少なくなった。
警官の適切な配置もされているようである。
ただ、道が複雑であること、1ブロック行くと急に不審な地区となることもあり、この地区での迅速な行動に自信がないものは、行くべきではないかもしれない。
また、ブラジルで責任ある行動を求められる立場にある方は、業務の必要ではない場合はやはりお避けになった方がよいかもしれない。
日本の企業駐在員も、この地区への立ち入りを避けるように、指導されているはずだ。
次から、4つの地区に分けて、詳しく紹介していくが、「ブラジルで責任ある行動を求められる人およびその関係者」には、出来れば読んでいただきたくない。
まして、その行動が日本国政府関係組織に迷惑をかけると思われる方は、是非とも退出願いたい。
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