ブラジル・サンパウロの銀行強盗。
11月17日(金)10時半頃に、
サンパウロ市西部のエイトール・ペンテアード大通り沿いにあるブラジル銀行の支店に、3-4人の強盗が押し入った。
強盗は、まずガードマンに向かって拳銃を発射した。
2名のガードマンが亡くなった。
一人はその場で、もう一人は病院でなくなっている。
強盗は、何も取ることが出来ずに、歩いて逃走した。
犯人が使ったバイクが残された。
1人の犯人が、警察に発見されて、撃ち合いになり、ケガをして、病院に連れて行かれた。
別に、サンパウロでは珍しくもない事件である。
警察によると、
今年は、麻薬や犯罪組織の取り締まりに重点を置かなければならなかったからだと言うことだ。
ブラジルの銀行の支店の構造は、大体つぎのようになっている。
大きな支店は違う。
入り口では、ボタンを押してはいる。
大体入り口は1箇所である。
入ってすぐにATMコーナーがある。
ATMコーナーには、監視カメラはあるがガードマンはいない。
ATMコーナーの奥に、行員がいる窓口がある。
しかし、そこに入るには次のようにしなくてはならない。
大きなカバンは、ATMコーナーにあるロッカーに入れることを勧められる。
ロッカーがなければ仕方がない。
検査は、飛行場の検査のような物である。
ATMコーナーと、その奥は、大体透明の防弾ガラスで仕切られている。
※さすがに銀行内では写真撮影は難しいので、事件映像を使う。
撮影などしていると、強盗の下見かと思われてしまう。
携帯電話などの金属物は、カバンから出して、奥にいるガードマンに見えるようにして、
それらだけを、間仕切りに開けられた専用の穴を通す。
人間は、回転ドアになった入り口を通ってはいる。
金属物があると探知されると、入り口は回転しない。
もう一度金属物を出して、やり直しである。
回転ドア側を通って中にはいると、その金属物をとって、窓口に並ぶ。
中には、最低数人のガードマンがいる。
もちろん、これらのガードマンは銃を持っている。
だから、強盗は必ず最初にガードマンを狙うのである。
ガードマンの側はとても危険ということになる。
この事件も、強盗犯人は、定石にしたがって、ガードマンを撃ったわけである。
防弾ガラスを打ち砕くだくの威力のある銃を持っていたようだ。
しかし、2人のガードマンまでは倒しても、それ以上のガードマンを倒せなかったので、目的を果たすことなく逃げたというわけだ。
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エイトール・ペンテアード大通りは、パウリスタ通りを真っ直ぐ西の方に進むと、途中から通りの名前がそうなる。
広くはないが、尾根づたいに西部へ向かう重要な道で、朝夕はラッシュで非常に混雑する。
道路沿いは商業地で、商店や銀行などが並んでいるが、1歩はいると、北側はポンペイアやアルト・ダ・ラパ、そして南側はアルト・ヂ・ピニェイロスというような大体高級住宅地である。
このブラジル銀行支店も、
地下鉄ヴィラ・マダレーナ駅から、更に西に向かい、ポンペイア大通りとの交差をすぎて、300メートルくらいのところである。
ここで、つい最近、人が2名もなくなったのかと、ただただ冥福を祈るばかりである。
拙宅からは、3キロ弱のところになる。
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