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terça-feira, 18 de julho de 2006

ブラジルとレバノン。

イスラエルが、レバノンに攻撃を加えているニュースは、ブラジルの国際ニュースでは今一番大きく取り扱われている。

元々、パレスチナのニュースは取り扱いが大きい。
イスラエルがレバノンに攻撃を開始する前は、パレスチナ暫定政府の建物やガザ地区を攻撃する映像がながされていた。

ブラジル最大のメディアのGLOBOはエルサレムに駐在を置いていて、
イスラエルやパレスチナの情報は多かった。

ブラジルには、ユダヤ人が少なからずいて、彼らの存在は政治的経済的に日系人よりも大きいように思う。
そのこともあるし、カトリック国として聖地エルサレムがあるので、特派員を置いているのだと思っていた。
ちなみに、GLOBOは日本には特派員を置いていない。 アジアでは、北京にいる女性がカバーしている。

ブラジルのユダヤ人は、19世紀末からやって来はじめたのだと思うが、
多くは東欧やロシアからやって来たアシュケーナージだ。
スペインからやって来るのでは時代が合わない。
ナチスの迫害を逃れてきた人も多い。
当時はイスラエルはまだないから、パレスチナからやって来たユダヤ人はまずいないはずだ。

しかし、その後、ブラジルから約束の地イスラエルへ向かった人もいるので、
イスラエルにもブラジル人がいる。

そして、ユダヤ人よりももっと人数も多く歴史があるのが、アラブ系の人たちだ。
ブラジルのアラブ人の多くは、19世紀初め頃からブラジルに到着し始めたそうだ。
当時、オスマントルコ帝国の領土であった今のレバノン・シリアからやって来た人が多い。
アラブ系の人たちも、ブラジルにおいて経済力も強いし、特に政治力が強い。

すでに、代を重ねているので、レバノンやシリアに知っている人もいないかというとそうではなかったようだ。
イスラエルのレバノンへの攻撃が始まってすぐに、
ブラジル人一家4人(夫婦と子供2人)が亡くなったと伝えられた。

休暇で、レバノン南部に滞在していた家がイスラエルの攻撃に遭ってしまったのだ。

そして、レバノンに家族や親戚がいるアラブ系ブラジル人達が、家族や親戚達の安否を心配している様子が連日映し出されている。
どうも、今でも交流がかなり盛んであるようで、親や兄弟がいるという人が多い。

そして、そのブラジル人を救援するために、ブラジル政府は空軍機をトルコに派遣することに決めた。
空軍機といっても、小型の旅客機だ。
Spd20060717h
Spd20060717i

ベイルートの国際空港が使えないからだ。
少なくともレバノンから陸路でトルコに脱出する必要がある。
Spd20060717g

まずは120人が戻ってくるそうだ。
レシフェに到着し、その後サンパウロとリオ・デ・ジャネイロまで連れて行くそうだ。
Spd20060717j

さて、日本政府はどうしているのだろう。

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今から20年以上前に、中東のある国の首都にいた。
隣国と戦争をしていた。
その首都は、国境から800キロほど離れていたのだが、
たまに空襲があった。

少なくとも片道800キロという距離があるので、戦闘機でもあまり大量の爆弾を搭載することはできず、
そして首都上空での滞空時間も短いので、空襲は脅かしの意味だということであった。
主戦場は国境地帯であった。

時々、夜に、突然に空襲警報が鳴り、市内の電気が地区毎に次々に消えていき、
やがて対空砲火が上がり始める。
見た目にはきれいな花火のようなものだ。

ミサイルや爆弾だけではなく、戦闘機の衝撃波でも、建物の窓が激しく震えていた。
腹に来る音だった。

やがて空襲は終わってまた静かになるのだが、緊張はしばらく解けなかった。

隣国はスカッド・ミサイルを持っていたのだが、当時は800キロもの射程の
ミサイルではなかったので、首都までは届かなかった。

南西部の国境から70キロほどの都市に行ったことがある。
首都からバスで15時間ほどかかったのだが、
朝早くに、その都市について、最初にやったことはホテルを探すことだった。
聞いていたホテルは満室だった。
何とかホテルを探して、次は帰りのバスのチケットを買った。
意外にいい街だと思いながら散歩しながら、ホテルに戻り、
すこし休もうかと思ったところで、連絡があった。
隣国が、その都市を含めて11の都市をミサイル攻撃すると、放送で言ったという。
なんとなくホテルの4階の屋上に上って、ミサイルが来るかもしれない西の空を見た。
とても青い空だった。

