ブラジル・サンパウロの繁華街で、爆弾事件
12月23日16時頃、ブラジル・サンパウロでも最も大衆的な商業地域の3月25日通りrua 25 de Marçoで、爆弾が爆発し、10数名が怪我をした。
ここは、サンパウロの歴史的中心部のセントロの北側の、卸売りや小売りの店舗が並ぶところで、クリスマスの買い物客で、連日数10万人が押し寄せているところである。
実は、この爆発があったときには、この現場から北に数百メートルのところにいた。
何か大きな音がした気のだが、まさか爆発とは思わなかった。
雷か、もしくは単なる街の騒音と思っていた。
そして、そういった事件が起きたとも知らずに、事件の現場の方に向かった。
警察車両などが、サイレンを鳴らして一方通行を逆送したり、警察官が車を迂回させているなど、何か起きたように見えた。
しかし、ここは人が多いので、色々な事件が、いつも起きているところである。
スリやひったくりも多い。
また、不法に営業している露天商の取り締まりも頻繁に行われている。
強盗事件もあって、発砲騒ぎだってある。
最近取り締まりを受けた中国人の密輸組織に絡んでいる店舗もここにはある。
警察は普段から警戒しているところだし、
警察車両が走り回っても、驚くところではない。
色々な事件の可能性があるところなのである。
だが、歩いている内に、警察官が極端に集まっていて、人々が立ち止まっているのに気がついた。
何が起きているのかわからないのに、あまり近づきすぎて、巻き添えを食らうこともあるので、ちょっと離れたところから様子をうかがっていた。
元々人が多いのに、交差点付近を中心として、ある一点を中心にして人々が集まっている。
少しずつ、近づいてみることにした。
救急車がやってきたので、「けが人がでるようなこと」が起きたことがわかった。
ここでは、喧嘩だって起きる。
そういうことかもしれないと思った。
でも警官が数十人はいた。
多すぎる。
一応、犯人がピストルでも持って逃げているようでもないので、更に近づく。
発砲騒ぎに巻き込まれてはかなわない。
現場周辺の何軒かの店は、シャッターを下ろしていた。
集まった人たちの話を聞いていると、「爆発」と言っていた。
何が爆発したかわからない。
プロパンガスもあるし、なにか露天商の売っているライターのボンベのようなものが破裂したのかもしれない。
警官の1人が話しているのを聞いていると、テロかもしれないなんて言っていた。
怪我をした人がでたと言っていた。
女性が、大けがをして死ぬかもしれないなんて言っていた。
写真は、その場では止めておいた。
なんだかわからないし、また何かあってもいやなので、その場を離れた。
わずかに現場を離れると、また通常の営業が行われている普通の繁華街になっていた。
ほとんどのクリスマスの買い物客は、おそらく何も知らずに買い物をしているようであった。
都会というのは、無情なものである。
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ニュースを見ていたら、
破壊力の弱い手製の爆弾だと言っていた。
電池や釘が映し出されていた。
目的はわからないと言っていた。
10数人が怪我をしたという。
2人が入院したという。
男性が重傷だと言っていた。
多分、愉快犯だろうと思う。
ブラジル・サンパウロで、いわゆるテロはちょっと考えられない。
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Comments
実は私も、このとき現場の近くにいました。事件には全く気づいていなかったうちの一人です。ただ、一緒にいた友人が音を聞いて、「雷だ。雨が降るかも」と言っていました。爆発があったことは、あとからニュースで知りました。本当に、何が目的だったんでしょうね…。
Posted by: como | terça-feira, 27 de dezembro de 2005 15:50
>como様
ちゃんとした人は、こんなところは近くでも歩いては行けませんよ。
いつも色々な事件が起きていますからね。
Posted by: Sao Paulo | terça-feira, 27 de dezembro de 2005 21:54