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domingo, 18 de março de 2007

ブラジル・サンパウロの公園 その10 Parque Piqueri。

ブラジル・サンパウロ市の緑地環境局が2006年に発行した”Mapa Verde緑の地図”によると、サンパウロ市営の公園は、32箇所である。

これらの公園を順に紹介している。
紹介は、”緑の地図”に振られている番号に沿っていく

番号は、サンパウロ市の東部の公園から始まっている。
6番は、ピクェリ公園Parque Piqueri。

面積:97.200m²
開園:1978年

特徴:
公園の発祥は、ピクェリ荘園Chácara do Piqueriである。
フランシスコ・マラターゾ伯爵Conde Francisco Matarazzoによって植樹によって、1927年に植樹された。
タツアペTatuapéの川の泉と共に、チーズ工場とマタラーゾ工業の用地の他には、管理事務所、果樹園、小農園、水牛、リャマ、山羊などの動物を繁殖場所からなっていた。
50種類以上の国内外の木が植えられていて、、サンパウロで最もよい環境のそれらの観察地になった。
1954年に荘園の一部が売却された。
1976年に、サンパウロ市の財産となった。

※マタラーゾとは、、20世紀初頭にサンパウロで最大の財閥。
 イタリア系移民の出で、繊維、セメント、製粉などの企業を持っていた。
 1950年以降急速に没落。
 しかし、その威光を偲べるように、地区名や道路名にマタラーゾの名称が付いている。
 スプリシ-上院議員は、マタラーゾ一族の傍流。
 サンパウロ市の市長の補佐は、正真正銘のマタラーゾ一族の一員。
※水牛を飼っていたのは、モッツァレーラ・チーズのために違いない。


住所   :Rua Tuiuti, 515 - Tatuapé
電話   : (11)6197-2213
開園時間: 6h - 18h / 6h - 19h (夏期)

サンパウロ市の中心部から直線で6.5キロ離れた東部である。
遠くない。

小さくもない公園なので、割と施設も整っている。

主な設備は、散策路、器械体操器具、多目的コート、遊び場、池、森。

駐車場はない。

Google_mapで、公園を見てみる。(衛星写真なので、高低差は把握できない。)
Spd20070306pgmr

一辺が約300メートルのほぼ四角形の敷地である。

北側は、マルヂナル・チエテに接している。
西側の道路は、マルヂナル・チエテからは南行のみの一方通行。

東側は工場。
南側は、かつては工場であったが、今は高層アパートが建築中。
このアパートが出出来ると、公園を見下ろす事になって、圧迫感を感じるはずだ。
ただ、高級アパートになりそうなので、住環境はよくなるはずだ。
西側の道路沿いは、町工場街。
その裏側には、中の下の住宅街がわずかにある。
基本的に、マルヂナル・チエテ沿いには、商業施設、流通施設などが多く、住宅はわずかである。

ここはもともと、めちゃくちゃに蛇行していたチエテ川の直線化の工事を進めていった中で、乾燥化した湿地。
だから、北側のチエテ川寄りは、南側に比べて、多少土地が低い。
河川改修が終わったので、樹木を植えたという事だろう。

樹木は多いように見えるが、原生林ではないので、実際には意外とまばら。
公園内には、立ち入る事が出来ないような森はない。

公園内は、管理用地を除くと、ほぼ全て歩き回る事が出来る。
それで、広く感じる。

入り口は西側に2箇所のみ。

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公園に行ってみた。

マルヂナル・チエテを東に行くだけで、この公園に到着する。
ルート(紺色)は実に簡単だ。
マルヂナル・チエテのカーザ・ヴェルヂ橋からでも、道路が空いていれば10分くらいで到着するはずだ。
Spd20070306pgmq

マルヂナル・チエテ沿いに、公園を行きすぎると、すぐにサン・ジャヌアリオのコリンチャンスの本部がある。
ガヴィオンエス・ダ・フィエルの本部ではないので、別に危険はない。

行きは簡単であるが、
帰りの道(水色)は考えなければならない。
公園西側の道が一方通行だからである。

公園南端のT字路を西に右折し、道なりに直進し、サリム・ファラ・マルフィ大通りに出る。
サリム・ファラ・マルフィ大通りを北に向かい、マルヂナル・チエテのタツアペ橋を渡ってから、戻るのが普通だろうか。
もしくは、、サリム・ファラ・マルフィ大通りを南行し、ラヂアル・レスチに入る方法もある。
ラヂアル・レスチは、朝のラッシュ時を除いては、サンパウロの中心部に向かうのはそれほど渋滞しないので、バンデイラ橋の手前からかなり渋滞するマルヂナル・チエテよりもはやくサンパウロ市の中心部に到達できるはずである。
そのままレスチ・オエスチを使うと、パウリスタ方面へもすぐである。

