ブラジル・サンパウロの公園 その29 Parque Tenente Siqueira Campos (Trianon)
ブラジル・サンパウロ市の緑地環境局が2006年に発行した”Mapa Verde緑の地図”によると、サンパウロ市営の公園は、32箇所である。
これらの公園を順に紹介している。
紹介は、”緑の地図”に振られている番号に沿っていく。
番号は、サンパウロ市の東部の公園から始まっており、東部および北部、西部の公園の紹介はすでに終えた。
サンパウロ市の中心部の公園を紹介している。
”緑の地図”による22番は、テネンチ・シケイラ・カンポス(トリアノン)公園Parque Tenente Siqueira Campos (Trianon)。
面積:48.000m²
開園:1982年
パウリスタ大通りAvenida Paulistaの中心部にある。
1982年に開園したテネンチ・アルフレッド・シケイラ・カンポス公園Parque Tenente Alfredo Siqueira Camposは、トリアノンTrianon公園としてより知られている。
豊富な森があったところに、さらに外国種の移入を行った。
こういった理由で、このあたりを覆っていた原生種がある、ものすごい量の森林エリアになった。
現在MASPがあるところは建築士ラモス・ヂ・アゼヴェドRamos de Azevedoによって計画された展望台が建設されたのは1910年代のはじめで、トリアノンとして知られた。
1920年代30年代には、サンパウロの人がよく訪れるところになって、公園と展望台はサンパウロのエリートの富のシンボルになった。
住所 : Rua Peixoto Gomide, 949 - Cerqueira César
電話 : (11)3289-2160
開園時間: 6h às 18h
サンパウロ市の中心部セントロから直線で南西に3キロ離れた中心部にある。
主な設備は、遊び場、器械運動器具、散策路。
駐車場はない。
Google_mapで、公園を見てみる。(衛星写真なので、高低差は把握できない。)

公園はそれほど広くはない。
しかし、サンパウロの中心業務地区の一つであるパウリスタ大通り地区においては、貴重な緑地である。
そういう意味では、決して狭いとは言えない。
こういったところに、サンパウロ開拓以前の姿を残す森林が残っている事が奇跡である。
-----------------------------
この公園に行ってみた。
公園のパウリスタ大通り側の入り口の脇に、
サンパウロ市営公園に共通なデザインの公園名称表示板がある。

パウリスタ大通りを挟んで、公園の向かいはMSAP(サンパウロ美術館)である。

パウリスタ大通りに面した入り口から、公園内に入ってみる。
園内の通路は全て、舗装されている。
園内は昼尚薄暗い。

園内の雰囲気は、どこもこんな感じ。
薄暗く、ヒンヤリとしている。
周囲の騒音もかなり軽減される。

パウリスタ大通りとペイショット・ゴミーヂ通りの角にある公園名称表示板。

公園の南道側にあるダンテ・アルジエリという著名な私立学校。
規模の大きな学校である。

---------------------------
この公園は、サンパウロの中心業務地区を貫通するパウリスタ大通りに面している。
パウリスタ大通りを挟んで、両側1-2ブロックはほぼ業務地区になっている。
サンパウロの業務地区としては、一等地である。
(薄赤で着色した地域。)

