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sábado, 22 de julho de 2006

ブラジル・サンパウロの刑事裁判所。

ブラジルは、刑事事件が多いから、裁判も当然多いということになる。

刑事事件以上に多いのは、民事裁判で、どういう仕組みなのかわからないが民事裁判所があちこちにある。
民事裁判になるようなことをする非常識な人間が多いからだ。
1人そういうたわけ者を知っている。

ブラジルには、そのほかにも労働裁判所というものもある。
労使紛争の裁判所なのだが、使用者側が勝つのは至難の業だと言われている。
きっちり資料を作っておかないと大変らしい。
適当なところで示談をした方が、安くて早い。

刑事事件なのだが、
逮捕され起訴された容疑者が、いつ裁判が始まり、判決が出たかなどということは、ほとんど報じられない。
そんなことをやっていたら、それだけでテレビのチャンネルが一つは絶対出来るだろうし、新聞の厚みがかなり増すに違いない。

報じられるような刑事裁判は、大抵金持ちが容疑者になるか被害者になるかで絡んでいた事件の時だ。

今週は、注目を集めた2件の刑事裁判の審理が行われ、大きく報道された。

ブラジルの刑事裁判では、陪審制をとっているので、審理が始まると朝から晩まで連日行われ、検事が訴状を読み、弁護士が反対弁論をし、被告がそして証人が証言をすることが続けざまに行われる。

そして、最後に陪審員によって審決が行われ、そして判事が刑期を決定する。
ちなみに死刑制度はない。

2件のうちの1件は、
郊外で、若いカップルをさらって、監禁し、殺した事件。
女性の方は暴行のうえである。

5人の容疑者が逮捕されたのだが、
そのうち3人の裁判が行われた。
残りの2名はまだだのだが、そのうちの1名は事件当時16才で未成年であったので、
少年院にいて、裁判はないということである。
(ブラジルは18才からは未成年ではない。)
ところが、事件が起きて3年が経つのだが、この男が少年院を出る時期が近づいているというのだ。
5人のうちで一番凶悪だったのが、この少年だった。
この事件は、被害者の女性の親がお金持ちである。

もう1件の事件は、いわゆる尊属殺人。
ある娘が、交際を両親に反対されて、恋人とその兄弟をそそのかし、
3人で両親を殺したというものだ。
この両親が金持ちだった。
この事件の審理は、月曜日に始まり、土曜日の未明に有罪となり、刑期が決まった。

この事件の裁判が行われていたのが、
サンパウロ市のやや北部バッハ・フンダの刑事裁判所。
いつもと違って、駐車場が超満員になっていた。
Spd20060718a

犯罪組織のボスの裁判の時には、警察車両が何十台もやってきて、厳重に警戒をするところだ。

この裁判所は拙宅から、車で5分くらいのところにある。

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