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quarta-feira, 19 de outubro de 2005

ブラジル・サンパウロの「シュラスカリア」

あまり、ここで食べ物のことを書いたことがないのだが、もちろん何も食べていないわけではない。

好き嫌いも特にない。
どこの国の食べ物もたべてきたし、ブラジルの食事も美味しいと思う。

でも、毎日毎日、違うものを外食し、それについて感想を持つことなど出来ない。
嫌いなものはないのだけれども、好きなものがある。

どうしても、新たな開拓をせずに、知っているその店に行って、いつものものを頼んでしまうのである。

どなたかが、あそこの店は美味しいと教えてくれるならば、もちろんその店に行ってみたいとは思っている。
ただし、高くて美味しいのは当たり前で、あまり高いのはちょっと困る。

ブラジル・サンパウロは、基礎食料品は安いのだが、外食となると高い。
ビジネス街の昼食を普通にとると、日本より高く約1000円を超えてしまう。
やや量は多いのだが、こちらのビジネスマンの給料からすると、「よく払えるな」と思う。
勤務先の方から、食事代としてチケットが補助されていることもあるからだろうが、それにしてもと思う。

肉は好きだ。
いつも、大量に食べているわけではないのだが、ときどき大量に食べたくなるときがある。
そういうときは、「シュラスカリア」に行く。

肉の特定の部位を指定する「シュラスカリア」も、とても贔屓にしている店があるのだが、そこだと種類が食べられない。
そこで、剣に色々な肉を刺してテーブルまで廻ってくるロヂーヂオというシステムのシュラスカリアに行く。
肉は食べ放題である。
こういう店は大抵広く、店の中心にサラダバーがあって、各自でそれを取りにいく。

このサラダバーが、また最近どの店もとても充実してきているのである。
高齢者などが多いのだが客によっては、肉を全く取らずに、サラダバーのものだけで帰る客もいるくらいだ。
そういう人向けの料金がある店があった。

このようなロヂーヂオのシュラスカリアの料金は、店によってかなり差がある。
市内中心部に近く、観光客や社用族が来る店はかなり高い。
内装などは綺麗だし、従業員の身なりもよい。
肉も軟らかいし、色々な部位を次々に持ってくる。

でも、普通にはそんな店に行く必要もない。
サンパウロ市内では、、安いところでは10レアルから高くても25レアルくらいで、家族で行くような店が、やや郊外に沢山ある。
土曜日や日曜日の午後は、家族連れで超満員である。

さて、10月8日(土曜日)に「肉を食べたくなった」ので、どこに行こうかと考えを巡らせていた。
前から気になっていたシュラスカリアがあった。
そこは、サラダバーに、魚介類が充実していると店の外にある看板に書いてあった。

spd20051018d

シュラスカリアは肉屋というのに、魚介類とは変だが、最近の高級シュラスカリアは寿司や刺身をサラダバーにおいているのである。
それが、かなり受けているようでみんながとっていくので皿がすぐに空いていく。
お箸もあるし、醤油やわさびもちゃんと用意してある。
家庭ではなかなか食べられないから、こういったところで食べていることもあるのだろう。

候補にあげたその店は、市内のやや北部のマーヂナル・チエテという道沿いにある。
いわゆるロードサイド店で、交通量が多いところにあって目立つのだが、高級店が立地するような場所ではない。
拙宅からそこまで、日曜日の夕方だったので、車で10分程度で行けた。

駐車場に着いたのが17時頃と、昼には遅い、夜には早い、何とも中途半端な時間だったのだが、駐車場は空いていた。
車止めて、店に向かう。
店の入り口に、価格表が紙に書いてあった。
そういえばこの店には、道路から見せるところには、価格が掲示されていなかったことに気が付いた。
大抵の家族向けの店は、「安さ」知らせるために、大きく表示してあるのである。

この店の価格は、昼は49レアル、夜は51レアルと書いてあった。
この時点でそのまま車にUターンして帰りたくなった。
「高い」(約2600円くらい)
この価格は、サンパウロでは一流店価格以上である。

でも、入ってしまった。
やっぱり内装は豪華であった。
真ん中に、大きなサラダバーがあった。

テーブルも綺麗であった。

でも、お客が数えるほどしかいなかった。

多分、この店は週末の「家族向けの店ではなく」、この近隣の企業の平日の「接待用の店」だったようだ。
工場や倉庫などが多いから、そういったところの経営者がやって来るところだったのだ。

入ったからには仕方ないし、食事を楽しむことにした。
サラダバーにいった。
確かに、おいてあるものはどれも魚介類である。
寿司も刺身もあった。
そのほかにや、たこやイカや貝など海鮮類が使ってあるものがいっぱいあった。
サンパウロでは、こういった物はとても高いから、この店が高いのも当たり前だ。

