ブラジル・サンパウロの「柿祭り」 その1 イタペチ編
ブラジルでも、柿が食べられる。
もちろん日系人がブラジルに持ってきたものである。
2-5月頃には、サンパウロではとても普通の果物である。
多くの場合KaquiとかCaquiと表記されている。
かつては、どういうわけが実が溶けかかったような柿ばかりであったのだが、
このところは堅いものの方が多くなった。
それに、実も大きく甘くなってきた。
柿の主産地は、もちろんサンパウロ州である。
なかでも、サンパウロ市の東50キロのモジ・ダス・クルゼイロ市が最大の生産地である。
そのモジ・ダス・クルゼイロ市のイタペチ地区で、「柿祭り」が3月24日に開催された。
イタペチ地区は、モジ・ダス・クルゼイロ市のセントロからは北東に当たるところで、車でも20分はかかりそうな農村地帯である。
その農村地帯にある、日系人団体の施設で開催された。
車でなければ、ほとんどの人がやってくることは出来ないようなところにある。
主催者が作ったパンフレットに地図があったが、
その地図は距離などが全く無茶苦茶で、
辿り着くのに不安を覚えるようなものであった。
途中から道に、案内掲示があったので、それに従っていったら、ともかく到着した。
入場は無料ではないが、
その代わり柿が一ケース無料で貰える。
どこに住んでいるのかと思うくらい、日系人ばかりであった。
半分近くが日系人だったのだ。
もうこんなことは、サンパウロ市ではなかなか難しい。
農村地帯なので、日系人組織がしっかりしているのだろう。
鳥居があった。
「家内安全祈願」
「強い日伯の絆」
「五穀豊穣祭」
「世界平和実現」
「栄えイタペチ」
標語がいっぱいだ。
奥には、御輿があった。
お供え物もあった。
手を合わせる人は見なかった。
柿の木もあったが、
これは切って持ってきたもので、
葉が干からびていた。
柿の即売会場。
サンパウロ市内で買うよりは安いが、
ここまでの往復のガソリン代を考えると安くはない。
日本食品も販売されていた。
餅、味噌、佃煮、漬け物等々。
手作りのものも多かった。
手巻き寿司、天ぷら、弁当、寿司、刺身、巻き寿司、
餃子、エビ・鳥の串揚げ、饅頭、餅、飲み物。
ブラジルの天ぷらは変な方向に進化している。
かき揚げのようなものを、手に持ってそのまま食べるのだ。
ちょっとは醤油などを付ける人もいる。
たこ焼き。
たこ焼きは、まだ日系人にも普及していないようだ。
出稼ぎに行って、日本で最近覚えた人がで出来たくらいである。
まして、非日系人には知られていないようだ。
この人は、あちこちの日系人のこのような祭りに出現している。
この日のたこ焼きは、ダシがきいていなくて、美味しくはなかった。
「伯魂」
ブラジル初本格焼酎
世界初オーガニック本格マンジオッカ焼酎。
※マンジオッカとは、タロイモだ。
とても暑い日だったのだが、
お犬様とやって来た日系人の若い女性。
どうしてこんなところにとても似つかわしくない服装でやって来たのか。
浮いていた。
お嬢様なのだろうか。
別に護衛もいなかった。
日本語学校は、
書道、折り紙、そして生け花の紹介をしていた。
生け花も、とてもカラフルだ。
そして、
生徒達の書道の作品が掲示してある。
「心」「友情」「喜」「夢」にならんで、
横文字の作品が。
そういう世代になってきているのだ。
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