ブラジル・サンパウロと、日本の警察官
ブラジルの警察は、それほど市民に信用されていない。
愛されてはいない。
警察官の犯罪が多いことも、その理由の一つであろう。
上から下まで、色々な犯罪に関わっていることで、逮捕されている。
また、市民に対して暴力的で威圧的であったりすることも、市民の不満のようだ。
警察にしてみれば、ブラジルの犯罪者は多くの場合銃を持っており、先にやらなければやられるといった状況が当たり前なのだから、優しくやってはいられないという現実もある。
サンパウロでは、今年2005年1月から6月までに、警察の行動に対する訴えが2000件もあるそうである。
1日に平均11件となる。
303件が、応対の態度について。
権力の過剰行使や暴力が、248件。
警官が関わる殺人が115件。
脅迫が45件となっている。
警察の方も、何とか市民に愛されて、信用を得たいと考えている。
市民の協力がなければ、犯罪を減らすことが出来ないからである。
市民の通報をいつも呼びかけており、その通報で犯罪が解決していることも多いのである。
そこで、サンパウロの警察は、日本の警察の指導を得て、「交番」をサンパウロに設置している。
今のところ、8カ所に設置されているそうだ。
また、警察官に交番での市民との接し方についても、研修を行っている。
(こういう時も、防弾チョッキを着ているブラジルの警官だから、とても丁寧な応対なんかできないだろう。)
日本からおいでになり指導に当たられている警察官の姿も報道された。
このような日本の警察の協力の報道があったのは、知りうる限り少なくとも2度目である。
この方に、是非ともお会いしたいものだ。
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