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quarta-feira, 16 de maio de 2007

ブラジルの経済2007 その1 ブラジル通貨レアルの高騰。

ブラジルの経済について、真面目に報道し、分析をしてもいいのだが、
それだけの人が関心を持っているかと考えると、
気持ちが萎えていた。
でも、たまには。

5月15日(火)の夜のニュースのトップになったブラジル通貨のレアル高騰の話題である。

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5月15日(火)、ブラジル通貨レアルの対米ドルレートが、過去6年間での最高値になり、1レアル2ドルを割った。

昨日5月14日(月)までの、過去6年の対米ドルレートの推移グラフである。
2003年からは傾向としてほぼレアルが上昇していることを示している。
(クリックすると拡大する。)
Spd20070515a

昨日5月14日(月)までの、過去6年の対ユーロレートの推移グラフである。
この一年半ほど、まるでユーロリンクかと思えるほど、
対ユーロでは安定している。
Spd20070515b

昨日5月14日(月)までの、過去6年の対日本円レートの推移グラフである。
2004年半ばからは、レアルの価値が上昇している。
Spd20070515c

この1年の対日本円レートを、日本人にとってわかりやすくなるようにグラフ化した。
2006年の5月には、48円くらいだったのが、日本円の価値下落もあり、
どんどんとレアルが上昇していることを示している。
とうとう60円を超えた。
Spd20070515d

これは、中値なので、円を売ってレアルを買うとすると、66円くらいは覚悟しなくてはならない。

米ドル建てレアル払いで給与を貰っている駐在員などは、給与改定をしていただかないと、給与が目減りする一方のはずである。
まあ、ブラジルでの中流の上以上の給与は貰っているはずだし、
税金も、家賃も、学費も、医療費も、それに日本への休暇時の航空運賃も、
いまは会社負担という人が多いので、
生活が苦しいなどという人はいないだろう。

お金に関する限りは、大名旅行をする人をのぞけば、
余裕はいっぱいあるはずだ。

まさか、円建ての人はいないはずだろう。

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ともかくもレアル高で、
ブラジルの物価は、米ドル換算や日本円換算ではとても高い物になってきた。

22年前の日本円が急上昇してきた時の日本とおきていることは同じである。
ブラジルの中流層は、
輸入品の下落で物価の上昇が抑えられていることを喜んでいる。

富裕層では、
輸入車の販売が激増しているし、
海外旅行が好調である。

20年前と同じである。

もっとも、貧困層には全く関係がない。
基礎食品の価格の安定だけが唯一の救いである。

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Comments

うわ、ついに60円突破ですか…。
日本のクレジットカードで支払いし、日本の銀行口座から引き落としということにすると、ものすごく高い買い物をしてる気がしますね。なるべくレアルはレアルのまま使うべし、ということですよね?

ちなみに、円建てで給料をもらっている駐在員もいるんですよ~。

Posted by: caolin | quarta-feira, 16 de maio de 2007 at 01:38

>caolin様
円建てでも、その改訂がどれだけの頻度もしくはどういったルールで行われるかによって、現実に生じている差損(時には差益)が修正されることでしょう。
海外駐在員給与については、大会社の人事担当者間では色々と情報交換がなされているようですが、会社によって金額はべつにしてもルールが色々と違うのが現実です。 組合との関係などもあるでしょう。
ただ、金額以外の諸条件は傾向として駐在員にとって有利になっているはずです。(長く駐在されている人にお尋ねになるとそれは明らかなはずです。)
金額にしても、これくらいの上昇は急騰とは言えませんから、直ちに生活がどうこうという人はいないだろうと思います。
ただ、それぞれの方にそれぞれの経済事情がありますので、これ以上は給与について言及することは避けます。
22年前の円高は、1年間で円が米ドルに対して2倍になったので、米ドル建てで給与を貰っていた人は、日本での負債(ローン等)の返済が困難になり日本での諸費用が大幅に米ドルでは増えたので、海外給与を海外での生活給という枠を越えて、かなりの高率で改訂したはずです。
今のブラジルの現実で考えると、思い出作りで給与を使いまくるのも良いでしょうが、この高利を生かしてファンドにでも投資をするもの悪くないと思います。
それなりに運用できれば、それを何とか持ち帰って、日本での将来の生活の費用の原資の一部にしても良いはずです。
まあ、ぞれぞれの方の生き方の問題ですが。

Posted by: Sao Paulo | sábado, 19 de maio de 2007 at 23:07

Sao Pauloさん、詳しいご回答ありがとうございました!
給与の話や福利厚生の話は駐在員間でもタブーというか、あまりすることがないので、他の方々の状況は風の噂で耳にする程度ですが、
確かに誰がどう見ても恵まれていますよね…。どの企業にしろ、駐在員という立場でブラジルに住んでいる限りは。

>ただ、それぞれの方にそれぞれの経済事情がありますので、これ以上は給与について言及することは避けます。

給与についての言及、避けることなくこれからも続けてくださるようお願いします。タブーだからこそ、お金の話、ぜひSao Pauloさんの視点でどんどん書いていただきたい…という思いがあります。

ファンドですか。ポル語で内容を理解して投資するのは今の私のレベルではかなり困難と思われますが、これも勉強と思って挑戦してみようかな。
いいヒントをありがとうございました!

