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quinta-feira, 12 de abril de 2007

ブラジル・サンパウロの公園 その28 Parque Buenos Aires

ブラジル・サンパウロ市の緑地環境局が2006年に発行した”Mapa Verde緑の地図”によると、サンパウロ市営の公園は、32箇所である。

これらの公園を順に紹介している
紹介は、”緑の地図”に振られている番号に沿っていく

番号は、サンパウロ市の東部の公園から始まっており、東部および北部西部の公園の紹介はすでに終えた。
サンパウロ市の中心部の公園を紹介している。
”緑の地図”による21番は、ブエノス・アイレス公園Parque Buenos Aires。

面積:25000m²
開園:1987年

特色:
この公園には有名人の彫刻がある。

住所   :Avenida Angélica, s/n (altura do n° 1500) - Higienópolis
電話   :(11)3666-8032
開園時間: 6h às 18h

サンパウロ市の中心部セントロから直線で西に4キロ離れた中心部にある。

主な設備は、遊び場、器械運動器具、散策路、ドッグラン。
駐車場はない。

Google_mapで、公園を見てみる。(衛星写真なので、高低差は把握できない。)
Spd20070409pgmf

公園は小さい。
しかし、入り口は6箇所もある。

この公園の周辺は、サンパウロで最も高級なアパート街イジエノポリスである。
1960年代に建築されたアパートはいかにも老朽化しているのだが、
その分内部は重厚である。
まだ、サンパウロがいまよりも安全だったときに出来たアパートが多い。
Spd20070210pbao

その後に出来たアパート街とは、雰囲気が全く違う。
静かで、上品で、落ち着いている。

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この公園および周囲については、以前に紹介している。

より詳しいところもあるので、改めて参照願いたい。

ブエノス・アイレス公園 その1
ブエノス・アイレス公園 その2
ブエノス・アイレス公園 その3
ブエノス・アイレス公園 その4
ブエノス・アイレス公園 その5
ブエノス・アイレス公園 その6
ブエノス・アイレス公園 その7
ブエノス・アイレス公園 その8
ブエノス・アイレス公園 その9
ブエノス・アイレス公園 その10
ブエノス・アイレス公園 その11
ブエノス・アイレス公園 その12
ブエノス・アイレス公園 その13

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この公園に行ってみた。
Spd20070210pbag

公園の北西端の入り口にある
サンパウロ市営公園に共通なデザインの公園名称表示板。
Spd20070210pbaa

公園には、確かに彫刻が多い。
Spd20070210pbab

これは母子像である。
Spd20070210pbae

この像のまわりには、
なぜか、子供連れが集まる。
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平日には、乳母が連れてくることが多いが、
休日には親子連れが多い。
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園内の通路。
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園内の通路。
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器械運動用具。
Spd20070410pbac

アンジェリカ大通りに面した入り口前にある公園名称表示板。
Spd20070210pbaj

遊び場。
乳母に連れられた子供が多い。
Spd20070210pbal

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この公園のあるイジェノポリス地区は幹線道路からはアプローチがやや難しい。
それも、いまだに環境を守っている理由の一つだろう。

サンパウロ市中心部のセントロのセ広場からのアプローチとともに、パライゾ地区からのアプローチも示しておいた。

セ広場からは、やや面倒だ。
一旦ドン・ペドロ1世広場まで下りて、右折し、ヴィアドゥット・レスチ-オエスチを使って、セントロの西側にでてくる。
フランクリン・ルーズベルチ広場でコンソラソン大通りにでて、西に向かう。
右折して、マリア・アントニア通りに入り、そのままイジエノポリス大通りにはいる。
アンジェリカ大通りを左折して、3ブロック目が公園になる。

イジエノポリス地区は一方通行が多い。
パウリスタ大通りからアプローチする場合は、このことをいつも頭に入れておかねばならない。

コンソラソン大通りをクロスして、イジェノポリス地区に入るには、
マリア・アントニア通りの他には、アントニア・ヂ・ケイロス通り、マセイオ通りしかない。
これらの通りを使って、イジエノポリス地区に入ったあとに、公園に至るには、一方通行が多いので、回り道を余儀なくされる。
Spd20070409pgmh

また、アンジェリカ大通りは平日はほとんどの交差点で左折禁止であるが、休日は可能である。
また、公園の周辺道路は、平日はゾナ・アズールになっているが、空きがそれほど見あたらない。
土曜日の午後と日曜日には、駐車可能になるところが多い。

