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domingo, 16 de julho de 2006

ブラジル・サンパウロの「○○○の息子」

ブラジルには全く関係がなかった、7月9日のワールドカップの決勝。

フランスのジダンの頭突きが見事に決まったわけだが、
そのきっかけについて、話題になっている。
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ブラジルでも、世界各国の報道だけではなく、
サンパウロにいっぱいいるイタリア系の人たちを使って、
2人の会話を再現しようとしている。

ジダンは「○○○の息子」というな言葉を言われたともいわれている。
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これは、イタリアでは極一般的な悪口で、それほどの重みはないということである。

日本で「馬鹿」「アホ」に大した意味がないような物である。
日本でも、ふた昔くらい前は
「おまえの母ちゃんデベソ」とかは子供っぽいが、
「妾の子」とか「芸者の子」とか、
今は放送上不適切な物が飛び交っていたものだ。
本当にそうなのかどうかは関係なく、とにかくそういったことを平気で言っていたはずだ。
まあ、子供の喧嘩のことだ。
(大人になってもこんなことは言うのは、あまりにみっともない。)

もっと凄いことも言っていたが、さすがに憚れるのでここまでにしておく。

ブラジルでも、「○○○の子」は悪口の常套句である。
ラテンの世界では当たり前の表現のようだ。

サッカー場では、この言葉を観客は始めから終わりまでグラウンドに向かって叫んでいる。
この言葉であふれかえっている。
こればかり言っているとあまりに芸がないと思うのだが、ずっとこれを叫び続けている人がいる。
さすがに、子供連れの人は、困った顔をしている。

この言葉を叫ぶ女性も沢山いる。
「○○○の子」という言葉自体には、すでに直訳の意味がないから言えるのだと思う。

「○○○の子」は、ブラジルのテレビでは好ましくない言葉なので、通常の放送でこの言葉が聞かれることはない。
ブラジル一の馬鹿番組の例のpanico na TVでも、それとわかるようにピー音で消されている。
○○○自体も、テレビでは使用されない言葉であるし、一流紙でも使わない。
○○○は俗語で、正しくはProstitutaといい、これはテレビでも使われるし、ニュースでも映像が頻繁にでてくる。
市内でも、昼間からそこかしこでお目にかかることが出来る。

グラウンドで、選手同士がこんな言葉を互いに言っているとは思えないが、この言葉を言われたからといって、「母親の侮辱」とはならないはずだ。
ブラジルでは、サッカーの試合における人種差別行為は罰せられる。
黒人系や混血がほとんどなので、そういったことはあまりないようだが、
今年もどこかの州選手権でおきたこともある。
白人系の選手が、肌の色を示すような仕草をしたのだ。

本人はそういうつもりでやったのではなく、たまたまそれに近い動きになったと否定したが、スポーツ裁判所で罰せられた。

おそらくジダンは、「○○○の子」どころではないことを言われたに違いないと思うのである。
そうでもなければ、あの頭突きにはならない。
Spd20060713y

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ブラジルには「○○○」が現実にいっぱいいるので、「○○○の子」もいっぱいいるはずだ。
そういった子供に向かって「○○○の子」というのはあまりに残酷だ。

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イタリアでもフランスでも「○○○」はいるが、ブラジルほどではないだろうから、
その分「○○○の子」と言われるのは重みが違うのかもしれない。

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Comments

○○○、プで始まるやつですよね?!
日系人の女の子が"女郎の子”と照れ笑いしながら
直訳してくれたのを思い出しました。

Posted by: dindinha | domingo, 16 de julho de 2006 at 15:06

>dindinha様
残念!この場合は日本語で「○春○」のつもりでした。
20年くらい前に北パラナのマリンガにあるコカマールと言う大手の農業組合に行ったことがあるのですが、そこの完全に外人の役員が「女郎の子」を知っていていました。
そんなところでてくるとは思わなかったので驚きました。
小さい時に日本人の家にいて、覚えたそうです。
そういう言葉は教えて欲しくないですね。
「女郎」も死語でしょうね。「売○婦」が今は普通ですよね。
コロニアには時々とんでもない死語が生き残っていてびっくりしますね。 放送上不適切な表現も、コロニアでは連発ですしね。
お二人の娘さんには、「大和撫子」のような、「深窓の御令嬢」のような言葉遣いを教えてくださいね。

Posted by: Sao Paulo | segunda-feira, 17 de julho de 2006 at 02:33

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