Posted by: caolin | sexta-feira, 25 de maio de 2007 at 22:43

>caolin様
ブラジルは金利は現在下がりつつありますが、それでも高金利には違いありません。
日本とは、金利の桁が違いすぎます。
もっとも安全なポーパンサでも、月に1%弱あります。
株はずっと急上昇していますが、上がれば下がるのは常道ですからこれは止めておいた方がよいでしょう。
投資信託(ファンド)も、同様に下がる可能性があります。
そういうことで、ポーパンサであれば、金利とレアル高のメリットを生かして、しばらくは円に換算するとかなり稼げると思います。

Posted by: Sao Paulo | quarta-feira, 30 de maio de 2007 at 23:39

私が8度目のブラジルへの一時帰国を果たした2007/5/15にはドルは、すでに2レアルを切っていた。グアルーリュス空港からサンパウロのセントロへ向かうとすぐにCâmbioへ向かった。所持金の半分は2レアルで交換できたが、翌日にもう半分を交換しに行くと、すでに1.98レアルに。ガックリ来た。日に日にドルはその価値を失っていく。ブラジル銀行に置いてあるドル資産は紙くずとなってしまうのか。もうすっかり紙くずだよね。思えば、レアルプランが始まった2004年7月以降もブラジルにいたが、あの頃は1ドルが80センターボくらいだったなぁ。一気に生活が苦しくなったが、それでも当時は、物価もドラスチックに下がったから、今ほど、苦しくはなかったね。今は最悪!女房は、もう日本からのドル送金だけじゃやっていけないから、自宅を改装してBarzinhoでもやるしかないわね、という始末。現在のレアル高のトレンドの勢いは、何かとても不気味で、ブラジルが奈落の底に突き落とされる危険性を孕んでいるような気がしてならない。私としても、ただ呆然とレアル高を見ているわけには行かない。為替のつけは為替で返す。その復讐心に突き動かされて、現在リベンジ続行中!です。

Posted by: Boticário | quarta-feira, 31 de outubro de 2007 at 12:36

>Boticário様
レアルの高騰はいつまで続くんでしょうね。
2008年には、1米ドル=1.5レアルまで行くという予想もあります。

Posted by: Sao Paulo | quinta-feira, 1 de novembro de 2007 at 01:15

Sao Pauloさんの来年には1.5レアルまで下がるという予想、想定外だったのでビビリました。1ドル2レアルを切った段階で、すでに危険水域に突入したと実感し、そうゆう現実を受け止めて、将来のシナリオ作りをしてきているわけなんですが、ちょっとペースが速すぎて、追いつきそうもないかなって感じです。ただ、これは数字の遊びではなく、最近の原油の高騰をみるまでもなく、実体経済に深刻なダメージを与える問題なので、ブラジル経済も相当の傷を負うべき覚悟をしとくべきだろう。ここ数年のレアル高騰は、自国通貨の購買力がかつてないほど増大するのだから好ましいとするヴェージャ誌などの一部論調は、この段階では、すでに説得力があるのかないのかはなはだ疑わしい。

Posted by: Boticário | quinta-feira, 1 de novembro de 2007 at 12:56

レアルの高騰がいつまで続くかってことは、もちろん誰にもわからないけど、ここでひとつ最悪のシナリオを想定しておくのも悪くないんじゃないかな。エレベーターじゃないが、下がりきるとあとは上がるしかない。そう考えれば、最悪の状況でも幾ばくかの慰めにはなるかも知れない。それは、将来1ドル1センターボになるかもっていうシナリオを。99.9999%あり得ない状況だが、ほら、ブラジルってほんの10数年前には数千パーセントというインフレがあった国なんだから、何が起こったって不思議ではないという土壌があるんですよ。
 で、究極の為替率がもたらす円換算で見たブラジルの物価ってどんなんかねぇ。1ドル115円で計算すると、まず、ブラジルの労働者の最低賃金は、月額なんと400万円以上になるよ。もうダントツで世界一リッチな国民になる。最低賃金で車が買えます。サンパウロの地下鉄は、初乗りで2万6千円、バスも同様の料金。もちろん、私のような外国人にはバスも地下鉄も乗れるわけがありません。ひたすら歩く歩く。お昼になれば、お腹が空くから、por quiloのレストランで食事をするとしよう。ドリンク付きで、14レアルくらいかな。たいしたことないと思ったら大間違い。究極の為替率で計算すれば、なんと16万円の食事代が請求されます。食事した後では後の祭り。事前に長期ローンを組むかしておきましょう。カエターノ・ヴェローゾの最新CD、聞きたいなぁと思うでしょう。残念ですが1枚34万円位します。Radio Cultura AMでも聞いて辛抱しましょう。でも、トイレだけは辛抱できません。しかし街中で有料トイレを利用しようものなら、9千円以上は取られます。本来チップみたいな料金のはずなのにね。できるだけGaleriaの無料トイレを探しましょう。

