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quinta-feira, 30 de agosto de 2007

ブラジル・サンパウロの公園 その68 Área de Proteção Ambiental Municipal do Capivari-Monos 2 コロニア隕石口 1。

ブラジル・サンパウロ市域内にある公園を紹介している。

公園は、2006年にサンパウロ市の環境緑地局が発行した「緑の地図」に掲載されたものである。
すでに、市営公園の紹介を終えたので、州営の公園を紹介している。

州営公園の4番目として、州営の公園の中でももっとも面積が広いセッハ・ド・マール(=海岸山脈)州立公園Parque Estadual da Serra do Marを紹介した。
広大なこの公園域でセンターとして公開されている部分のうち、サンパウロ市域内にある「クルクツ・センターNúcleo Curucutu」を紹介してきた。

このクルクツ・センターは、サンパウロ市の最南端部に位置しているのだが、その公園域の北側が、サンパウロ市によって、カピヴァリ・モノス環境保護区に指定されている。

カピヴァリ・モノス環境保護区Área de Proteção Ambiental Municipal do Capivari-Monosは、公園ではないのだが、サンパウロ市環境緑地局が管轄している地区であり、「緑の地図」にも記載されている。

この地区は、自然環境だけではなく、歴史的遺産、産業的遺産、さらには人文的に重要なインヂオ集落、天文学的地質的にも貴重な地形が存在し、観光的にも今後、自然と調和したエコ・ツーリズムの発展が見込めるところである。

この機会に、このカリヴァリ・モノス環境保護区Área de Proteção Ambiental (APA) - Capivari-Monosも紹介している。

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このカピヴァリ・モノス環境保護地区の一番北側に当たる地域に「コロニア隕石口Cratera de Colônia」がある。

「隕石口」とは、宇宙からの隕石がぶつかって作ったクレーターの事である。
広大な国土を持つブラジルでは、このコロニア隕石口の他に、10箇所程度の隕石口と思われる地形が発見されている。

サンパウロのような大都市の近くに、これだけはっきりとした隕石口が存在するというのも、凄い事である。

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このコロニア隕石口Cratera de Colôniaへのアプローチは次の通り。

サンパウロの中心部からは、ヴィンチ・トレース・ヂ・マイオ大通りを通って、インテルラゴスの方に向かう。
パリェレイロスまでは、クルクツ・センターに向かう道と同じである
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※クリックすると拡大する。
※緑の円は、隕石口の外壁の位置を示している。

パリェレイロスでは、クルクツ・センターに向かうには、やや右方向に直進したが、コロニア隕石口に行くには、直角に左に曲がる。
曲がった道は、コロニア街道である。

しばらく、パリェレイロスの繁華街を行く。
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そして、繁華街が終わるところに、パリェレイロスのバス・ターミナルがある。
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コロニア街道を道なりに進むと、
右路肩がしばらくサイクリング道になる。
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サイクリング道を設置した事で車線が狭くなっているし、
実際にサイクリングをしている人もいるので、運転は慎重にしなくてはならない。

農場が点在する地域が続く。
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まもなく、
集落が見えてくる。
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通称ヴァルジェン・グランヂ地区と呼ばれるところである。
このヴァルジェン・グランヂ地区は、コロニア隕石口のかなりの部分を占拠している「不法開発地区」でもある。

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コロニア隕石口Cratera de Colôniaのために、特に観光施設はない。

隕石口を眺めようとすると、当然高いところに行きたいわけだが、正式な展望台はない。

北西側と南東側に、展望スポットがある。

北西側の展望スポットは、
コロニア街道から、ヴァルジェン・グランンヂ地区にさしかかるところにある”CDR”という表示のあるところを右折しなくてはならない。
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この道を道なりに緩やかに登っていくと、眺望の良いところにさしかかる。
適当に車を止めて、眺める事が出来る。
すぐ道の端からは、ヴァルジェン・グランンヂ地区になる。
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※クリックすると拡大する。

この道は、そのまま進むと、「パリェレイロス州立刑務所」に至る。
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”CDR”とは、その略称である。
刑務所の手前に、コンクリート製のバリケードが立てられていて、それ以上は進めない。
進んだ場合には、蜂の巣になる覚悟も必要だ。
コンクリートのバリケードの手前に、一応そのあたりを徘徊するなという警告表示があるので、見落とさない事。
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こういう事で行き止まりとなっているために、
隕石口壁に沿って、一周する事は出来ない。
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※クリックすると拡大する。

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※以下の部分については、
 サンパウロでの数年間を、大過なく暮らし、いい思い出だけを
 持っていたい人には向かない内容を含んでいる。
 また、いつものとおり、
 日本政府およびその関係諸機関により派遣されている人は、
 間違っても、業務の都合による場合を除いては、
 近づかない事。

ヴァルジェン・グランンヂ地区は、
1980年代から、いつの間にか区画整理され、
かなり安く分譲されたようだ。
市内最南部にもかかわらず、突出して広い市街地になっているのは、
そういう訳らしい。
7月末に、この地区への市内バスが、
あまりに古いと言って、
パリェレイロス区役所に、早朝から抗議行動をした人たちが住んでいる地区である。
翌日から、「それまで見た事もないようなバスが回ってきた」というから、
抗議はやってみるものである。
Globo局が報じたせいかもしれないが。