そのあたりの建物はみんなレンガ造りの建物である。
ミサイルなんか来たら全壊に決まっている。

何故こんなところにいるのかなと思った。

戦争は残酷だ。
民族や宗教といった違いで、個人的な恨みがないもの同士が殺し合いをする。

世界の殆どの国が今もこういった状況にある。
1945年以降、戦争も内戦もなかった国はほんの僅かだそうだ。

戦争をする必要はないが、戦争を知る必要はあるのではないだろうか。

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Comments

戦争を知る、歴史をしる、お互いを知るということが、相互理解への一歩だと思います。
サッカーってそういう理解を深めるのに大きな役割をはたしていると思うんですよね。
日本のアジアカップ予選の最初の相手はレバノンです。
相手に何をしてあげらるかというのも、国の度量を示す一歩だと思うのですが。

Posted by: gacha | terça-feira, 18 de julho de 2006 10:32

こんにちは。
実はちょくちょく訪問していましたが、今回、初めてコメントします。
今回のブログ、読んでいるうちに涙がたまってきました。
戦争をする必要はないが、知る必要はある。
確かにそうだと思います。
そういえば、「戦争を知らずに、僕らは育った~」なんて歌がありましたが、あれは嘘っぱちです。
武器で体を傷つけるだけが戦争じゃない、精神を傷つけるのも一種の戦争ではないのでしょうか・・・と生意気な口を叩いてしまいました。
誠に勝手ながら、Sao Pauloさんのブログ、リンク張らせていただきました。
今後ともよろしくお願い致します。

Posted by: patinha | terça-feira, 18 de julho de 2006 16:58

湾岸戦争直前から終戦まで、ヨーロッパに居ました。
直接、戦争状態では無いとはいえ、海の向こうでは戦争状態ということもあり、また、意識の違いもあるのでしょうが、日本で感じるものと、ずいぶん違いました。

今の日本でも、レバノンの件は報道はブラジルほど報道されてないと思いますし、実際、ニュース量としては少なく感じます。
まさに、遠くの話。

もっとも、日本にとっては、対岸の北朝鮮問題のほうが重要でしょうし、実際、そうなので、仕方のないこととは思いますが。

レバノン問題に限らず、パレスチナなど、イスラエル絡みの問題は、根本をたどっていくと、全てイスラエル建国までさかのぼる問題になってしまうと思いますが、相手が同じ「生きている人間」で「自分と同じように人生がある」と考えれば、民族、言語、宗教、肌の違いなど、取るに足りない、小さなもののように感じるのですが、、、

宗教は人間を幸せにするために出来たものだと思うのですが、不幸の原因なっていることが悲しいですね。。

Posted by: maria do japao | terça-feira, 18 de julho de 2006 21:21

>gacha様
レバノンの人達も被害者ですね。
長い内戦が終わってやっと再建を始めたところなのに。
周辺の国やテロ組織に翻弄されていますね。
内戦前のベイルートは、とても良いところだったと聞いています。

Posted by: Sao Paulo | quinta-feira, 20 de julho de 2006 03:14

>patinha様
こういう体験をした後に、ブラジルに初めて来たのですが、しばらくブラジルの方が怖いと思っていました。
サンパウロは今よりずっと治安が悪かったですからね。
戦争は毎日戦場になっているわけではなく、攻撃が休みになる時が多いけれども、当時のサンパウロでは本当に毎日気が抜けませんでした。 今のように屋外で写真なんか撮れませんでした。

Posted by: Sao Paulo | quinta-feira, 20 de julho de 2006 03:30

>maria do japao様
欧州から中東は近いですね。
飛行機で5時間くらいですし、歴史的にもずっと絡み合っていますね。
パレスチナ問題の一つの発端は、第1次世界大戦時の英国の三枚舌ですね。
日本の周辺も世界有数の緊張地帯ですけど、日本国民はそれを感じているのでしょうかね。 感じるだけではなく、備え、そして解決をしなくてはならないのでしょうけど、どうなんでしょうね。
日本列島が動くわけではないので、そこに住んでいる日本国民がそこで生き続ける限り、真摯に現実に向き合わなければならないと思います。


Posted by: Sao Paulo | quinta-feira, 20 de julho de 2006 03:38

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