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sábado, 2 de setembro de 2006

ブラジルで史上第2位の銀行強盗発生 その22 今度は一網打尽。

連邦警察は、ブラジル各地で39人を逮捕。
PCC(首都第一軍団)との関係が疑われる者もいる。

ブラジル連邦警察PF (Polícia Federal)は、9月1日に、ブラジルの少なくとも8つの州にまたがる大作戦megaoperaçãoで、39人を逮捕した。

逮捕者のうち少なくとも4人は、2005年に起きたブラジルで最大の盗難金額となったブラジル中央銀行BC (Banco Central)フォルタレーザFortaleza (CE), 支店の強盗に参加していた。
グループは、トンネルを使い、1億6480万レアルを盗んでいた。
警察は、セアラ州の裁判所の許可を得て56人を刑務所に送っていた。

大作戦では、今年5月からサンパウロSão Pauloで3回に渡って起きた攻撃を起こした首都第一軍団PCC (Primeiro Comando da Capital),の同調者もしくは一味の刑務所行きを増した。

作戦は、2つの銀行の支店の金庫から盗むために使われるトンネルの採掘現場の発見から始まった。
銀行は、一つはリオ・グランヂ・ド・スル州立銀行Banrisul (Banco do Estado do Rio Grande do Sul)とカイシャ・エコノミカ・フェデラルCEF (Caixa Econômica Federal),である。
ともに、州都ポルト・アレグレPorto Alegre (RS).のセントロにある。

リオ・グランヂ・ド・スルRio Grande do Sul,州では少なくとも26人が逮捕された。
容疑は、2つの銀行への強盗の計画の立案である。

容疑者の一部には、フォルタレーザFortalezaのブラジル中央銀行BC (Banco Central)の強盗に加わっていたり、先月起きたGloboGloboの社員の誘拐に加わっていた疑いのある者がいる。


連邦警察PF (Polícia Federal) によって銀行強盗の計画の疑いで逮捕された者の中に、ブラジル中央銀行BC (Banco Central)フォルタレーザFortaleza支店の強盗を指揮したと疑われているルシヴァウド・ラウリーニョLucivaldo Laurindoがいた。
兄弟を通して、首都第一軍団PCCと関係している。

ルシヴァウドLucivaldo・ラウリーニョは、ポルト・アレグレPorto Alegreで捕まった。
彼は、サンパウロSão Pauloの南部で逮捕され、この地域の首都第一軍団PCCの”部長格” "gerentes"の1人と考えられているジェオヴァン・ラウリーニョ・ダ・コスタGeovan Laurindo da Costaの兄弟である。
ジェオヴァンGeovan・ラウリーニョ・ダ・コスタはルイス・フェルナンド・リベイロLuiz Fernando Ribeiro(通称フェFê)ともっとも親しかった犯罪者の1人であると、警察は見ている。
ルイス・フェルナンド・リベイロは、フォルタレーザでのブラジル中央銀行の強盗の資金30万レアル(約1600万円)を出したと見られていたが、昨年サンパウロSão Pauloで誘拐されて、身代金2百万レアルが支払われたあとで、殺された。
死体は、10月にミナス・ジェライス州で発見された。

9月1日金曜日にポルト・アレグレPorto Alegreの2つの銀行に向かって掘られていたトンネルの中で逮捕された1人はカルロス・アルベルト・ダ・シウヴァCarlos Alberto da Silva(通称バレンゴBalengo)。
サンパウロSão Pauloの誘拐阻止局DAS (Divisão Anti-Seqüestro)によると、バレンゴBalengoはサンパウロSão Paulo市の南部で8月12日起きたグローボ局Rede Globoのレポーターのグィリョルメ・ヂ・アゼヴェード・ポルタノヴァGuilherme de Azevedo Portanova30才と技術者アレシャンドレ・コエーリョ・カラードAlexandre Coelho Calado27才の誘拐に関係している。

バレンゴBalengoは。アレシャンドレ・カンポス・ドス・サントスAlexandre Campos dos Santos(通称ジリオJiló)27才、シェルレイ・ノグェイラ・サントスSherley Nogueira Santos(通称フィニーニョFininho)34才と一緒に活動していた。
市民警察Polícia Civilによると、彼ら3人は、首都第一軍団PCC (Primeiro Comando da Capital)のメンバーである。

バレンゴBalengo の逮捕は、1993年にサンパウロ州の刑務所の中で生まれた犯罪組織の容疑者を増やすことになった。

数日前に、駐車場自動車移動員manobristaのルシアーノ・ジョゼ・ダ・シウヴァLuciano José da Silvaは誘拐に使われた車を盗んだ容疑で逮捕された。
彼によって得られた情報によって、さらに2人の容疑者が特定された。
軍警PM (Polícia Militar)によって偶然逮捕されたドウグラス・ヂ・モラエスDouglas de Moraesとセルジオ・モウラ・ダ・シウヴァSérgio Moura da Silva(通称ムファンバMufamba)である。

誘拐Seqüestro

ポルタノーヴァPortanovaとカラードCaladoは、8月12日父の日Dia dos Pais,の前日の朝に、サンパウロ市南部のGlobo局の近くのパン屋で、取り囲まれて、ヴェクトラVectraの中に入れられた。

その後、夜になって、犯罪者はカラードCaladoを放送局の近くで釈放した。
同僚の釈放と引き替えに、1枚のDVDを放送するように、持たせた。

DVDの内容は、犯罪組織の紋章が書かれた壁の前で首都第1軍団の一味と見られる容疑者が、ブラジルの刑務所システムを批判する書状を読み上げるものであった。

ポルタノーヴァPortanova は、放送から24時間後に釈放された。
2人のうち誰も怪我をしていなかった。

連邦警察Polícia Federalのジェッツリオ・ベゼーハGetúlio Bezerra警部は、9月1日金曜日の大作戦で逮捕された首都第一軍団PCC (Primeiro Comando da Capital)のメンバーの容疑者達はそれぞれの州で取り調べられる。

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フォルタレーザで一年前に起こした金庫破りと同じ様なことをしていた。

9月7日が決行予定日だったそうだ。

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首都第一軍団というのが、ブラジルの大きな犯罪には、いつもと言ってもいいくらい絡んでいるようだ。

結成以来わずか13年で、一気に成長したようだ。

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