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quinta-feira, 14 de dezembro de 2006

ブラジル・サンパウロの「リンダ・リンダ・リンダ」

よく注意していると、ブラジル・サンパウロの普通の映画館でも、日本の映画が上映されていることに気が付く。
ブラジル日本文化協会でも毎週水曜日に映画を上映しているが、これは一世の方々に向けたもので、とても古い映画である。

ぶらるじんで日本映画を知っているといっても、多くの場合が、いまだに小津であったり黒沢であったりして、欧州の評価がそのまま来ていることが分かる。
その延長に、北野武もいる。
ブラジルが、独自に日本映画を評価しているのではない。

先日、サンパウロで”MIX BRASIL”という映像のフェスティバルが開催されていた。
14回目になるそうだ。
Spd20061110h

その開幕の日に、ただの1階だけの上映だったのだが、
ある日本の映画が上映された。
それが、「リンダ・リンダ・リンダ」だ。

上映された映画館が拙宅から歩いていけるところにあったし、上映開始時刻が都合がよかったので、出かけた。
映画館は、パウリスタ大通りからアウグスタ大通りをセントロ方向に3-4分行ったところにある。
Spd20061110i

この一見大きくもない建物に、4つの映画館がある。
この催しのポスターは小さく掲げてあっても、「リンダ・リンダ・リンダ」のポスターは一枚もない。
チケット売り場にも、「リンダ・リンダ・リンダ」の文字は見あたらなかった。
それでも、買えたからよかったが。

上映は、2階だった。
中に入ったが、上映時間丁度だったのに、館内には20名も観客はいなかった。

そのうちの半数は、入場料が無料か半額の高齢者。
身なりがよかった。
おそらく頻繁に映画館に通えるような階層の人たちだろう。

分かって、この映画を選んだわけでもないと思う。
いくつも見ている中の、たまたまの1本がこれになったのだろう。

開始時間になっても、始まらない。
今のブラジルでは、こういうことはない。
時間厳守で始まる。

数分して、座席の最前列に人が出て来て、
機械のトラブルで、上映が遅れると短く告知した。

映写室で何かやっているのかいないのか、振り返ってみたが動きは分からなかった。

映写機が壊れたのだろうかなんて思っていたのだが、
それから20分以上何も動きがない。

しばらくして、
2-3人の人が最前列中央に座った。
パソコンとプロジェクターを持っていた。

まさか、映写機が使えないからといって、プロジェクターでスクリーンに映すわけではないだろうなと心配した。
延長コードがなかったようで、しばらくして誰かが買ってきた。

スクリーンに向かって、左手の小部屋にケーブルを持っていったり、右手のトイレにケーブルを持っていったりしていた。
開始予定時間から、40分以上が過ぎた。
あれっきり一切何の説明もない。

そのうちに、スクリーンにプロジェクターが映像を映し出した。
”Windows 98”というロゴが見える。
まだそんな古いOSを使っていて大丈夫なのかと思った。
プロジェクターにあうようなドライバーがないだろう。
Spd20061110k

事実、スクリーンから下部からはみ出して、映像が映っていたのだ。
おまけに、とても小さな投射面積だ。
Spd20061110l

まさか、これでやるわけではないだろう。
でも、そんな雰囲気かなと、もうやけになりそうだった。

そして55分を過ぎた頃に、
「始めます」と、やっと告知があった。
もちろん肉声だ。

そして、館内が暗くなった。
もうあのパソコンとプロジェクターを使ってやるんだと、諦めた。

そして、上映が始まった。
なんと、スクリーンいっぱいに画面が広がった。

そして、映画が始まった。
Spd20061110j

冒頭のシーンで、ちゃんと日本語で話している。
日本映画だから当たり前だが、とても理解し易い。
これだけちゃんと映っているのに、何が問題だったんだということになる。
Spd20061110m

実は、字幕だった。
日本語だから、ポルトガル語の字幕が必要だ。

だが、一度だけの字幕なので、フィルムに焼き込むわけにも行かず、
プロジェクターを使って、スクリーンに重ねて映し出すことにしたわけだ。

だが、あまりに字が小さい。
真ん中付近に座っていては読めない。
Spd20061110n

それで、自分を除くすべての観客はいっせいに前列に移動してしまった。
つまり、誰も日本人はいなかったわけだ。

内容は、高校の学園祭が舞台の青春もの。
青春ものにとても弱い自分としては、とてもいい映画だと高評価だ。

でも、ブラジルの高校生活とは全然違うので、
背景をどこまで理解したのかなあと心配してしまった。

まあ、こういう新しい映画を選択して上映してくれたことがとても有り難かった。

映画が終わった時には、観客は10人程度しかいなかった。
だいたい、この催しの初日に上映されたのだが、新聞に掲載されたのがその日だ。
発見するのは非常に困難である。

この映画の上映をめざとく見つけた自分を誉めてやった。


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