公園の西南側のアラゴアス通り。
公園周辺の道路は、休日は駐車し易い。
Spd20070210pban

帰路も、一方通行により、複雑な経路をとらざるを得ない。
示した経路は、あくまでも参考である。

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公園のあるイジエノポリス地区は最高級アパート街。
(橙色で囲んだところ)
そしてその西側のパカエンブー地区は、最高級一戸建て屋敷街。
(黄色で囲んだところ)
Spd20070409pgmg

その中心にあるのが、ブエノス・アイレス公園である。
20年ほど前は、塀などなくて、ブエノス・アイレス広場と呼ばれていた。

ところが、広場で色々な事件が起きたので、住民の要請で夜は閉園する公園となった。
この地区の住民は、市政に対して極めて強い発言力を持っている。

パカエンブー地区は、日中でもほとんど人通りはないが、
イジエノポリス地区は人通りが多い。

サンパウロで住民が安心して歩く事が出来る唯一の地区と言われている。

住民は、極めて上品である。
言葉使いや話題が全く違う。

この地区で事件が起きないわけではないが、
起きるとわざわざ報道される地区である。

セントロに近い東側やサンタ・セシリア地区になると、治安がいい地区とは言えないが、イジエノポリス地区とははっきり区別できる。

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この公園の評価。

小さい。
基本的に、周辺住民達の交歓の場。

わざわざ、この公園に来るような事はない。
設備も大したものはない。
彫刻と言っても、さほどではない。

この地域の上品な人々と雰囲気が、一番の魅力といっても良い。
ブラジルに、こんな地区があったのかと思うようなところだ。

この公園に来るなら、この地区の探訪をお薦めしておきたい。
この地区には、美術館や良質のレストラン、そしてその上品さで知られるパチオ・イジエノポリスというショッピングセンターがある。

公園の北西側のピアウイ通りには、ウニバンコの小さな美術館がある。
さらにパカエンブー地区になるが、公園から5分くらいのところにFAAPがある。
公園とFAAPの間にあるヴィラ・ボイン広場には、カジュアルなレストランが並んでいる。

土曜日の午後を、この地区で過ごすのはどうだろうか。

サンパウロでは、本当に気持ちよく歩く事が出来る地区は少ない。
この地区は、比較的勾配もきつくない。
パカエンブー地区は、屋敷街で人通りも多くないので歩いていると寂しいが、
イジエノポリス地区は人通りがそこそこある。

アパート街の中に、良いレストランも散在している。

公園に訪れる人は、高齢の女性が多い。
介護人を連れた人が多い。
ブラジルの高齢化が進んでいる事を感じることが出来る地区である。

住民は白人がほとんどだが、
使用人が一緒なので、来園者が白人だけとは言えない。

日系人はあまりいないのだが、いない事はない。

こういうところに住んでいる日系人は、すでに日系社会から離れた人と考えた方がよい。

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1970年代までは、日本企業の社長宅はイジェノポリス地区に多く存在していた。
普通の駐在員にかなり予算オーバーだったようだ。
そのころは、アクリマソンに住んでいた事が多かったそうだ。
セントロに事務所があったので、そういう事になっていたのだろう。

その後、パウリスタ大通りのブリガデイロ・ルイス・アントニオ通りと7月9日大通りのアパート街に集住するようになった。
どういう訳か、アウグスタ大通り側には、あまり住まなかったようだ。
予算オーバーだったのだろう。

そして、そこからはみ出た人がより安いパライゾ地区に行った。

このところは、パライゾ地区とモエマ地区などに住んでいるようだが、
率直に言って、どうしてこんな、うるおいのない、危険極まりない地区にお住みなのか理解できない。
やはり予算の関係なのだろうか。

欧米企業のように事務所も思い切りパウリスタを離れて、
その付近の新しく、敷地が広い、安全なアパートに籠もるようなことは、
日本企業は出来ないから、結局パライゾ地区にやむを得ずいるのだろう。

イジェノポリス地区を歩いてみて、
イジェノポリス地区に引っ越そうなどと思っても出来ないだろう。

もっとも、日本人が多く住むようになると、
イジェノポリス地区でも事件が起きてきそうな気がする。

パライゾ地区が危険というのは、
日本人が住んでいて、日本人が狙われるという意味で危険なのである。
だから、パライゾ地区には昼も夜も、平日も週末も出来るだけ近づかないようにしている。

