ブラジル・サンパウロの、意外に事件が起きている拙宅の近く。
ブラジル・サンパウロの中心部に近い戸建て住宅専用地区にある拙宅。
日頃から警察によるパトロールの回数も多そうなところだし、それぞれ護りにお金を使っているようなところが多い。
この住宅街ではないのだが、この3日間で拙宅から1キロ以内のところでの事件が、2度テレビのニュースで報じられた。
詳しい住所などは言わなくても、映像を見ると見知ったところでどこかすぐわかるところだった。
こういうところの記憶力は良いのである。
①強盗
パウリスタ大通りと言えば、サンパウロ市随一の業務地区を抜ける大通りであるが、その一番終わりのところが、拙宅から歩いて10分もかからない。
このあたりになると、元々個人の邸宅であったところを事務所として使っているところが多い。
拙宅付近も、非合法だが、徐々にそうなっているのだが。
8月4日金曜日の午前中に、そうした建物を建築事務所としているところが、強盗に襲われた。
建築事務所だし、それほど従業員もいるわけではなさそうなのだが、襲われた。
給与の支払日だったとかいうのだが、今時現金でももらう従業員も多くないだろうと思うのだが、とにかく強盗がやってきたそうだ。
「20060804JNsp-Assalt-Higienopolis.wmv」をダウンロード
昨日は、こういった強盗事件が市内の何カ所かで起きたようだ。
まあ、誰もケガはしなかったようだ。
②通り魔
サンパウロで”通り魔”くらいで、ニュースになることはまず無いはずだが、この事件はほぼ1日以上ニュースで何回も報じられた。
報じられる理由があるのだ。
8月2日水曜日に、19才の男が捕まった。
警察に通報があったようだ。
この男は、20件もの通り魔事件を起こした。
頭の刺青が、動かぬ証拠。
それも、若い女性をだいたい専門にしていて、
ナイフで脅して、財布とか携帯電話を奪っていた。
携帯電話は金になる。
まあ、被害としてはかわいらしい程度なのだが、どうして大々的に報じられたのか。
この男は、市内屈指の高級アパート街のイジェノポリスで事件を起こしたのだ。
イジェノポリスにある、伝統あるマッケンジーという私立学校がある。
夜間の大学もあるのだが、この学校に通う女子学生が、
授業のあとに歩いて、イジェノポリス大通りを歩いて、
最高級ショッピングセンターのパチオ・イジェノポリスに向かうところを襲っていたのだ。
ショッピングセンターは、店は8時まで、食事は10時、映画館などは12時過ぎまで営業している。
ただし、1キロもない道だが、それほど人通りは多くなく、大きな木もあって暗がりも多い。
やはり抵抗した人もいて、女性が1人亡くなっている。
また、カップルでいるところを襲われて男性18才が、
近くのサンタ・イザベラ病院に入院した。
この事件を担当している刑事さんだ。
今はかなりお化粧がきついが、
往年はさぞ美しかっただろう。(余計な感想かもしれないが。)
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いつも言うことだが、
「この程度」の事件が報じられるのは、
この事件がどちらも「高級な地区」で起きて、「高級な人」が被害者になったからだ。
それだから報道の価値があるのである。
サンパウロ市の周辺部では、毎日毎晩何人も何か喧嘩や抗争で死んでいるはずなのだが、
そんなことは全く報道されない。
ニュース性がないからだ。
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サンタ・イザベラ病院には、じつはこの2月から通っている。
今週の水曜日の午後にも歩いていったばかりである。
イジェノポリス地区のアパート街をとおり、マッケンジー学園の横を通っていった。
30分もかからず、ちょうど手頃な距離なのだ。
落ち着いた高級なアパート街は、昼間は本当に安全そうに思える。
怪しい人はほとんどいない。
サンパウロ市内で、30分も散歩のようにして歩けるということは本当に貴重なことなのである。
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Comments
お近くで事件が多発しているとのこと。
怖いですね。
充分、お気をつけください。
病院に通っているようですが、お身体、ご自愛ください。
Posted by: maria do japao | domingo, 6 de agosto de 2006 09:26
>maria do Japao様
他のところはもっと起きていると思っています。
報道されないだけです。
Posted by: Sao Paulo | segunda-feira, 7 de agosto de 2006 21:58