更に、その先は高級アパート街になっている。
特に、南西側はより高級なアパートが多い。
ただし、これらのアパートの多くが建設されたのは、1960年代から80年代にかけてである。
やや老朽化が進んできている。
近年新たに建設されたアパートは、単身者向けの面積が数十平米程度の狭いものやアパートメント・ホテルが多い。
家族向けの大きなアパートもいくつか建設されているが、はじめから豪華使用で面積も広く、非常に高価である。
1980年代~90年代前半は、サンパウロの治安がもっとも悪いときであったと思う。
パウリスタ大通りでもひったくり事件が頻繁に起きていた。
当時は、日曜日の商業施設の営業が禁止されていたので、日曜日の人通りはほとんどなく閑散としていた。
今は、とても賑わっている。
平日の夜も、かなり遅い時間まで、人が歩いている。
往年は20時をすぎると人通りがなかった。
この公園の中も以前は中にはいるのをためらわせるような雰囲気があった。
今はない。
そういう点で、治安は改善されたと思う。
もちろん、こういったところなので、浮浪者は多い。
乞食も見かける。
だが、こういった人たちが起こす犯罪は、まだ可愛いものだ。
アパート街などに、集団で侵入する強盗事件などが、この地域でも起きているようだが、モエマ地区ほどではない。
少なくとも、この公園の開園時間であれば、この公園内および公園周囲はかなり安全といえるのではないだろうか。
サンパウロに住んでいて、中心部であるこの地区を避けて生きていく事は出来ない。
今まで紹介してきた公園がある地区やその公園へのアプローチに使った地区を避けたり、はじめから近づかない事は出来るが、ここだけはそんなことはできない。
このあたりは多くの人が通り過ぎる。
ネクタイをした人も多い。
外国語も聞こえる。
観光客然とした人たちもいる。
日系人も一流企業ではいっぱい働いている。
日本人がいても、それほど気にとめられないだろう。
北東側に1キロほど行ったところには、都市型のスラム地区がある。
直接には影響はしないはずだ。
---------------------------
サンパウロの歴史的中心部セントロから、この公園へのアプローチは次の通り。
パウリスタ地区へ行く方法の説明などナンセンスだと思うが、いちおう図示しておく。
セントロのセ広場を出発するのだが、一方通行の関係で非常に遠回りをしなくてはならない。
セ広場ではなくて、すぐ近くのリベルダーヂ大通りのはじめのところから出発するとこのような経路ではなくもっと短い経路で済む。
さらに、経由地のベラ・ヴィスタ地区やこの公園のあるパウリスタ地区も一方通行だらけである。
一方通行を間違えると、復帰するためにかなり大回りをしなくてはならないので、事前に地図などで確認しておく事が必要である。
※この経路はあくまでも参考である。
ビシーガ地区あたりの雰囲気の嫌いな人は、別の選択をしたほうがよい。

帰路は、ブリガデイロ・ルイス・アントニオ大通りを下っていくと、簡単にセントロに戻る事が出来る。
この公園には、駐車場はない。
場所柄、平日は路上駐車は難しい。
ほとんどが、ゾナ・アズールになっているが、すでに先客がいることが多い。
現実的にこの公園に車で行く人も多くないと思うが、しいて言うならば車の場合は周囲にいくらでもある民間の駐車場を使うしかない。
セントロ並みに高い駐車料金である。
最初の30分の駐車料金など東京の丸の内や渋谷並みである。
なお、公園の南西側のジャウ通りの公園側には、15分間は路上駐車が出来る。
ダンテという学校の前である。
子供の送迎の車のために、このような事になっている。
ここは、登下校時刻にはとんでもなく渋滞する。
休日には、公園の周囲もパウリスタ大通りを除いては路上駐車は可能である。
ただし、フラネリーニャがでてくる。
---------------------------
この公園の評価。
都会で、緑のヒンヤリとした空気に触れたいときには、ちょうどよい。
それだけだ。
何もわざわざこの公園に行く事はない。
パウリスタ大通りを歩いているときに、ちょっと入り込んで、しばらくベンチに座っているだけでよい。
15分か、20分もいればいいのではないか。
リフレッシュされるはずである。
平日も、休日も、そういった感じの人が多く訪れている。
アパートの住民もいるのだろうがあまり目立たない。
遊びもの子供達は、近隣の住民のはずである。
近隣の住民は、朝早くやってきているようだ。
ラジオ体操や太極拳の集まりがある。
« ブラジル・サッカー:2007 その8 コリンチャンスのアルベルト・ドゥアリビ社長は新監督について打ち消した。 | Main | ブラジル・サッカー:2007 その9 レナット・ガウーショ監督解任。 »





















Comments