ブラジル・サンパウロの公園 その25 Parque Cemucam。
ブラジル・サンパウロ市の緑地環境局が2006年に発行した”Mapa Verde緑の地図”によると、サンパウロ市営の公園は、32箇所である。
これらの公園を順に紹介している。
紹介は、”緑の地図”に振られている番号に沿っていく。
番号は、サンパウロ市の東部の公園から始まっており、東部および北部の公園の紹介はすでに終えた。
サンパウロ西部の公園の紹介をしている。
”緑の地図”による19番は、セムカン公園Parque Cemucam。
西部地区最後の公園になる。
面積:500.000m²
開園:1968年
特色:
COHAB(住宅公社)とサンパウロ市Prefeitura de São Pauloの土地の交換の結果として、キャンプとレクレーション活動と教育を進めるために市立キャンプ・センターCentro Municipal de Campismo (CEMUCAM)が出来た。
サンパウロ市域にはない唯一の公園である。
住所 :Rua Mesopotâmia, s/n° -
Jd. Passárgada / Cotia (Km 24,5 da Rodovia Raposo Tavares)
電話 : (11) 4702-2126
開園時間: 7h-18h
サンパウロ市の中心部セントロから直線で25キロ離れた西部にある。
サンパウロ市の西隣のコチア市にある。
主な設備は、遊び場、器械運動器具、散策路、サイクリングコース、池、サッカー場、シュラスコ場、博物館。
駐車場がある。
Google_mapで、公園を見てみる。(衛星写真なので、高低差は把握できない。)

公園域は広大である。原生林もある。
公園域は、緩い起伏のある丘陵地である。
入り口は1箇所のみ。
100台は最低駐車可能なスペースがあった。
-----------------------------
この公園に行ってみた。
公園の入り口は、この道の突き当たりである。
この道の両側は、「塀に囲まれた住宅地」である。
塀の中に、数十戸の家があり、その住宅に入るには警備厳重な門を通過しなくてはならない。

公園の入り口。
この門を入り、そのまま300メートルほど進んだところに駐車場がある。

公園の入り口の脇にあった、
サンパウロ市営公園に共通なデザインの公園名称表示板。

公園は広大。
標識はあるのだが、距離は書いてない。
歩くしかないので、結構疲れる

ブラジル空軍のマークのある飛行機の翼。
航空機の模型もしくは本物が展示されているらしい。

公園西南部にある集会所の脇に古い道路舗装工事の機械が放置されていた。
それとも、展示されていたのか。

----------------------------
この公園は、サンパウロからサンパウロ州の内陸部へ向かう古くからの街道になるラッポーゾ・タヴァレスの25㎞地点の南側にある。
ラッポーゾ・タヴァレスをずっと進んでいくと、100キロほどでソロカバを過ぎ、250キロでオウリーニョスに至る。
サンパウロ市に近い方は、道路は改良されており、ハイウェー化している。
ただ、起伏が激しく、カーブもきつい。
運転していて疲れる道だ。
この25キロ地点付近は、通称グランジャ・ヴィアーナGranja Vianna地区という名称で、「塀に囲まれた住宅地」が多いところとして知られている。
サンパウロ市の中心部から、緑を求めて、逃げてきた人たちが多いところである。
「塀に囲まれた住宅地」と言っても、それぞれの「住宅地」によって、家の大きさは種々ある。
それほど大きな住宅ではないものもあるし、お屋敷もある。
ただ一般的に、こういった住民のレベルは高い。
このあたりから、サンパウロ市に通勤するには、ラッポーゾ・タヴァレスを使うしかないが、朝夕のラッシュ時は渋滞し、1時間以上は車の中のようだ。
このため、またサンパウロ市に戻る人もいて、売り家も多い。
「住宅地」は塀の中に囲まれていて、比較的安全かもしれないが、途中で狙われるという恐怖はある。
ラッポーゾ・タヴァレスを下りて、自分の「住宅地」にはいるまでに狙われるわけである。
もともと、このあたりはサンパウロ近郊農業地域である。
日本人がそういった農業をやっていて、この付近の道路の名前には、開拓の先達となった日本人の名前が非常に多い。
都市化が進んできているが、奥にはいると今も日系人の農場がいくらでもある。
このあたりの日系人の農場は、都市近郊なので規模が小さいと言っても、家族だけでやっているわけではない。
農場主となって経営をしているわけで、作業労働者を雇っているのが普通である。
日本の農業とは規模や形態が全く異なる。
更にこのあたりは、サンパウロ市の中流の上以上が持っている別荘地や荘園も多い。
農場や別荘地だったところに、「塀に囲まれた住宅地」が広がってきたというのは、近年の動向である。
そして、もちろんファヴェーラ(=貧民窟)も、この付近まで広がってきているというのも事実である。
コチア市は、以前はサンパウロ市から一旦市街地が切れたところにある農業中心の静かな小都市であった。
しかし、サンパウロ市域の拡大で、コチア市の東端は市街地の周縁部になっている。
コチア市だけではないが、こういった事もあって、治安は悪化の一途をたどっている。
田舎だからと言って、のどかではなくなっているようである。
別荘などで、休日を過ごすときには、警備を付けたりする必要もある。
本当の金持ちや有力者が、大パーティーをやるときには、警察もパトカーを常駐させるくらいである。
別荘を持つのも大変である。
公園は、広大であり、周囲は森である。
これを突破して来る事は考えられない。
森や草地や農場に無防備に入るのは危険である。
毒蛇だっているのである。
ワニはいないだろうが。
これは、ブラジルの常識である。
公園内はそれほど危険ではないと思う。
トカゲくらいはいるはずだ。

----------------------------
サンパウロ市の中心部から、この公園へのアプローチは次の通り。
ラッポーゾ・タヴァレスの25キロメートル地点をすぎて、26キロメートル地点あたりにある戻りに入る。
そして、サンパウロ方向に進んで、25キロメートル地点を右にはいる。
25キロメートル地点付近は、ちょっと商店がある。
メソポタミア通りを真っ直ぐ行くと、公園入口に突き当たる。
途中は、「塀で囲まれた住宅地」が造成されているところであった。

帰路は、メソポタミア通りを戻り、ラッポーゾ・タヴァレスを使って、サンパウロ方向に行くだけである。
25キロメートル地点付近である。
歩道橋あたりで、ラッポーゾ・タヴァレスと合流する事になる。

----------------------------
この公園の評価。
たまに寝ころんで、青空をすぎてゆく雲を眺めるのには良いかもしれない。
サンパウロ市内よりも、もちろん空気はよい。
この公園は実際休日にどれほどの混みようになるのかとか、来園者の社会階層については、未調査である。
現実的に考えて、この公園の周辺住民(別荘地民、農業者)はやってこないはずである。
自分の家で、シュラスコができるはずだからである。
別に、サンパウロ市営の公園だからといっても、コチア市民でも誰でも入ることはできる。
だが、やはりサンパウロ西部に住んでいる人がやってくるのだろうと思う。
最東部にあるカルモ公園、西北部にあるアニャグェーラ公園と並ぶ、郊外の大きな公園である。
周辺環境からみて、おそらく、この公園が一番落ち着くところと思える。
朝早く行って、午後2時までには戻るというスケジュールがよいのではないか。
朝11時頃までは涼しいだろうし、午後も遅くなると夕立の可能性が高くなる。
知り合いに、この公園程度の農場や別荘を持っている人がいれば、そちらに行った方がよいだろう。
The comments to this entry are closed.













Comments