元サンパウロ州知事・元サンパウロ市長が収監された。
今日(9月10日)に日付が変わったばかりの0時20分に、元サンパウロ州知事で、またもとサンパウロ市庁でもあったパウロ・マルフィPaulo Malufという男が、警察に出頭し、収監された。
サンパウロ知事であったのは、20数年前である。
サンパウロ知事であったのは、10年ほど前だろうか。
この人は、ずっと昔から「仕事はするが、それ以上にお金も取る」と噂をされていたのだが、今日まで生き延びてきた。
シリア・レバノン系で、超大金持ちである。
サンパウロ市の中でも最高級住宅街のジャルヂン・アメリカ地区のコスタリカ通りとメキシコ通りの角地に敷地数千坪の大豪邸を持っている。
何か選挙がある度に立候補する人で、大統領選挙に見立候補したことがある。
昨年も、サンパウロ市長に再び立候補したが、落選した。
今まで何とか噂だけで、司直の手を逃れていたのだが、昨年から色々とばれてきた。
公金横領
不法送金
マネー・ロンダリング
収賄
脱税
すでに、海外にある口座についても調べられており、彼および一族の財産の移動も凍結されている。
海外への出国も禁止されていた。
電話の会話も、裁判所の許可を得て警察により盗聴されており、ニュースでもその一部が報道されていた。
今回の直接の容疑は、証人との口裏合わせや捜査の妨害という容疑で、身柄の拘束ということになった。
同時に、息子も収監されている。
なかなか、話の理解の良い、気さくな御仁であったと記憶している。
そこが問題であったのだろうが。
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