どうしても、「マルフィ」という名称に抵抗がある方は、
公園の西側のツイウチ通りを真っ直ぐ行って、セルソ・ガルシア大通りを東に向かい、カホンへ向かう陸橋を越えて、ラヂアル・レスチにでる方法もある。
サリム・ファラ・マルフィ大通りは、大型車が多く、大渋滞する事もあるので、この方法も意外に使える。

さらに、セントロから、セルソ・ガルシア大通りを使って公園にアプローチする方法もあるが、ここでは図示しない。
途中はブラス地区、パリ地区ととても賑やかな問屋街を通るペンニャに向かう歴史的な道である。
ほとんどが、東行だけの一方通行になっている。
セントロからすぐは、ランジェル・ペスターナ大通りという名前であるが、その付近は木製のドアや窓の問屋が並んでいる
ブラス駅周辺は、怪しげな激安の衣料店が林立していて、いかにもそういった店にピッタリの階層の人たちでものすごく賑わっている。
コンコルド広場の露店が一掃されてからは、多少怪しさが減った。
更に進むと、業務用の調理用品の問屋が並んでいる。
歩きたくなるところだが、浅草の合羽橋とは安全度はかなりちがうので、諦めた方がよいだろう。

※※業務用調理品の問屋は、規模は小さいが同じくセントロの3月25日通り地区の北の端のパウラ・ソウザ通りにある。
15時頃までは、比較的安全だ。
それをすぎると、パラグアイへ向かう担ぎ屋の無許可バスがそのあたりから出発する時刻になるので、近づいてはいけない。

セルソ・ガルシア大通りの問題は、その業務用調理用品問屋街をすぎてからだ。
サリム・ファラ・マルフィ大通りの手前になるのだが、日曜日などは特にだが、女性が荷物を持って列をなしているのを見る事がある。
ここは、少年院だ。
いくつのも少年院が集まったところである。
よく反乱や暴動が起きるところだ。
脱走もある。
こういった事に巻き込まれると、道路は通行止めになるし、それだけでは済まない事もあるかもしれない。

個人的には、セルソ・ガルシア大通りは好きだが。

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公園の北側は、チエテ川。
チエテ川の両岸は、商工業物流地区なので、あまり人は住んでいない。
対岸の住民は、橋を渡るのにかなり大回りしてこなくてはならないところ。

公園の周辺に見える敷地の大きな土地は、そういった工場や倉庫である。
公園の南側にある工場は、徐々に閉鎖されて、その敷地を生かして、高層アパート街になりつつある。
アパートの細長い影が公園の南側に目立ってきた。

公園から南に1.5㎞のところに地下鉄タツアペ駅があり、その周辺は近年かなり環境が改善され、発展しているところである。

タツアペ駅周辺は、サンパウロの東部地区での商業中心地となりつつある。

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公園の2つある入り口のうちの南側の入り口。
こちらが、正門である。
なかなか凝っていて、趣のある門である。
サンパウロ市営の公園に共通な公園名称表示板も、奇麗にしている。
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門から、真っ直ぐに道が延びている。
この道は非舗装である。

この公園は、自転車では入る事はできない。
注意が必要である。
動物を捨ててはいけないというサンパウロ市の条例の表示もある。
Spd20060908ppqd

門も入ってすぐ左にある、
この公園が1978年に開園したときの記念碑。
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正門の左側に、遊び場がある。
近所の人といった感じである。
白人が多い。
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正門の右手奥にも、もう一箇所遊び場がある。
塚のようなものもある。
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公園管理事務所。
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この公園では、無防備に昼寝も出来る。
それくらいには安全だという事だ。
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器械体操施設。
こういった施設は多くの市営公園に設置されている。
筋肉を見せたい人がいつもこのまわりにいる。
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門からずっと延びる道は、それほぼ長いわけでもないにもかかわらず、随分と歩いた気になる道だ。
いい感じの道だった。
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ベンチに座って、子供に本を読んであげている。
とても良い光景だ。
純血の犬そして本。
最東部では、想像もできないものだ。
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子供の足に合わせてゆっくりと歩く人たち。
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大きな木の陰で、語らう学生。
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道の奥には、多目的に使える集会所がある。
まだ新しい。
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公園を訪れる学童などに、環境教育などもしているようだ。
ちょっとした展示会も開催される。
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建物から正門に続く道をみてみた。
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この建物の右奥には、竹林がある。
Spd20060908ppqn

公園の西側にある池。
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(クリックすると拡大する)

