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quinta-feira, 8 de março de 2007

ブラジル・サンパウロの公園 その4 Parque Chácara das Flores

ブラジル・サンパウロ市の緑地環境局が2006年に発行した”Mapa Verde緑の地図”によると、サンパウロ市営の公園は、32箇所である。

これらの公園を順に紹介していく。
紹介は、”緑の地図”に振られている番号に沿っていく

番号は、サンパウロ市の東部の公園から始まっている。
2番は、シャカラ・ダス・フローレス公園Parque Chácara das Flores。
名前の意味は、「花々の小農園」という意味である。

面積:41.737,54m²
開園:2002

公園の特徴:(市のサイトより)
公園のエリアは、かつては農場であった。
当時の建物はそのまま改修されて、公園事務所や環境教育センターになっている。
瞑想のための泉や小道がある。

住所:Estrada Dom João Neri, 3551 - Guaianases
※※この住所は、実は違っていた。
   Estrada Dom João Neriという道はあっているが、
   番号は2700番から3000番の間である。
    また、地区名もグァイアナゼスGuaianasesはなく、
   イタイン・パウリスタItaim Paulisitaのはずだ。

開園時間: 6h-18h

サンパウロ市の中心部から直線で24キロも離れた最東部である。
ほぼ、隣接のフェハス・ヂ・ヴァスコンセロス市Ferraz de vasconcelosの境といってもよい。

主な設備は、遊び場、バスケットコート兼フットサルコート等。
環境教育センターや老人センターなどもある。
自転車は入ることができない。
ベンチもある。
まあ清潔なトイレもある。
名前の通り、花がいっぱいだ。
さらに原生林も残っている。

駐車場はない。(職員用だけである。)

Google_mapで、公園を見てみる。(衛星写真なので、高低差は把握できない。)
この公園は、西側の道路からしか入ることができない。
東側は川である。
西側が高く、東に向かって徐々に下がっていく。
公園の川に近い方は、明らかに氾濫原であり、普段は水が流れていないが、増水時は川になることが歴然としている。
北側と南側は公営住宅である。
※公営住宅は、サンパウロの場合、住民はまず下層と考えるべきだ。
 家賃も払っているかどうかという階層である。
 この種の公営住宅は市の周縁部で見ることが出来る。
 市内の中心部では見ることは出来ない。
 この種の住宅政策が行われるようになったのは、近年だからである。
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公園に行ってみた。

サンパウロ市の中心からは、チエテ川に沿って東に向かう。

アイルトン・セナ(かつてのトリャバリャドーレス)をとおり、グァリューリョス国際空港への分岐の次の出口で下りる。
そして、サン・ミグェル・パウリスタSao Miguel Paulisitaの方に向かう。
やや雰囲気は悪いがジャルジン・エレーナを経由する。

ジャルヂン・エレーナは悪いと言っても、この程度。
低層住宅だけの中流の下の街区。
この地区は平坦な地形なので通りからは、ファヴェーラは見えない。
奥には広がっている。
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サンパウロでは、70-80%の女性が通常ジーンズをはいているといっても良い。
しかし、こういう地区の住民の女性には、ジーンズではなく、スカートが多い。
暑いからではない。
スカートの方が、ジーンズより安いからだ。
こういう地区に行くと、そういうことに気が付くようになる。
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そして、マルシャル・チット大通りAvenida Marchal Titoにはいり、東に向かう。
この道は幹線道路で、両側はほぼ商業地区となっている
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左側に、家電チェーン店最大手のBahiaが見えたら、Guaianases方面に、つまり右に曲がる。
ドン・ジョアン・ネリ街道Estrada Dom João Neriに入り、ひたすら南下するだけである。
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しばらくは、街道沿いは商業施設で、周辺には中流の中もしくは下の住宅が続く。
しかし、徐々に明らかにファヴェーラのような地区を通過することになる。

ちゃんと仕入れた商品を売っているのかどうか。
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とにかく道に沿っていくことである。
わき道には入ってはならない。
すぐに非舗装の道になる。
そして、鳥肌が立ってくるに違いない。
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とにかく道路に沿って進んでいくしかない。
もう番地もわからない。
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段々とぞろぞろと歩く人が多くなってくる。
それも、必ず子供連れ。
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やたら、車の修理屋とも解体屋ともつかぬ商店が続く。
こういった地区の特徴である。
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気にしないことだ。

