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sexta-feira, 4 de novembro de 2005

ブラジルで「口蹄疫」発生 その8 パラナ州の擬似感畜の結果未だ確認できず

ブラジル中西部のマット・グロッソ・ド・スル州の最南部で口蹄疫が発生して、一ヶ月になる。
9月下旬に、この地区で口蹄疫の症状を示した牛がいたところから始まっている。
10月10日に、当局が発生を確認した事を発表し、OIE(国際獣疫事務局)へも直ちに報告している。

その後、当局は発生した牧場を中心とした半径25キロを隔離地区とした。
さらに、擬似感畜の発現があった2牧場があり、更に隔離地区を拡げた

これらの地区では、発生事例は10数頭。
そのほかにいたかもしれないが、処分が進んでいるので、今となってはわからない。

発生地域は、口蹄疫のワクチン接種清浄地域であったはずなのだが、どうして発生したのかという説明に使われたのが、「パラグアイから運ばれた感染牛原因説」である。

ブラジル産の牛に比べて、パラグアイ産の牛の方が遙かに安いので、国境を接するこの地区ではパラグアイから牛を購入するのは半ば常態化しているという。
感染牛の焼き印の印字が、ブラジルの焼き印に似せてあるが、大きさが違うというのがパラグアイ説の説明だ。

もちろん、パラグアイ側は強く否定している。
ブラジルからの感染を恐れて、国境でのチェックを厳しくした。
パラグアイも、口蹄疫のワクチン接種清浄地域であり、仮にパラグアイ産であってもワクチンを接種していれば感染はないはずである。
結局、発生の理由については、うやむやになるだろう。

マット・グロッソ・ド・スル州で発生して、世界一に牛肉輸出国のブラジルからの輸入を禁止する国が直ちに出て来た。
禁止の内容は国によってバラバラである。
発生の隔離地区からの輸入だけを禁止するところから、マット・グロッソ・ド・スル州に隣接するパラナ州とサンパウロ州からの禁止をするところが多い。
もちろん、ブラジル全体からの輸入を禁止する国もある。
もっとも厳しい処置を発表したのは、インドネシアで肉どころか、機械や部品まで禁止した。
現在までに、49ヵ国が輸入制限処置を発表している。
(日本のように、元々輸入を禁止していた国は含んでいない)

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マット・グロッソ・ド・スル州に隣接する諸州も直ちに、マット・グロッソ・ド・スル州からの家畜および肉類の移送を禁止していた。
しかし、パラナ州の4カ所の牧場で擬似感畜が現れた
これらの牛は、パラナ州のロンドリーナで、10月初めに開催された牛の競売で落札されたもので、
検体が、パラ州の研究所に送られたのだが、まだ結論が出ていない。
3回目のテストを行っているという。

サンパウロ州の牧場でも、パラナ州ロンドリーナの競売場からきた牛がいる牧場もあるので、これらの牧場も閉鎖されている

この口蹄疫の発生で、サンパウロ州などの周辺州ではワクチン接種が前倒しに数日前から始まっている。
ワクチンの有効期限は半年で、まだ接種時期ではない牛の接種を早めている。
口蹄疫のヴィールスは7種類あるらしいが、ブラジルでは今までに検出された3種のヴィールスに対応したワクチンを接種している。

発生直後から、肉類の輸出は激減している。
11月は更に減少する。
畜産業およびそれに関連する産業にとっては大きな打撃となっている。

酪農についても、肉牛農家より規模の小さな乳牛農家が原乳の出荷をする事が出来なったところがあり、これも大きな打撃となっている。
パラナ州のサンパウロ州に近い酪農農家は、原乳のまま消費地であるサンパウロ州に出荷していたのであるが、サンパウロ州がパラナ州からの生体だけではなく原乳もまた受け入れを禁止しているためである。
原乳を畑に撒いている映像が流れている。

※ニュースでは、口蹄疫の報道と並んで、このところ鳥インフルエンザの報道が多い。
 鶏肉の輸出も多いブラジルで、鳥インフルエンザの感染が確認されると、これもまた重大な問題になる。
 今日、サンパウロ州で死んだ鳥が「感染の可能性があるかもしれない」と報じられている。
 「可能性は小さいが、分析をする」ということだ。
 すでに、鳥インフルエンザはアジアから欧州に到達し、カナダでの感染も報じられている。
 渡り鳥によってもちこまれて、すでにブラジルまで拡大している可能性も可能性も否定できない。
 ブラジル政府も、鳥インフルエンザの対策会議を始めている。

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