ブラジル・サンパウロの「コンサート」 その4 また、コンサートが許可された。
ブラジル・サンパウロのパカエンブー競技場。
普通は、コリンチャンスの試合が2週間に1度くらい開催されているくらいで、あとは特にサッカーには使われていない。
そして、時たまスポットで「宗教の集会」や「音楽のコンサート」に使われている。
サッカーの試合の時は、だいたい3-4時間前から屋台を営業する人がやってきて、観客は1-2時間前にやって来る。
競技場のまわりで盛り上がってから行く者も多く、「応援歌」を唄いまくっているときもある。
そして、試合時間は2時間。
これは、時折歓声が風に乗って聞こえるくらいである。
試合が終わると割と人は案外早くひいてしまう。
30分から1時間もすると静かになる。
サッカーに関しては、「うるさい」と感じることはそれほど無い。
試合自体は音を発しないからだ。
「宗教の集会」は、集まってくる人数が多いのと、時間が長い。
だいたい土曜日か日曜日である。
昼過ぎには始まって、大音響の音楽や歓声が続く、それでも、22時くらいにはおわる。
色々な年齢の人がやってきて、後始末もよい。
「音楽のコンサート」といえば、屋外のロックコンサートである。
このパカエンブー競技場には、古くはローリングストーンズもやって来た。
レニー・クラヴィッツもここ。
アヴリル・ラヴィーンもやったばかりである。
コンサートは、週末とは限らない。
そしてやって来るのはだいたい若者だけ。
前日から徹夜をして並んでいる者もいる。
更に、ブラジルのこの手のコンサートは、時間が長い。
9月19日には、延々12時間くらいのコンサートがあって、終了したのが25時であった。
それで、住民がまた切れた。
この競技場の管理者が更迭された。
そして、このパカエンブー競技場を管理している市に、住民団体が、二度とコンサートを開かないように申し入れたのである。
パカエンブー競技場を取り囲む、パカエンブー地区は一戸建て住宅だけの専用地域で、サンパウロ市内でも有数の高級住宅街である。
住民も、富裕層しか住めないし、社会的な地位も高い人が多い。
来年のブラジル大統領選挙に出馬が取りざたされる、サンパウロ市長のジョゼ・セッハJose Serraにとっては、支持を取り付けておいた方がよい人がいるということである。
そこに、また新たなコンサートで仕様の申し込みがあった。
やってくるのは、パール・ジャムPearl Jamという米国のグループ。
12月に、ブラジルの3カ所でコンサートをするらしいのだが、そのサンパウロでのコンサートの開催場所として、パカエンブー競技場を選んだのだ。
サンパウロでは、12月2日と3日。
パカエンブーの住民団体は、当然使用許可をするなと圧力をかけていた。
10月19日になって、ジョゼ・セッハ市長の判断で許可をしたのだが、厳しい条件を付けた。
コンサートは、必ず21時45分に終了すること。
1分でも超えたら、罰金ととる。
更に周辺の清掃の義務。
駐車の禁止(設定した場所以外)と、違反の取り締まり。
夜間のリハーサルの禁止。午後だけで、それも30分だけ。
これが、今後の使用を認めるかどうかの「最後のチャンスだ」という。
サンパウロ市としても、色々なイヴェントを誘致して、市の活性化に努めるのもまたやるべきことである。
さらに、こういったイヴェントにやってくるのもまた富裕層が多いのである。
コンサートの入場料は、サッカーの入場料などから比べると、3-4倍もするのだ。
コンサートをやらないと、また別の筋から市長が叩かれるわけである。
資金があり、世論を作ることが出来る、サンパウロの富裕層の支持をつかんでおかないと、全国規模の選挙には勝てない。
サンパウロ市には、他にもコンサートが出来る施設がないわけではない。
モルンビー競技場でもよいのだが、市内中心部から遠いことと、6万人収容という規模が大きすぎて、賃貸料も高いということである。
そのほかの場所も、それぞれに一長一短問題を抱えているということだ。
収容人数が4万人で、市内中心部にあって、設備も整い、実績のあるパカエンブー競技場が一番良いということだそうだ。
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こういったコンサートの時は、音に紛れて、住宅に忍び込む泥棒も多いということで、警察も増強されるそうだ。
ところで、「パール・ジャム」って誰。
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Comments
PearlJamってシアトル出身のグランジロックのバンドです。。ちょっと古いナァ。。
ニルヴァーナとかと同世代だったよね。
シアトルでは、スゴイ人気だったな。。今も人気あると思いますが。。。
ブラジルでコンサートするんですね。。
Posted by: Gabbyna | domingo, 23 de outubro de 2005 12:21
>Gabbyna様
ちょっと古手の方たちですか。
ブラジルには今を時めく人よりも、ちょっとそういった人たちがやってくるような。
若年層が日本のようにお金を持っていないからでしょうかね。
近くなんですけど、行った方がいいグループでしょうかね。
Posted by: Sao Paulo | domingo, 23 de outubro de 2005 23:52