右手に、広大な空き地が広がる丘があるのだが、その向かいの森が公園だ。

公園の入り口。
まったく表示がないのでわかりにくい。
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入り口を入ったところ。
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遊び場は、入り口を進んで右手にある。
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遊び場の先には、ちょっとした広場がある。
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入り口から公園内を見たところ。緩やかに下がっている。
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公園の看板。
サンパウロ市の市営公園に共通の看板はこの公園にはなかった。
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公園管理事務所。
地区の高齢者のための集会所もある。
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環境教育センター。
学童に環境保護の大事さを教えるような展示がある。
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焼き物工房。
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グラウンド。
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公園内には、湧水があり、小川も多く、小さな橋がいっぱいある。
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湧水池もある。
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遊歩道はそれなりに整備されている。
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多目的スペース。
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東側の川。
川の向こうは、公営住宅になっている。
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川は、汚染されて異臭を放っていた。
ゴミも溜まっている。
この匂いは、公園の中ほどまで漂っている。
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増水時は川になると思われる河道痕。
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この公園の評価は、次の通り。

行ってはいけないに限りなく近い。

サンパウロ市の中心から遠く、休日でも1時間弱はかかる。
平日はもっとかかる。

サンパウロの最東部は、一般的に危険なところだが、その中でもこの公園があるところは危険度が高いところである。

この公園に至る道路に沿ってファヴェーラがある。
今回紹介したアプローチ以外の道でも同様である。
今回紹介した道が一番無難な道であると断言できる。

周囲は、若干の公営住宅を除けば、ほぼファヴェーラばかりのようなところである。
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この公園には駐車場はない、
公園の西側の道に止めるしかない。
しかし、平日は駐車している車はない。
日曜日は車が並ぶ。
しかし、その車は年式の極めて古い車ばかりである。
この10年以内の車などはない。

公園を訪れる人たちは、当然のことながら、この周辺の住民出歩いてこれる人たちがほとんどである。
混血がほとんどでわずかに白人低所得者層がいて、あわせてほぼ100%。
彼らの一緒のグループに1人交ざっているならともかく、日本人どころか日系人だけのグループでも、明らかに異質な存在となる。

樹木が茂っており、湧水もあり、川に近い方は湿度も高い。
更に川からの腐敗臭も強烈である。

この公園でなければというものは、
ちょっとした焼き物工房と、その作品が展示してあるというものだけである。

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繰り返しておくが、
公園に来るような人々は、心に余裕がある人たちである。
この公園に来ている人たちも、そういう人たちのはずである。

経済的に貧しいから、家が貧相だからといって、それは人間の価値にはまったく関係ない。
身なりや肌の色も同様に、それがその人間の内面を示しているのではない。

外見で、人を判断したり決め付けるのは、大嫌いである。

ただ、現実的に考えることも必要だ。
そういった人々の近くに犯罪を起こしかねない人がいる可能性が高いのである。

そして、こういった地区で粗暴な事件が起きる率が高いのも事実である。

飛んで火にいる夏の虫とならないように、予防することは必要だ。

明らかに突出してしまうところに、無防備で入ってはいけない。
自分の社会階層にあった所で過ごす事だ。
サンパウロでできるだけ危険を避けて生きていくのには、それが要求される。

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とても緊張した実地調査であった。

公園に入ったときから、総毛だっていた。
ベンチに座って、脂汗がにじり出た。

とても、落ち着ける場所ではない。

本当は、こういった場所になじめるように溶け込めるようにもなりたくもある。
だが、それは不可能だ。

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Comments

お疲れさまでした。

この公園はちょっと強烈ですね。
近所の写真を見ただけで気分は戦闘状態に突入です。

サン・ミゲールにもイタインにも知り合いもいますけど、
川沿いの低湿地には行けません。
同じ東地区に住んでますが、危険レベルが違います。

どうか十分お気をつけ下さい。
この企画、すごく楽しみにしてます。どうか最後まで続けられますように。


Posted by: パウメイレンセ | terça-feira, 13 de março de 2007 at 15:13

>パウメイレンセ様
最東部の現地調査は、ある種の肝試しのようなものでした。
それぞれの公園は緑があってそれはまあ良いのですが、それ以外の部分で、どうしてもくつろぐ事など出来ませんでした。
これらの写真を見て、その雰囲気を理解する事が出来る日本人はあまりいないでしょうね。
写真を撮るのもかなり気を使いました。
ゾナ・レスチと一言でかつてはまとめていましたが、今はタツアペやモオカなどは随分と変わってきましたね。

Posted by: Sao Paulo | quarta-feira, 14 de março de 2007 at 01:44

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