ブラジルで、サッカーファンの抗争続発 その2
先週末から2日間に、サッカーの試合に絡んで3名の死者を出したブラジル・サンパウロ州。
①昨夜(10月19日)のポンチ・ポレッタ対サンパウロFCの試合
月曜日に、入場券売り場で1名のポンチ・プレッタのファンが、サンパウロFCのファンに殺されて、緊張が高まっていた。
警察は、ポンチ・プレッタのファン組織の本部のまわりを厳重に警護していた。
守るというより、彼らが武器などを集めないようにだった気もするが。
競技場では、入場する両チームのファンが1人1人が厳重にチェックされた。
しかし、何か起きて巻き添えを食いたくないと言うのが、一般の考えである。
入場者は、1万人程度と少なかった。
両チームのファンを限りなく離して座らせた。
②地下鉄駅で起きた事件で進展
日曜日に、サンパウロ市西南部のモルンビー競技場で行われたパルメイラス対コリンチャンス戦に向かう、両チームのファンがぶつかったサンパウロ東部のタツアペ駅。
※日本の通信社は、「市内西部」と書いたところもあったようだが、「東部」である。
日本の通信社には、ときどきこのようなくだらない間違いがあることを発見する。
つい最近もサンパウロ市の最南部のパレリェイロスPalhereirosで起きた日本人夫婦が農場で殺害された事件についても、「サンパウロのパレリェイロス市」という表現になっていた。
「起きた事件の内容」には代わりはないとはいうものの、地名や位置については、どうしてこういう間違いが起きるのかわからない。
せっかくの報道の信憑性を、多少疑いたくなる。
ブラジルで報道だからこういう「些細なことに」気付くのであるが、他の発信でも同様の「些細な」間違いが頻繁に起きているのであろうか。
こっそり、特別通信員になってあげてもいいかなと思った。
②-1 武器を運んだ車と人物を特定した逮捕
両チームのファン達は、事前にこの場所を「合戦」の場所として、インターネットで連絡をしている。
そして、この駅に車で、武器を持ってきた男が逮捕された。
②-2 銃を撃った男逮捕
この駅での「合戦」は、主に駅の外で起きたのだが、
駅の構内でも「いくさ」は起きている。
駅での「いくさ」については、監視カメラの映像が記録していた。
この映像が公開されている。
手前の柵のあるところが、切符売り場である。
切符を買わずに、並んでいるものから奪っていった者達もいる。
そして、奥にある改札口にむかう。
改札は全て自動改札なのであるが、それを飛び越していく者達も多い。
しばらくして、1人のものが現れた。
改札口付近を、うろうろとしている。
そして、改札口の奥に向かって、銃を構え、発射した。
この映像の男が出頭したが本人は、自分ではやっていないといっている。
弁護士は、拳銃ではなくて携帯電話だと言っていた。
今日逮捕された者達は、身元を確認された後に即日釈放された。
ブラジルの法律で、「選挙」の前5日間そして後2日間は、拘置できないのだという。
10月23日は、「国民投票」の日である。
武器を持ち、使用した彼らは、どちらに投票するのだろうか。
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