ブラジル・サンパウロの犯罪組織による襲撃 その6 襲撃は続いている。
8月7日未明に始まった犯罪組織による襲撃の多発。
5月そして7月に起きた一連の襲撃からすると、今回はかなり規模は小さく事件の発生数はそれほど多くない。
3日間で、100件ほどだ。
バスが燃やされたり、銀行や商店や公共機関が襲われている。
8月9日夕刻までに28人が逮捕されたそうだ。
警察によって殺された容疑者も10人弱はいるようだ。
といって、今回は市内を走り回るバスが完全にストップしたわけでもないし、市民が家に籠もってしまっているわけでもない。
馴れてきたのだろうか。
事件が起きて一番迷惑するのは、市の周辺部に住んでいて中心部まで2時間近くもかかって通勤するような貧しい人たちである。
こういう事件ばかり起こしていると、犯罪組織に対しても、不満が出てくるはずである。
昨夜24時頃に、1時間近くヘリコプターが拙宅の上空でホバリングしていた。
うるさかったのだが、窓を開けてみることもしなかった。
何かあったのだろうと思っていたし、
何かあったのだったのなら危険だからだ。
あとからニュースを見てわかったのだが、
サンパウロ市の目抜き通りであるパウリスタ大通りと、ベラ・シンツラ通りが交差するところあたりの中央分離帯の上に、「不審なもの」があったので、爆発物かもしれないと思われていたのである。
その後、警察の爆発物処理班によって、処理された。
今回の襲撃は、ピストルや機関銃をぶっ放すとか、火炎瓶を投げるという他に、爆発物を使ったものの比率が高いようだ。
8月7日朝に、セントロのイピランガ大通りにあるポウパ・テンポという州関係を中心に各種窓口業務をやってくれるところがあるビルの前に爆発物らしきものがあった。
警察の爆発物処理班が、それを砂嚢で囲んで、爆発処理したが、これはかなりの威力であった。
ポウパ・テンポは、通常通り窓口を開けることが出来た。
8月8日昼頃に、パウリスタ大通りの下をトンネルで抜ける7月9日大通りのそのトンネルの出口あたりで、爆発物が発見された。
手榴弾のようだった。
このため、7月9日通りを一時閉鎖して、爆破処理していた。
これは、あまり大きな爆発力はなかった。
「20060808JNsp-AtaqueCriminoso-9deJulho.wmv」をダウンロード
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色々なことがあるのだが、
それほど変わりのない生活を送っているはずだ。
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