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sábado, 29 de abril de 2006

ブラジルの広告 その16 アルゼンチンの立場。

世界中どこの国でも、大抵隣国との関係は、何となくぎくしゃくしているものだ。

日本のように、世界でも典型的といわれるほど、「平和時」にもかかわらず、「隣国」との関係が悪いところはない。

「ドイツ」と「フランス」
「ギリシア」と「トルコ」
「トルコ」と「ブルガリア」
「トルコ」と「アルメニア」
「米国」と「メキシコ」
「チリ」と「ボリビア」
「ペルー」と「エクアドル」
「イラン」と「イラク」
「インド」と「パキスタン」
「ロシア」と「フィンランド」
「中国」と「ベトナム」
「ベトナム」と「カンボジア」
「英国」と「アイルランド」

書き連ねていくと、枚挙のいとまもない。

「イスラエル」とその周辺諸国の場合は、ちょっと特別だ。

とにかく、ほとんどの国が隣国とは程度の差はあるが「微妙な関係」の中で、国民は「複雑な感情」を持っているはずだ。

ブラジルの場合は、大国なので隣国は多い。
だが、北部のアマゾンで国境を接している諸国(ベネズエラ、コロンビア、ペルーなど)とは、国境地帯にほとんど人が住んでいないことや、お互いの首都が離れていることもあって、どちらかといえば疎遠である。
直行便も1日1便もない。
米国のマイアミ経由で行った方が早いくらいだ。

 ※※最近は、ベネズエラのチャベス大統領が頻繁にブラジルを訪問しているが、
    これは彼自身の政治的な動きと理解している。

ボリビアやパラグアイの西部国境に接している諸国とは、国力の違いが大きすぎて、これもまた多くの国民にとっては、イメージのわかない国である。

ブラジルにとって、最大のライバル国はなんといってもアルゼンチンなのだ。

アルゼンチンは、かつて今のウルグアイのある地区をめぐってブラジルと争ったこともある。
今でこそブラジルの国力が勝ってきたのだが、20世紀の初頭はアルゼンチンは世界の中でもっとも高所得の国の一つだった。
南米随一の先進国だったのだ。

サッカーにおいても、両国のライバル心は極めて強い。

ワールドカップの南米予選でのブラジル代表対アルゼンチン代表の試合は、そのほかの試合以上の意味がものすごくある。
リベルタドーレス杯南米選手権においても、ブラジルのクラブチームとアルゼンチンのクラブチームの試合になると、他の国のクラブチームとの対戦とはまた違った意味がある。

とにかく他の試合以上に、アルゼンチンには勝たなければならないというプレッシャーを選手は感じているはずだ。

そういう両国の関係があるのだが、
CMの世界でも、それが露骨にでてくるのである。

先日の、「マラドーナが、ブラジル代表になっている夢を見る」のも、ブラジル国民にとっては「あのマラドーナがブラジル代表のユニフォームを着る」というのは、愉快なことに違いない。

他にも、アルゼンチンが引き合いに出されるCMがある。

ブラジル代表とアルゼンチン代表の試合を、それぞれのチームカラーの服を着て応援している。
Spd20060426i

ブラジルサイドに、一組のカップルがいる。
Spd20060426k

もちろん緑と黄色の服を着ている。
男性が女性の着ているTシャツを誉める。
そしてどこで手に入れたのかを聞く。
Spd20060426j

女性は、これはスポーツ新聞のLance紙を買って、クーポンを集め、そしてそのクーポンと幾ばくかのお金を支払って手に入れたと説明をする。
Spd20060426l

そのうちに、ブラジル側が点数を入れたようで、ブラジル側が大騒ぎし、アルゼンチン側が落ち込む。
そのブラジル人女性が、来ていたそのTシャツをやおら脱いで、振り回す。
Spd20060426m
Spd20060426n

アルゼンチン応援席がそれを発見し、ついには「ブラジル!ブラジル!」と歓声を上げるというストーリーである。
Spd20060426q
Spd20060426o
Spd20060426p
「20060426CM-Lance.wmv」をダウンロード

他にも、ビールのCMでも、アルゼンチンが引き合いに出されるCMがある。

これは妄想で、アルゼンチンのゴールを動かして、ゴールできないようにし、ブラジルはゴールを動かすことなく点がはいるというものである。

最後に、アルゼンチン選手が転ぶところがオチである。
「20060426JG-CM-SKOL-Selecao.wmv」をダウンロード

何かにつけてアルゼンチンがこのような扱いを受けているのだが、他の国は全くこのような対象とはされていない。
アルゼンチンに対する、ブラジルの「感情」がうかがい知れる。

まあ、このようなCMを作れるだけ、余裕がある関係だと思う。

日本が、隣国をこのようにあつかったCMを作ったらどうなるかを想像することも出来ない。

ところで、アルゼンチンも同様のCMで、ブラジルを揶揄しているのだろうか。
見てみたいものだ。

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Comments

 いつも拝見しています。おもしろいっすねブラジルCM 日本ではないですもんブラックユーモア リアルすぎるのですかね日本の近隣国は。もっと見たいです!ブラジルCMとサッカー映像。色々な情報ありがとうございます。

Posted by: ハクソシスト | sábado, 29 de abril de 2006 at 05:49

>ハクソシスト様
ブラジルのCMは面白いですよ。
「なんとなくにやとするような」ブラックなものもが多いのも、特徴かもしれません。
もちろん、”価格連呼”のつまらないCMも多いです。
特にこの時期は、サッカーからみが多いので、日本の人にも理解できるようなものあります。
「オチ」はあまり説明せずに、見てのお楽しみにして、時々紹介していきます。

Posted by: Sao Paulo | domingo, 30 de abril de 2006 at 17:01

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