ブラジル・サンパウロのセントロは犯罪の温床 その3 最大の麻薬地区
ブラジル・サンパウロの歴史的中心部のセントロ。
本当は、楽しいところでもある。
金融や商業の中心でもあるのだが、犯罪も多い。
以前にも紹介したが、そのセントロの北縁にルース駅という鉄道の駅がある。
その駅の南側一帯が、麻薬販売が大ぴらに行われている地区になっていて、クラコランヂアCracolandiaと呼ばれていた。
そこで販売されている麻薬のクラックから来た、通称である。
路上で生活している子供までが、麻薬を使っていた。
この地区についても何度か紹介している。
昨年来、この地区のあまりの惨状に、何度か警察が手入れを行っていた。
その成果で、このクラコランヂアの状況は多少は改善した。
だが、今までそこにいた者は、ちょっと隣へ移動しただけであった。
新たに移動した先が、道を隔てたところで、「新クラコランヂア」になった。
麻薬を買うのもやっとの者達が、それほど遠くに行けるはずもない。
この新クラコランヂアを一度ならずも探索したことがあったが、
とても写真は撮れるような雰囲気ではなかった。
その新クラコランヂアが、久しぶりにテレビで紹介されていた。
「クラコランヂア」としてだ。
厳密に言うとセントロをはみ出している。
その領域は、「新クラコランヂア」であったときから、かなり拡大していた。
この地区は、19世紀の終わりに市街地が拡大する中で、高級住宅街としてできあがったところで、
この時代の大邸宅が今も残っている。
廃墟と化して、「不法居住者」の住みかとなっていることが多い。
顔も判別できるものが多い。
「20060316JNsp-Cracolandia.wmv」をダウンロード
クラックは、貧しい人の麻薬といわれている。
中流以上の若者は、エクスタシーだそうだ。
ここクラコランヂアにはエクスタシーはない。
※サンパウロのセントロの中でも、ここだけは軽々に近づかない方がよい。
文化施設も多いが、ちゃんとすぐ近くの駐車場に止めて、目的地以外には行かないこと。
夜はもちろん、昼間もだ。
日本政府およびその関連機関からの派遣で滞在している関係者は、特にこの地区には近づかないこと。
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