ファヴェーラ(=貧民窟)ではない。
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だが、かなりそれに近い。
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徐々に拡大し、南端は、とうとう、隕石口の中心部あたりにまで達している。
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ヴァルジェン・グランンヂ地区の中心部の東西の道路さえも舗装されていない。
舗装されているのは、北から入ってくるバス道路だけである。

中心部とおぼしき商店街。
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西側の隕石口壁が遠くに見える。
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理美容室である。
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スーパー。
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南北方向の道はほとんど舗装されていないどころか、ボコボコだった。
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更に、南に進み、隕石口の中心部あたりに近づくと、低湿地で、更に道は悪路になった。
このあたりになると東西の道は車での通行には適していなかった。
こういう事は実際に行ってみないと分からない事である。
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ヴァルジェン・グランンヂ地区から、隕石口の中心部あたりに近づく事は、断念した。

こういった地区に、そもそも入り込むこと自体、無謀である事は言うまでもない。

ヴァルジェン・グランンヂ地区に来るバスは、
北側の隕石口壁を越えてくる。
北側の隕石口壁は、ほとんど市街地化してしまっている。
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コロニア街道から、ヴァルジェン・グランンヂ地区への入り口である。
20メートルほど登った頂上が、隕石口壁の頂上になる。
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南東側の展望スポットへのアプローチは次の通り。

コロニア街道を更に東へ進む。
すぐにコロニア市街地へはいる。
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突き当たりに、警察があるところで、右折する。
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教会がある。
左側を抜ける。
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このコロニア市街地もそうだが、このパリェレイロス地域には
ドイツ系の移民が多く入植したところである。
ドイツ的な顔立ちの住民を少なからず見かけるところである。
※ドイツ系の入植者の数は多くなかったようだし、
 ポルトガル系の入植者もいたし、
 労働者として黒人を使ったようなので、
 結局今となっては、サンパウロではごく普通の人口構成に近いようだ。
※サンタ・カタリーナ州にあるような明らかなドイツ風の家はない。
 ドイツ風というものも、あまり感じない。

コロニア市街地を抜けて、南に進むと道が緩やかに登っている。
この登りそのものも、隕石口壁のようだ。

東側に、かつての鉄道線路跡が見える。
すでに、線路は撤去されており、路床が南北方向に延びていた。
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登り切ったところの道路の両側に、カピヴァリ・モノス環境保護区の標識がある。
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この環境保護区の境界の各所に、このような表示があるが、
多くが破壊されているが、
この表示はまだそれほど破壊されていない。
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この表示には、
各ポイントの緯度経度迄記載されていた。
GPSでも必要かというところはないはずだが。

この標識を過ぎると道はまた下り始める。
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しばらく行くと、ヴァルジェン・グランンヂ街道の入り口の表示がある。
ここを右にはいる。
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この先は、非舗装の道路となるが、
比較的幅も広く、路面も荒れておらず。走りやすい道である。
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どんどんと下っていったところで、右手に景色が広がるところがある。
そこが、隕石口の内部の湿地の水の出口である。
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この出水口は、東に開いていて、蛇行はするが、
ベリング湖に注ぎ込む。
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湿地は、時期にもよるのだろうが、
それほど水浸しではなく、
隕石口の中心部の方向へは、歩いて入り込めそうである。
ただ、それが許可されている事なのかどうかどうか分からない。
私有地かもしれない。
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※クリックすると拡大する。

この出水口をすぎると、また道は緩やかに登り始める。
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しばらく右手に、隕石口内の広い湿地を眺める事が出来る。
特に、展望台などはない。
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※クリックすると拡大する。

遠くに見えるのがヴァルジェン・グランンヂ地区である。
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このあたりは道に沿って、農場が広がっている。
左手の丘が、南側の隕石口壁になる。
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園芸樹木や野菜なども栽培されている。
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進むにつれて、道沿いに徐々に樹木が増えてきて、
湿地を見る事が困難になる。
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そこに、サンパウロ市が2007年6月に開設したばかりの、自然公園がある。
表示があるだけである。
森の中にはいる事は出来ない。
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※クリックすると拡大する。

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そのまま道になりに進んでいくと、
道は下り、
ついには、
エンジネイロ・マウシラック街道にでる。
そこを右折すると、すぐにエンブラ地区である。
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エンブラ地区からは北に向かうと、
パリェレイロス地区を抜けて、
サンパウロ中心部に向かう事が出来る。
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※クリックすると拡大する。

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コロニア隕石口Cratera de Colôniaは、
それが隕石口として発見されて、まだ60年程度である。
当時は、そういったものが存在しているという意識もなく、
こういった奥地の測量も進んでいなかったからだろう。

現在は、もちろん調査が進んでおり、
数多くの論文が発表がされている。

ほとんどが、ポルトガル語によるものだが、
英文の論文も発表されているのを、サイトでも確認できる。

直径は、約3.5キロ。
内部は、湿地化しているが、深さは350メートルと見られている。

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サンパウロ市民にもあまりその存在を知られていないというが、
誠に貴重な地質学的、天文学的な財産である。

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