Posted by: Boticário | sábado, 3 de novembro de 2007 at 10:42

>Boticário様
中長期的に自国通貨の価値が上がることは、購買力が上がることで悪いことではないと思います。
ただ、急騰となると、それに対応するのにどうしてもタイムラグが生じます。
また、為替の変動によって悪い影響を受ける産業やそれに従事している労働者を、政策的にどう救っていくのかなど、追いついていかない部分があることが問題になるでしょうね。
ただ、ブラジルには、悪い方には慣れている方も多いので、大暴動ということにはならないでしょうね。
産業構造の変革が、きちんと行われると良いと思います。
連邦政府の高級官僚と大企業の経営者は、かなり常識的且つ長期的な視野を持って、国際的な影響も考えた政策をとりますから、大丈夫だと思います。
問題は、政治家とそれにたかる人たちですが。

Posted by: Sao Paulo | sábado, 3 de novembro de 2007 at 14:21

>Boticário様
あのインフレの時は、インフレ以上に通貨下落が進んで、一般的な物価は今よりもずっと安かった気がします。
今は、インフレ以上に、何か物価上昇が早いような気がしてなりません。
統計の基礎をいじるのは、ブラジルは得意としているので、どこかにインチキがあるように思います。
あり得ないことを考えなくても、為替は収まるところに収まると思います。
1985-6年に日本円が対米ドルで2倍になったいうことをかんがえると、レアルの上昇はむしろ緩慢であると言えます。
日本円が強くなって、日本人の生活はかなり変わりましたが、20年たっていまあの時ほどは円は強くありません。
企業はどんどんと工場を海外に移転し、日本は輸出大国というよりも、債権大国になりました。
ブラジルも、一応世界の大国の一つです。
工業も、南米ではダントツに発達しているし、教育レベルも上がって、かつては「永遠の未来の大国」といわれてきましたが、その「未来」がやっと見えてきた気がします。
歴史的な懸案の貧富の差が、少しでも少なくなればよいと思っています。
為替の問題は、個人的な生活に与える影響は小さくはないのですが、どういう生活をするかによって、なんとかやり繰りは出来ると思っています。
あまりお金を使わないで楽しめる方法があると思います。

Posted by: Sao Paulo | sábado, 3 de novembro de 2007 at 14:37

 São Paulo様
このところの急速な円高で、円安、レアル高、インフレのトリプルパンチからちょっぴり立ち直って、ほっと一息というところです。手取り給与が少しも伸びないのに、為替の変動で目減りの激しい昨今。お金のことばかりが、頭をよぎり、好きな趣味のことまでが影響を被る始末です。生活を切り詰めて、難局を乗り切ろうという意思はおおいにあるものの、また円安基調になり、レアルが1.5を目指して行くとなるとホント深刻な状況に追いやられるような気がします。でもまぁ、米国の景気の先行き不透明感がかつてないほど深まってきているようですから、今年の6月の頃のような円安に戻ることはなく、おそらく今後は、本格的な円高時代を迎えるのではないかと思っています。レアル1.5は、2.0のとき以上の相場の壁として立ちはだかることでしょう。ですが、もし、この壁を突き破れば、おそらく1.3あたりが視界に見えてくることでしょう。怖い話ですが、そうならないように、ブラジル政府にも断固とした決断を取って欲しいと思います。
 ところで、1994年7月のレアルプランで登場したレアル通貨、時期的にみて、あの日系人の出稼ぎ現象の時期とピタリと一致しています。彼らが、祖国ブラジルにもたらした外貨は莫大です。その原因のすべてではないにしても、彼らがもたらした潤沢なドル資金が、レアル誕生の背景にあるとみるのは、果たして見当違いでしょうか。少なくとも、関係があるとするなら、現状は皮肉な現実そのものですね。
レアル関連で、いろいろとブログをみていたら、懐かしい人に出逢いました。見覚えがあるので記憶をたどりますと、あのコロール政権下でインフレと戦っていたゼリア元経済相でした。私たち日本人にとっては前代未聞の預金封鎖をやったのが彼女でしたね。一般のブラジル国民にとっては大変な時代でしたが、外国人の私にとっては、何だか思い出深く、ある意味幸せな時代だったような気がします。

Posted by: Boticário | domingo, 25 de novembro de 2007 at 09:44

>Boticário様
1980年代のハイパーインフレの時代に、2度のデノミが行われ、ブラジル国民がショックにある程度慣れていたことで、コロール政権下での「プラノ・コロール」があったのでしょうね。
経済をそれまでの統制の強化から、かなり自由にしたことが、結果的に今に生きているのでしょうね。
このところ、株安レアル安の傾向ですが、さてどうなりますか。12月になると休みにはいるので、ブラジル発の大きな動きは当分無いでしょう。
カルナバル後が、どうなるかでしょうね。

Posted by: Sao Paulo | terça-feira, 27 de novembro de 2007 at 03:16

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