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ところで、いまこの公園では大変な問題が起きている。

来園者の中で、議論が沸騰している。

まさしく、この公園ならではの議論である。
サンパウロの他の地区では絶対に起きえない議論である。

この公園は、犬だらけである。
住民が、飼い犬を散歩に連れてきて、飼い主同士で話をしている。
小型犬も、中型犬も、大型犬もいる。

広いアパートが多いので、大型犬でも飼えるのである。

大型犬を連れていると、
「家で飼っているのか、アパートで飼っているのか」と尋ねられる。

犬を連れてくるのは、飼い主だけではない。
犬の散歩係や、散歩代行業の人たちもやってくる、
とにかく一日中、犬が溢れている。

そして、この公園にはサンパウロの公園で唯一のドッグランがある。
自然に出来たという事だ。
(自然に出来るはずもないのだが)
Spd20070410pbae

公園の東の角にある。

昨年、そのドッグランが拡張された。
愛犬家がいつの間にか広げたという事である。
(いつの間にか広がるわけもないのだが)
Spd20070210pbai

ドッグランでは、犬を放してよい。

ところが、全ての犬がドッグランにいるわけではない。

ドッグランに行かない犬もいるし、そういった犬の方が多い。
公園中の至る所にいるのである。

時には、引き綱を外されて、芝生を走っている犬もいる。
もちろんこれは違反である。
公園入り口には、規則がちゃんと表示されている。
Spd20070410pbab

愛犬家向けたものもある。
Spd20070410pbaa

いくら愛犬家が多いといっても、
さすがに眉をひそめる人もいる。

この地区の愛犬家はマナーもとても良い。
サンパウロの他の地区とは大違いである。

多くの人はちゃんと糞の処理もする。
だが、ごく稀にしない人もいる。

芝生にはいると、糞がある事もあるのだ。

一方、愛犬家の要求は尽きない。
現在のドッグランは日当たりが悪い。
いつも湿気た感じである。

そこで公園の真ん中にある芝生の部分を犬のために解放しろと言っている。
Spd20070210pbak

以前は犬が走り回って、芝生が枯れてしまったので、いまは養生中である。
Spd20070410pbad

サンパウロで、
犬の健康の事で議論をしているような地区はここしかない。
人間の健康が問題の地区がほとんどである。

こういった事が、ローカル・ニュースで2週間ほど前に報じられた。
「20070327JNsp-Buenosaires-Cachorro.wmv」をダウンロード

月曜日の9時に取材が来るからと、その前の土曜日と日曜日に常連の愛犬家達に通知が廻った。
取材のときに、犬を連れてかなり集まったようだ。

上品にそして美しい言葉を使われる方々が多い事がよくわかる。

こんな地区は他にない。

日本でもそうだが、
見知らぬ者同士が、
犬を通して交流する事が出来る。

このイジエノポリス地区は、そういった犬の飼い主と知り合いになっても損はないところである。
一流人士がお住まいになっている事で有名である。

この地区の人たちは、かなり浮世離れした人たちということもできる。
会話の話題が、犬のことだけではなく、ほかのことでも異なっている。


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Comments

ブエノスアイレスのドッグランは、確かに日当たりは悪いし、ニオイも気になるし、大型犬が多いので、ウチの犬たちは、あまり喜びません。今、問題になっている芝生のスペースも、赤土で足が汚れるので、利用した後は、バーニョしないと家に入れないんじゃないかと思えるぐらい汚れていました。最近は、業者の人もよくいますね。ここよりは、イビラプエラ公園近くのクリチバ通りの公園のドッグランの方が、犬には楽しいような気がします。でも、散歩することを考えると、ショッピングにも行けるし、のんぴり歩けるし、イジエノポリス周辺は、サンパウロで犬連れだったら一番楽しいところのような気がします。私も住みたかったのですが、残念ながらパライゾ地区在住です。

Posted by: viny | quinta-feira, 12 de abril de 2007 at 21:07

>viny様
そもそもドッグランが何のために必要かという事に尽きると思います。
番犬の必要がない地区の犬だけが、「交流」をするためにやってくるのです。
ブエノスアイレス公園の周辺あたりでは犬を連れて散歩するのは普通ですが、一般の住宅街では散歩はほとんどさせません。
そういったところを犬連れで歩くと歩くと、もう大変な騒ぎになります。ほとんど全ての家に獰猛な犬がいて、家の前で吠えまくります。
ドッグランがあって、そしてそれについてまだ文句を言うなんて、このあたりの人たちだけなんですよ。
イジェノポリスのアパートはだいたい広いので、大型犬も飼えます。
ですが、高齢者が多いので、散歩は業者にお願いする人が多いようで、そういう人たちが歩き回っています。
犬のバーニョも、だいたい引き取り配達が多いようです。
とにかくお金持ちが多いので、ライフスタイルがかなり違います。
パライゾに住まなくてはならない理由があったのでしょうから、仕方がないでしょうが、日本人には本当はイジェノポリスのほうが落ち着くと思います。
何しろ歩けますから。

Posted by: Sao Paulo | segunda-feira, 16 de abril de 2007 at 13:53

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