ブラジル・サンパウロの公園 その39 Parque Guarapiranga。
ブラジル・サンパウロ市の緑地環境局が2006年に発行した”Mapa Verde緑の地図”によると、サンパウロ市営の公園は、32箇所である。
これらの公園を順に紹介している。
紹介は、”緑の地図”に振られている番号に沿っていく。
番号は、サンパウロ市の東部の公園から始まっており、東部、北部、西部および中心部の公園の紹介はすでに終えた。
サンパウロ市の南部の公園を紹介している。
”緑の地図”による32番は、グァラピランガ公園Parque Guarapiranga。
面積:152.600m²
開園:1974年
特徴:
グァラピランガ公園Parque Guarapirangaは、ツッピー・グァラニーtupi-guarani語で「緑の湖」という意味のグァラピランガ貯水池に面している。
計画は、ブルリ・マルクス事務所escritório Burle Marx e Ciaによって、水源の保護、浸食・堆積の最小化といった機能をもたせる事を考えられた。
この公園の最大のウリは、貯水池を一望できる事である。
植生は、ユーカリと大西洋林の小さな森からなっていて、貯水池の縁まで下りていける小道が開かれている。
5月から7月までは釣りが出来る。
大白鳥や公園をねぐらとしている渡り鳥がいる。
グァラピランガ貯水池represa de Guarapirangaは、1908年にサンパウロ電気鉄道電灯電力会社"São Paulo Trainway Light and Power Co."によって、チエテ川の水量を調整するために建設された。
というのは、サンパウロ電気鉄道電灯電力会社は、サンパウロに電気を供給する最初の水力発電所を、サンタナ・ド・パルナイーバSantana do Parnaíbaに発電所を設置したからである。
現在、グァラピランガ貯水池は、大サンパウロGrande São Paulo都市圏の3分の1の水道水を供給している。
住所 :Estrada Guarapiranga, 575 - Parque Alves de Lima / Campo Limpo
電話 : (11)5514-6332
開園時間: 6h-18h
サンパウロ市の中心部セントロから直線で南南西に18キロ離れた深南部にある。
主な設備は、散策路、遊び場、多目的コート、原生林、シュラスコ場。
駐車場は無い。
Google_mapで、公園を見てみる。(衛星写真なので、高低差は把握できない。)
※サンパウロの公園の紹介で使用しているgoogle mapはすべてクリックすると拡大する。
※※残念な事に、Google Mapではこのグァラピランガ公園付近は、
ほぼ完全に雲で覆われている。
西側の住宅地は、不鮮明だが判別が可能。

敷地は南北に長い。
東側がグァラピランガ貯水池に面している。
公園自体が、南北に長い丘になっている。
平らなところがほとんどない。
湖に出る事が出来るのは、北東端1箇所のみ。
公園の入り口から南に向かって巡回できる散策路がある。
散策路の東側はほぼ丘の尾根になっている。
歩きごたえがある。
入り口は、1箇所。
駐車場はない。
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この公園に行ってみた。
公園の入り口付近。
グァラピランガ大通りから入り口へはちょっとしたロータリーになっている。
だから、車を止める事は可能である。
いかつい中年女性が歩いていた。