「海鮮類はたかい、つまり海鮮類がある店は高い」という公式をすっかり忘れていた。

そして、しばらくして肉がやってくる。
この肉なのだが、最近のブラジル・サンパウロはすっかり健康志向になっている。
昔に比べると、外食の盛が少なくなった。(今でも、セントロに行くと昔ながらの大盛りの店もあるが。)
そして、塩味が薄くなり、油っぽくなくなった。(昔は、ホワイトカラーしかいないような場所のレストランなのに、本当に塩辛く、油でぎとぎとしていたのである。)

シュラスコといえば、肉に塩水をつけて、それに岩塩をまぶして焼くので、どうしても塩辛いのだが、最近の高級店はこの塩味がとても薄くなっている。
更に、肉がとても軟らかくなった。 牛の種類が変わったのだ。
セブ系のコブのある痩せた固い肉種の牛が改良されている。
その分味が薄くなったし、コクが無くなった。

この店もそうだった。
肉はとても軟らかい。

高級店にはまた別の特徴がある。
肉を切ってくれるのだが、とても薄く切ってくれるのである。
軟らかい肉を、薄く切るので食べやすいといえばそうだが、咬みごたえが無いのである
日本で肉を食べるのと余り変わらない。

どちらかというと、食べた気がするような肉が食べたいのでやってきたのだが。

お客がいない時間だったので、肉の種類も少なかった。
これは、普通はある程度は我慢するが、この価格の店ではありえないことである。
そして、この店。
肉の味が変なのである。
普通のシュラスカリアの肉は、岩塩の味だけしかしないのだが、この店の肉は何か味がする。
焼いた肉の表面も何か変にテカっていて、何か塗ってある感じだった。

ブイヨンか何かを薄めて焼いたような感じだった。

だから、肉本来の味もはっきりとしない。

これは、初めての経験だった。

もうこの店には行かないことにした。

美味しい店を紹介してもらいたい。

spd20051018e

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Comments

おお、危ない。もうちょっとでこの店に行くところでした…。というのも、ダンナが一度ここに連れてきてもらったことがあるらしく、彼が知る唯一のシュラスカリアなんだそうです。私はまだサンパウロに来て一度もシュラスカリアに行っておらず、「早く連れて行って!」と懇願する日々なのですが、彼はおそらくここしか知らないためきっとここに連れて行くつもりであろう…。

ここ、かなり高いですね。まぁ日本のシュラスカリアの感覚で行くと、こんなもんなのかも知れませんが。群馬の大泉町にあったブラジル人に人気のプリマベーラというシュラスカリアも、確か日曜の昼で2800円くらいしました。やっぱり日本価格ですよね。とてもおいしかったのでそのときは満足したんですけど!

私も安くておいしくて寿司も食べられるサンパウロのシュラスカリア、ぜひ知りたいです。

Posted by: caolin | quinta-feira, 20 de outubro de 2005 at 12:39

いつかは行きたいと思っていたシュラスカリアOKですが、そんな邪道な肉の出し方をしていたとは知りませんでした。行かなくてよかった!(←本当は貧乏性で高級店には行けない私)
ところで、マージナルをさらに東に行けば一人当たり10レアルを切るところも沢山ありますよ。行く時間帯によってピッカーニャがなかったり、という事もありますが、それでも日本人にとっては「肉食べ放題」と思っただけで血わき肉踊るものがありますね(笑)

Posted by: 非国際人 | quinta-feira, 20 de outubro de 2005 at 14:39

>caolin様
こんな遠くまで行かなくても、そちらの方にでもいくらでもありますよ。
たとえば、ショピング・パウリスタの前の道をまっすぐセントロの方に行って、ブリガデイロの陸橋を越えて、道の名前がルイ・バルボーザとなったところにあるVで始まる名前のところは、安くて美味しいです。(寿司はないけど、パスタは行けます)
JK大通りのモンタナ・グリルは、ショロロというセルタネージョの大御所の経営ですけど、ここはいつもとても混んでいますよ。(寿司があります)
これから、美味しいところや、その反対のところがあったら教えてくださいね。 

Posted by: Sao Paulo | sexta-feira, 21 de outubro de 2005 at 00:35

>非国際人様
Zona Lesteにお住まいですか。
確かに7レアルとかもありますよね。
ピザとシュラスコ食べ放題とか。
西のタボン・ダ・セッハの、タボン・ショッピングにそういうのがありました。
ここは、サラダバーが貧弱で、肉は固く、ピザは冷えて、2度と行かない店になりました。
やっぱり、そこそこの値段にしないと駄目でしょうね。
マージナル・チエテのコリンチャンスの手前に、警察のクラブがあるのですが、そこのシュラスカリアがいつも混んでいるのが気になっています。
そこも、10しなかったような。

Posted by: Sao Paulo | sexta-feira, 21 de outubro de 2005 at 00:41

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