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quarta-feira, 13 de setembro de 2006

ブラジルの大統領選挙 その8 あと3週間。

ブラジルの大統領選挙まで、あと3週間。

投票日は10月1日だ。
投票は義務である。
投票日の週末には、サッカーの試合もない。

どうも、大統領選挙の行方は完全に見えてきている。

IBOPEとDatafolhaという2つの調査会社が、毎週のように世論調査をして
その結果が発表されている。

それをテレビのニュースで報道しているのだが、
現職大統領のルイス・シナシオ・ルーラ・ダ・シウヴァが、
第1回目の投票で過半数を獲得しそうな結果となっている。
Spd20060912c

立候補者は、8人くらいいるのだが、
2%以上の支持を獲得しているのは3名しかいない。

ルーラ大統領の次に支持率が高いのは、前サンパウロ州知事のアルケミンであるが、
頑張っているようだし、誠実そうなのだが、支持率は高くならない。

そして、3番目がエロイーザという40代半ばの女性の連邦下院議員である。
ブラジル北東部のアラゴアス州の出身で、「訛り」がはっきり出ている。

大体この選挙には全くと言っていいほど争点がない。
大統領の出身母体である労働者党が昨年から絡んでいる一連の汚職事件は
争点として取りあげられるかと思っていたが、消えてしまった。
大統領を支えてきた者達がその一連の疑惑に絡んでいたのだが、
選挙戦では顔も出さない。
労働者党の戦略なのだろう。

他の党も、誰か彼か何かの汚職に関わっている場合があるので、
お互いに牽制しているのかもしれない。

現職大統領は、大過なくこの任期を過ごしてきた。
ブラジルはこの間基本的に経済は上向きだし、
何も大きな問題は起きていない。
かつての超インフレ時代と違って、物価は安定しているし、
賃金も上昇し、失業も減っている。
現職大統領は、その実績を強調するだけだ。

アルケミンも、実績の前には突っ込みようがない。
総花的な政策は訴えるが、
ポイントがはっきりしていない。

ブラジルの大統領選挙は国民の直接投票である。
富裕層も貧困層も同様に1票を行使する。

アルケミンは、はっきり言って貧困層には支持されていない。
ルーラ大統領は、この貧困層を掴んでいる。
人口的には貧困層が圧倒的に多いので、
ルーラ大統領が再選されるというわけだ。

最低給与の2倍までの貧困層でのルーラ大統領の支持率は圧倒的だ。
アルケミンはまったく支持されていない。
この層の人はまったく直接税は支払っていない層である。
Spd20060912e

でも、最低給与の10倍以上を得ている、中間のなかでも上層以上ではアルケミンの支持が高いのである。
ここにきて急にアルケミンの支持が高くなった。
Spd20060912d

ルーラ大統領は、政策として貧困層への補助金のばらまき行政を行ってきた。
わずかな金額でも貧困層にとってはそれが収入のほとんどなどという層が存在するのだ。
それはブラジルの北東部に多い。
ブラジルの経済を支えているのは、南東部諸州である。
ここではアルケミンの支持は比較的高いのであるが、
ここでも人口的には貧困層が多いので、差はかなり縮まるのだが、
まだルーラ大統領の方が支持を得ている。

直接的な補助金のばらまきよりも、
教育や社会資本への投資ではないかという訴えもあるのだが、
これが政治なのだろう。

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