ブラジルで史上第2位の銀行強盗発生 その17 第3の誘拐
ブラジル北東部のセアラ州の州都フォルタレーザ市にある、ブラジル中央銀行の金庫が破られて、日本円で約80億円以上に相当する紙幣が盗まれた事件。
事件が起きたのは、今年の8月である。
80メートルものトンネルを掘って、地下から金庫を破るという、「映画」のような、鮮やかな手口であった。
これだけの犯罪を犯すのには、20名以上の仲間がいたと見られている。
さて、今までこの事件では、10名以上の逮捕者がでている。
そして戻ってきた金額は、12%程度。
この10月に、この事件の資金を提供したと言われているフェルナンドンという男が誘拐されて、身代金を奪われた上で殺害された。
そして、11月にはこの中央銀行の支店の警備員で、犯人一味に荷担し、警備情報を流したとして逮捕された男の妻が誘拐された。
犯人は、この妻の甥を含むグループで、この警備員夫婦が隠匿していた「分け前」を奪った。
この2件の誘拐は、犯人グループの内部抗争ではないかと警察は見ている。
そして、また誘拐事件が起きていた。
犯人グループが盗んだ現金を運ぶのに、11台の車の中にその一部を隠した。
その車を売った車の販売会社を経営する兄弟が、盗難事件が発覚して、まもなく逮捕されていた。
この兄弟は、41日間警察に拘置されていた。
そのうちの1人が、8日間誘拐されていた。
先週末に解放された。
家族が、身代金を支払ったようだ。
警察は、この誘拐も、銀行強盗一味と関係しているのかどうかを捜査すると言っている。
------------------------
もう事件が起きて、4ヶ月。
余りにも鮮やかな「手口」だった。
しかし、この事件はあとからの余話がどんどん増えてくるが、肝心の捜査はどうなっているのだろうか。
The comments to this entry are closed.
Comments
鮮やかな手口の後は打って変わって、仲間内で自滅してしまいそうですね。
Posted by: DINDINHA | quinta-feira, 15 de dezembro de 2005 01:39
>DINDINHA様
このお金の一部でも、どこかに落ちていないでしょうかね。
無理ですよね。
Posted by: Sao Paulo | terça-feira, 20 de dezembro de 2005 21:06