入り口にある
サンパウロ市営公園に共通なデザインの公園名称表示板。

公園内を走る人たちへの案内。
散策路は1.5キロある。
毎日走ると、「健康には最高」と書いてある。

ちゃんとした展望台はない。
樹間から眺めるだけだ。
ブラジルには、展望台が本当に少ない。
車から降りて眺めるなど、
裸になって身を晒すようなものだからか。

サンパウロ市中心部方向なのだが、
それでも見えているのは南部の外れである。

湖岸。
幅は150メートルほど。
※クリックすると拡大する。

泳ぎに来ているのか、
身体を清めに来ているのかわからない。
洗濯かもしれない。

彼らに混じって、一緒に水にはいる事が出来るかな。
なんか無理。

女の子が水着で、水に入っているのは、ほとんどいなかった。
小学生くらいがT-シャツのまま入っていた。

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サンパウロ市の中心部から、
このグァラピランガ公園へのアプローチはむずかしくない。
ワシントン・ルイス大通りを南向し、
ピニェイロス川を渡る。
橋を渡る時には、右側車線によっておく事。
橋を渡ってすぐに、
貯水池の東岸へ向かうロベルト・ケネヂー大通りなどとの分岐点があるからである。
ここで、3方向に分岐している。
一番右側に進むこことになる。
これから先はグァラピランガ大通りとなる。
※この分岐は、初心者にはわかりにくいので、
道路の行き先標示を見て慎重に運転されたい。
しばらくは、広い直線道路が続き、1.5キロほどで橋を渡る。
橋の左先に、グァラピランガ貯水池の堤防が見える。
橋を渡ると左側の車線に移る必要がある。
橋から700メートルほどで、左に曲がる。
曲がるところには、行き先にグァラピランガ公園という標示が出ている。
曲がった方が引き続きグァラピランガ大通りである。
曲がらないで直進すると、モジ・ミリン街道となる。
そのままどんどんと数キロほど行くと、
「今日で人生も終わりか」と思うようなところに行き着くことなるので注意が必要だ。
さて、
左に曲がってすぐは、ちょっとだけごちゃごちゃしたところであるが、
そこを抜けて、
600メートルほど行くと、左側に森がある。
そこが公園である。
一番北寄りに入り口がある。
帰路は、
基本的に同じ道を戻る事になる。
ただ、ワシントン・ルイス大通りの北行は、
ピニェイロス川を渡ったあと、
インテルラゴス大通りとの合流地点までかなり渋滞する。
それで、
ピニェイロス川を渡ったあとに、ナソンエス・ウニードス大通りに入るなり、
マルヂナル・ピニェイロスを利用するなりした方が、
中心部に戻るには時間的には早いかもしれない。
もしくは、
イビラプエラ大通りもしくはサント・アマロ大通りに出る方法もある。
※オレンジ色で示したところは、完全にファヴェーラ(=貧民窟)。
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この公園の東側は、グァラピランガ貯水池に面している。
貯水池の対岸は遠い。
貯水池の湖岸に沿って歩いてやって来る事は不可能である。
公園の西側を通るグァラピランガ大通りは、
この公園付近では、
商工業混在地域となっている。
中流の下程度の高層アパートが建ちつつあるようなところである。
中流の下のアパートとは、エレベーターはあるが、
窓が片開きで小さく、ベランダがないようなアパートである。
グァラピランガ大通りに面したところはもちろん通りと同じ高さなのだが、
その裏には小さな川が南北に走っている。
そして、その川の向こうはファヴェーラになっている。
ファヴェーラでなくても、低所得者層の住宅街となっている。
何らかの事情で入り込んでも、
グァラピランガ大通りから100メートル以上は離れない方がよいだろう。
なお、
グァラピランガ大通りをそのまま南進すると、
「明日があるさ」とは陽気にはなれなくなり、
ついには「人生が二度あれば」と願う事になるだろう。
基本的に、
ここより南にはファヴェーラが続いていると思われたい。
ジャルヂン・アンジェラJardim Angelaというところだ。

※正真正銘のファヴェーラと見なされるところは
オレンジで着色した。
着色していないところは、
低所得者層の居住地と思われた方がよい。
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この公園の評価は次の通り。
この公園にやってくる人は、
ほとんどが「ちょっと色が黒い方の人」。
ただ、
この公園の入り口付近が、凶悪な雰囲気を発しているという事はない。
公園の入り口付近は、車の通りはそこそこであるが、
そこを子沢山の一家がぞろぞろと歩き回っているという事はない。
そういった人たちが歩き回る道は、川沿いの道のようだ。
公園の入り口付近には、この公園を訪れた人の車が駐車している。
平日でも10台くらいはある。
(平日は、フラネリーニャはいない。)
休日は、南に向かって駐車の列は伸びる。
平日、公園で人が多いのでは、
入り口の左側にある、多目的コートのみ。
半裸の若者でいっぱいである。
暑い日には、
湖岸へ向かう小道にも人が多く、
更に湖岸は芋の子を洗うような状態になっている。
公園の南側の散策路には人はあまりいない。
静かな雰囲気が保たれている。
高台からみるグァラピランガ貯水池もいい眺めには違いない。
この公園は、ぎりぎり「結界」を越えていない。
「結界」まで、数百メートルは十分にある。
ただ、もちろん東洋系モンゴロイドはいない。
いるはずもない。
高いところからグァラピランガ貯水池を見たいと思った時、
運試しをしたい時に、
訪れても良いかもしれない。
忘れてならない事だが、
この公園にやってくる時には、
ちょっとほつれ気味のT-シャツ、
色あせたバミューダ、
すり切れたゴム草履(アヴァイアーナのような高級品は駄目)
という身だしなみの基本中の基本を外してはならない。

湖岸で水に入ってものすごくはしゃいでいる子供達をみていると、
楽しい気持ちになる。
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このグァラピランガ公園の紹介をもって
「緑の地図」にあるサンパウロ市営の32箇所の公園のすべてをとりあげたことになる。
32箇所の実地調査には、意外に日数を必要とした。
また、記事にするのも、
Google mapの加工などで、手間がかかった。
32箇所の公園を紹介するときに、
結論を述べたが、
サンパウロでそれほど長くない期間を楽しく過ごしたい方は、
イビラプエラ公園だけで満足し、
ほかの公園になにか期待をすることはない。
32箇所すべてのレポートで、
イビラプエラ公園が
どこよりも優れていることがわかったはずだ。
イビラプエラ公園にないものは、
原生林とシュラスコ場である。
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この32箇所の記事を読んで、
実際に公園を訪れるようなきっかけにしてほしくない。
特に、
日本政府およびその関係諸機関そして諸組織に
何らかの形でかかわっている方は、
くれぐれも行動は謹んでほしい。
何かあったときは、その捜索救助費用が、
日本国民の税金からの支出となることを忘れてはならない。
民間とは違うのである。
同様に、
その行動よっておきた事故や事件が、所属する会社などの組織に
多大な負担を及ぼすと思われる方も、
自ら危険を求めるようなことはしてはならないのは
いうまでもないことである。
たとえ、業務上であっても、
慎重には慎重をきすべきである。
山頂まで残りあとわずかであっても引き返すような登山家のような心構えであったほうがよい。
ブラジルで、大過なく過ごされることを、祈っている。
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