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domingo, 20 de novembro de 2005

ブラジル人のパーティー

向かいの家には、オーナーが住んでいない。

オーナーの息子は、その家の2軒となりに住んでいるようだ。
でも、ブラジル南部サンタカタリーナ州に大農場を持っているので、通常はそちらにいる事も多いようだ。
オーナーは、どこか知らないが、サンパウロに住んでいるようだ。
多分アパートだろう。

向かいの家は、もう1年以上補修をしている。
とてもゆっくりで、ときどきしか工事をしていない。
ブラジルでは、こういうことは決して不思議な事ではない。
オーナーが住んでいないし、他に住むところもあるので、急ぐ必要もないのだろう。

ところが、この2週間ほど、ちょっと工事を急ぎ始めた。
ナタウ(=クリスマス)が近づいてきたからだろうかと思った。

家の壁を薄いグリーンに塗った。
でも、2階部分の隅っこは、まだ前の色のクリーム色が見える。
塀の内側も、同じ色に塗った。
塀の外側も、かなりペンキが剥がれていたり、セメントが浮いていたり、このあたりで最も悲惨な事になっていたのだが、下地も補修する事無しに、そのまま薄いグリーンに塗った。

そして、家の庭に突然、木材の柱が立ち、家のベランダのようになった。
しかし、屋根は薄い透明のビニールで、道路に面した側だけは白い不透明のビニールが張られた。

なんだか変だなと思っていた。
その下には、直接車を入れる事が出来ないので、駐車場にはならない。
また、この地域は商品の販売を伴うような業務は禁止された住宅専用地区なので、仮の倉庫にも使う事は出来ない。

昨日の金曜日にみていたら、そのベランダにテーブルと椅子が運び込まれた。
20人くらいの規模のようであった。

パーティーをやるのだとわかった。
だから、仮設でよかったんだ。

でも、「いつ」「なんで」やるんだろうと、多少の恐怖を感じていた。
それは、日本人には考えられないことだが、ブラジル人のパーティーは半端なものではないからである。

そして、今日の土曜日。
朝も静かである。
準備が進んでいるようにも見えない。
昼も静かであった。
夕方、17時過ぎに、いつもこの通りの警備をしている人たちが珍しく黒いスーツに黒いネクタイの服を持ってきていた。
いつもは、カジュアルな服装である。
4人ほどが、警備と受付をやるようだ。

今晩やるんだ。
準備が進められてきた。

照明も、音響も、準備が進んでいる。

そして、予想通りパーティーが始まった。

最初に、あの「ハレルヤ」が鳴り始めた。
クリスマスみたいだ。
いや、轟き始めた。
22時だ。

司会者もいるようだ。
誰かがちょっとだけスピーチをしている。

そして、あとは米国のノリのよい音楽がずっと鳴り続けている。
大音量である。

子供の声も聞こえる。

24時過ぎにやってくるものもいる。

24時半には強い雨が降り始めたが、音響に全く負けている。

"Pretty woman"に続いて"She loves you"だ。
静かなMPBなどは、絶対にかけてはくれない。

25時、"Festa no ape"(邦題:恋のマヒアヒ)が大音量。
その後しばらく、ブラジルの曲。
25時17分、"Saturday night fever"が大音量。
題名からして、今晩にぴったりの曲だ。

大音響は、サンバに変わった。

25時56分、フランク・シナトラの"New York, New York"が大音量。
続いて、ふたたび"Saturday night fever"

多分終わるのは、早くて27時か28時頃だろう。
若者がいると、明け方だ。

このあたりの家は、土地がだいたい500平米以上、建物は350平米位はある。
ちょっとしたパーティーくらいは可能である。

この家にオーナーは住んでいないが、住み込みの管理人が夫婦で住んでいる。
子供が3人くらいはいる。
犬は、5-6頭いる。
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このパーティは、オーナーの孫の1歳の誕生日のパーティーのはずだ。
ブラジル人にとっては、誰がいくつであっても誕生日のパーティーは超重要行事であるのだが、その誕生日のパーティーの中でも1歳のパーティーはまた格段に重要なのである。
だから、盛大にやっているのだろうある程度理解はしている。

もちろん、今日パーティーをするので迷惑をかけるなどというお断りは一切ない。

隣の家でも、普通の音量のテレビやステレオの音が聞こえるようなことは全くないのだが、今晩のようにディスコの様なスピーカーを持ち込まれて、大音量を外でガンガンやられると、家の窓を閉めても、音量は全く変わらない。

このあたりは、都心の過疎地区で、あまり家族が大きくなく、高齢者家庭が多いように思う。
日中にシュラスコパーティーをやっている家はたまにある。
でも、夜間にパーティーをやっている家は、近所には他にはない。
多分、どちらかというとなさ過ぎるのである。

とにかく、「このお返しはきっと」と、固く心に誓うのであった。

また、「ブラジル化」していくのである。

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