小さな池だ。
腐敗防止のためが、薬剤のために水が変な緑色をしている。
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公園の北側は、やや荒れた感じになる。
樹木が茂っているせいか、湿度も高く感じる。
人も少ないので、カップルにはちょうどよいみたいだ。
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覗きをしてしまった。
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変な木もあった。
歪な幹だ。
Spd20060908ppqx

問題は、公園の北側は、片側7車線もあって交通量がとても多いマルヂナル・チエテに面しているので、騒音がすごいことである。
だから、あまり公園を訪れる人は北側には行かないのである。

北西の隅に2面ある多目的コートで、フットサルをする少年達にはあまり影響はないようだが、静かに過ごしたい人は南東側の竹林の方に行くべきだろう。

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この公園の評価。

この公園があることは、意外な発見だった。

北側の道路からの騒音を除くと、とても感じがよかった。
冬になって、水量が減ると、川から悪臭が漂ってくる日も多い事だろう。

駐車場はないのだが、西側の道は駐車が出来る。
歩道に対して、斜めに止める事が出来るように、白線が引かれている。
30台程度は駐車可能だろう。

道の反対側は、町工場や個人経営の作業場であるが、特に危険はないだろう。

公園内を隅から隅まで歩きまわると、ちょっと時間もかかる。

人工的に植えられた樹木ということで、樹種も多く。
それらを見るのも楽しい。

静かに時間が流れていく公園といったところである。

たまに他の公園に行ってみたいと思ったときには、
この公園に来ても悪くはない。

来園者にはかなり白人が多い公園であった。

ただ、日系人の姿はなかった。
でも、日系人がいても、不自然な雰囲気のところではないと思う。

不特定多数の人が訪れることができる公園ではあるし、
ゾナ・レスチ(=東部の意)なので、警戒は怠ってはならないことはいうまもでもない。

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この公園の周辺といっても、北側は川で遮られている。
Spd20070306pgms

工場が散在している。

だが、ほとんどは中流の中の家である。
イタリア系だろうが白人が多く住んでいる。

今まで紹介してきた最東部の公園の周辺とは、住宅の屋根の色が違う。
瓦屋根なので、上から見るとそういった家はオレンジ色である。

中流の下もしくはそれ以下の階層が住んでいそうなところもわずかにあるが、まず静かな住宅街といってよい。

公園から、タツアペ駅まで徒歩で約15分から20分。
タツアペ駅に近づくに連れて、比較的きれいな店が増えてくる。
近年、高級アパートがどんどんと立ち上がっているので、街並みが変化している。
タツアペ駅のすぐ北側は、ショッピングセンター・タツアペの新館も建設中である。

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かつては、ゾナ・レスチ(=東部の意)というだけで、すべて治安が悪いところとひとまとめにされていたのだが、いつまでもそうではないようだ。

特に、このタツアペ駅の南側の商店街などは、結構高級そうな店が並んでいる。
タツアペ駅に繋がっているショッピング・タツアペは、駅直結なのでいつも人でいっぱいである。

他のショッピングとは違って、暇つぶしに訪れるものも多いようで、他のショッピングでは見られないような階層の人も多い。
サンパウロの東部でもこの付近には日系人も多いはずなのだが、このショッピングではあまり見る事は出来ない。

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Comments

この公園は私もよく子供を連れていきますが、管理がしっかりしているのと来園者もそれなりのクラスの人が多いことで、安心して遊ばせることができます。でも週末は大人気で車を止める場所もなく、公園西側の道路は大渋滞しています。

難点は帰り道、セルソ・ガルシア大通りへの出口付近が多少独特な雰囲気になっている事ですね。まあもっと東に行けばそんな所ばかりですけど(笑)。でもあそこのFEBEMもそう遠からず閉鎖されると聞いてますので、これから急速に開発が進むと思います。ただ、サリン・マルフとの交差点の信号待ちが嫌な感じ、ですが(好きな人はいないでしょうけど・・・)。

それから何年も住んでる地区なのにそんな成り立ちがあったとは存じませんでした。どうもありがとうございます。

Posted by: パウメイレンセ | sexta-feira, 23 de março de 2007 at 08:33

>パウメイレンセ様
タツアペ駅周辺は、近年大変貌を遂げていますね。
この公園のあたりまで、そこそこのアパートがどんどんと建ってきて、見違えるようになってきました。
”ETNA”にいける客層もいるようですし。
先日行ってきました。
見ただけで、何も買えませんでしたが。
もういつまでもゾナ・レスチなんて言っては駄目ですね。
この公園は、32の公園のうちでは、かなり上位ですよ。

Posted by: Sao Paulo | terça-feira, 3 de abril de 2007 at 01:40

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