サッカー・ブラジル選手権2006 その289 第20節 コリンチャンス対グレミオ戦 観戦。
8月27日(日)16時から、サンパウロのパカエンブー競技場で開催された、ブラジル選手権第20節のコリンチャンス対グレミオ戦を観戦に行った。
試合は、16時からだったが、14時過ぎには徐々に観客は競技場に集まり始めていた。
この競技場は、高級一戸建て住宅専用地区にあって、
一切の商業活動が禁止されている。
それでも、5月までは、試合のある日にはホットドッグを販売する屋台などが
営業していたのだが、このところそれも禁止されたようだ。
試合の前に、そこで腹ごしらえをしたり、ビールを飲んだりして気勢を上げていたのだが、
もうそういった光景は今はない。
住民からのクレームがあったのだろう。
花火を上げるのでうるさいとか、
酔っぱらいが騒ぐとか、
肉を焼く煙が臭いとか。
撤収したあとにゴミが散乱しているとか問題はあった。
競技場から数百メートルは離れないと、
バールやレストランはないという
実生活にはとても不便なところだ。
そういうこともあって、
観客が早くから競技場の周辺にやってきて騒ぐことは減った。
この試合も、
一番高い席を除いては、
全ての席がネスレのお買いあげの試合だった。
いくつかのスーパーでネスレ製品を買えば、
その場で試合の入場券と引き替えて貰えることになっていた。
競技場の開場は14時過ぎだったのだが、
正面入り口前のシャルレス・ミラー広場には列ができはじめていた。
一番高い席だけは、窓口で買うことが出来た。
女性や子供がいる場合はこういった席の方が落ち着く。
15時半頃に、競技場に行った。
コリンチャンスのファン組織ガヴィオンエス・ダ・フィエウの皆様だ。
実はファン組織の入場は、5月4日の暴動以来認められていない。
だから、
ガヴィオンエス・ダ・フィエウの服を着ている人はまずいない。
この人達は、今はコリンチャンスのユニフォームを着ている。
上からのお達しがあったようだ。
統制がしっかりとした組織である。
グレミオの選手が入場してきた。
もちろん、競技場内からただ入ってきただけの選手に向かって一斉に罵声が飛ぶ。
そういった罵声にはひるむこともなく、
競技場の隅にいるわずかなグレミオのファンに挨拶をする。
競技場正面に向かって、記念写真を撮るグレミオ。
リオ・グランヂ・ド・スル州の名門チームである。
現レアルマドリのエーメルソンと現バルセロナのロナウヂーニョ・ガウーショは、
このチームの出身だ。
グレミオの監督マノ・メネゼス。
44才。
2005年にグレミオの監督に就任し、ブラジル選手権セリエBに転落していた
このチームをセリエB(=第2部)で優勝させた。
それ以前は、リオ・グランヂ・ド・スル州の小さなクラブの監督などをしていて、
大きな実績はない。
コリンチャンスの選手の入場だ。
大歓声が上がる。
最初に入ってきたのは、キャプテンのDFベットン。
正面スタンド前で記念写真。
前列一番右が、この試合が最後の試合となったマスケラーノだ。
左から、
MFカルロス・アルベルト、MFロジネイ、DFマリーニョ。
左から、
DFマルクス・ヴィニシウス、MFマスケラーノ、MFパウロ・アルメイダ。
手前から、
左SBルーベン・ジュニオール、MFマスケラーノ、MFパウロ・アルメイダ。
観客の声援に応える
MFマスケラーノ。
この翌々日の練習にはもう顔を出すことはなかった。
コリンチャンスのDF陣。
手前から、マルクス・ヴィニシウス、ベットン、マリーニョ。
コリンチャンスのキックオフ。
MFカルロス・アルベルトと、新加入のFWナヂソン(18番)。
左から、
MFパウロ・アルメイダ、DFマリーニョ、MFマスケラーノ。
DFマルクス・ヴィニシウスに指示をするエーメルソン・レオン監督。
後半になって交替ではいる
左からFWラファエル・モウラとMFアンドレ・レオーニ。
左から、
MFマスケラーノ、FWナヂソン、MFカルロス・アルベルト。
手前から、
右SBエドゥアルド・ラチーニョ、DFマリーニョ、DFベットン。
MFカルロス・アルベルトが、MFレナットと交替。
エーメルソン・レオン監督は、このレナットがお気に入りのようだ。
使い続けている。
有料入場者数は、28,322人。
ほとんどがネスレのお買いあげだから当然。
実は、この試合は負け試合。
エーメルソン・レオン監督も憂色の顔つき。
ガヴィオンエス・ダ・フィエウの皆さんはそれでも志気は落ちず。
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