ブラジル・サンパウロをGoogle Mapでみる その27 イジェノポリス
サンパウロには、市内中心部セントロからおもに西南部に向かって、高級住宅街や高級アパート街がある。
その高級アパート街の中でも、最もセントロに近く、落ち着いているのがイジェノポリスHigienopplisと呼ばれる地区である。
1920年-1940年にかけて、高級住宅地として開発されて、1000平米以上5000平米位の敷地を持つ屋敷が並んでいたようである。
今でも、そのうちのいくつかは残っているが、住宅としては使われていないようである。
公官庁の事務所や銀行などとなっている。
そしてつい最近まではイタリア領事館もイジェノポリスにあり素晴らしい住宅を使用していた。
そのイジェノポリスも、早くも1960年代には高層化の波に襲われて、アパート街に変貌した。
高級アパートで、天井が高く、内装が立派で、広さが200平米から1000平米以上もあるようなものが立ち並んでいる。
しかし、今となっては老朽化した感は否めない。
また、まだ安全だった頃に建てられたものなので、今の治安状況に合っていないものが多い。
この地区は、おそらくサンパウロでも一番安全な地区なので、それほど問題にはならないようだ。
開発が古いだけに、高齢者が多いのも、この地区の特徴である。
この地区は、アンジェリカ大通りが南北に貫いており、北に向かって緩やかに下がっている。
あまり険しい坂はない。
西隣の高級戸建て住宅街パカエンブーPacaembu地区になると、急坂が多いのとは、対照的である。
この地区の中心は、ブエノスアイレスBuenosaires公園である。
そのブエノスアイレス公園から150メートルほど西に向かい、やや下がると、ビラボインVilla Boin広場がある。
ここには、カジュアルなレストランが10軒並んでいる。
そのうち3軒は、日本食レストランである。
このあたりのアパートに住む人たちで、いつもどのレストランもいっぱいである。
ビラボイン広場から更に、西に行くとそこはもうパカエンブー地区になるのだが、FAAPという財団の本部がある。
かつてのコーヒー王が残した財産で出来た財団である。
FAAPには大学もあるのだが、美術館もある。
さらに、ブエノスアイレス公園から北に300メートルほど行くと、パチオ・イジェノポリスPatio Higienopolisという中規模ではあるは、高級感溢れるショッピングエンターがある。
客層は、完全に富裕層だけという感じである。
先日、このショッピングセンターPatio Higienopolisに、「パリス・ヒルトン」がやってきて、香水のキャンペーンをしていた。
その時だけは、いつもの落ち着いた雰囲気ではなかったようである。
このイジェノポリスは、パウリスタ大通りからはちょっとアプローチが難しい。
簡単に行くことが出来る道がないのである。
何回か曲がる必要がある。
セントロに隣りあうようなところにあるのだが、またセントロからもちょっと知らない人はアプローチが難しい。
そういった奥まったところがまた、この環境を守っているのだと思う。
この地区の、もっとも北の端から300メートル位には地下鉄の駅もあるのだが、そこまで来るともう高級アパートはないし、やや危険なところとなる。
このイジェノポリス地区は、サンパウロでは、おそらく一番散歩して安心で、楽しいところだと思う。
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