ブラジルの「銃による殺人犠牲者が、8.2%も減った。 その1 テレビ・ニュース
ブラジルの「銃による殺人犠牲者」が、2004年は2003年に比べて、8.2%も減ったと、テレビで華々しく伝えていた。
人数にすると、36,091人で、前年より3,234人減ったという。
それでも、凄い人数なのだが、減ったことは何よりである。
特に、マットグロッソ州やサンパウロ州では20%近くも減少しているのである。
これは、昨年から続いている「不要銃器の供出運動」の大きな成果という評価をしていた。
個人の家にある銃器を警察に持っていけば、幾ばくかのお金をくれるのである。
警察はこうして集めた銃器を、廃棄している。
「銃があるから、事件が起きるのだから、その原因となる銃器をなくせばよい」という発想である。
もっともなことである。
米国ではこういう議論があっても、「全米ライフル協会」が大圧力団体として反対をするから実施できないのが、ブラジルでは実際に今進行している。
かつては、街で簡単に銃を買うことが出来た。
リボルバーなんで、日本円で数千円であった。
今は、完全に登録制になっている。
さらに、今後は一般の市民は新たに銃を理由無く手に入れることは、不可能になるし、登録のない銃を持っていることは、罪に問われることになっている。
一般の市民が銃を手放しても、麻薬組織や強盗などは、銃を密かに持ち続けるに決まっているから、かえって危険だという反論も当然のように起きたようであるが、実際にはどんどん銃を持ってきているようだ。
強盗に下手に抵抗する方が、命が危ないからと見ているからだろう。
そういう減ったという事実だけが、テレビでは伝えられた。
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